![]() | ハイエンドオーディオ担当の "あさやん"です。 本日は、前回のテーマ『 PCオーディオに再チャレンジ!!』のPart.2として、「PCオーディオ」の再生環境をさらにグレードアップするためのご提案をさせていただきます。 |
■PCオーディオに再チャレンジ!! Part 2![]() 前回はiFIオーディオ製品を中心に「PCオーディオ」の音質改善アイテムをご紹介いたしましたが、ご覧いただいた方から予想以上の反響をいただきました。 このことからも、私自身「PCオーディオは、まだまだ捨てたものではない。」「一時の爆発的なブームが終わっただけで、オーディオファイルにはしっかり浸透してきている。」「あのブームは、ヘッドホンマニアの数字競争に踊らされただけだった。」との確信を持つに至り、再び『 PCオーディオに再チャレンジ!! 』を提案させていただくことに意を強くしました。 多大な反響にお応えするかたちで、新年第1回目のコラムは、今や重要なリスニング・ソースとなっているPCオーディオの再生環境を、さらに大幅にグレードアップするのに最適な、2世代目あるいは3世代目としてお勧めしたい据置型の『 USB-DAC 』をクローズアップしてまいります。 ■筆者おすすめの『 USB-DAC 』 ![]() ① KORG『 DS-DAC-10R』(スタッフブログ紹介記事はこちら) ![]() そのサウンドには全く癖がなく、DSDに変換した場合の自然さは特筆ものです。また、アナログレコードもDSDにアーカイブでき、そのサウンドは実際にアナログを聴いているのかとの錯覚してしまうほどです。 この『 DS-DAC-10R 』と、他のUSB-DACとの大きな違いは、DAC自体でアップリングしたり、フォノイコライザーを搭載しているのではなく、本機はあくまでシンプルな設計に徹し、前述の「AudioGate 4」がこれらの作業を全てやってくれることだと思います。 唯一の欠点はバスパワー駆動(手軽である反面、電源の質には問題が出る)であることですが、それも前回ご紹介したUSBオーディオ用パワーサプライのiFI『 nano iUSB3.0』や『micro iUSB3.0』と、同社のUSBケーブル『GEMINI』などデュアルヘッド(信号ラインと電源ラインを分離)のUSBケーブルをお使いになることで完全に解決できます。 さらに、iFIのUSB信号純化アダプター『 iPurifier 2』、アコリバのファインメット・マルチノイズサプレッサー『 FNS-RCA』、そして、『 DS-DAC-10R 』の底面にアイテックのインシュレーター『 Λ8.24 for Digital』をお使いになることで更なるグレードアップが可能です。 しかし総額では、かるく本機『 DS-DAC-10R 』の価格を上回ってしまうことから、本末転倒とも言えますが、間違いなく従来のPCオーディオの枠を超えた素晴らしいサウンドが実現できます。 ② DENON『 DA-310USB』(スタッフブログ紹介記事はこちら) ![]() 特にクロックを重視しており、PC側のジッターを多く含んだクロックに依存せず、内蔵の超低位相雑音クロック発信器によって生成されるマスタークロックで制御を行うアシンクロナスモードに対応し、同社の高級SACDプレーヤーに採用された高音質DACを搭載しています。小型USB-DACらしからぬ芯のある本格的サウンドを実現しています。 ③ SoundWarrior『 SWD-DA20』(スタッフブログ紹介記事はこちら) ![]() お持ちのCDプレーヤーのデジタルアウトを、本機の同軸や光デジタル入力に接続することで、高次のPCMやDSDにアップサンプリングができます。さらに同社のクロックジェネレータ「SWD-CL10(OCX)」の高精細クロックで同期動作させることで、更なるに高品位再生が可能です。 ④ LUXMAN『 DA-150』(スタッフブログ紹介記事はこちら) ![]() 特に電源部には、このクラスのUSB-DACでは一般的なACアダプターを使用しない本格的内蔵型です。十分な容量を確保して、各回路独立のレギュレーターを設け、音質最優先の電源環境を作り上げています。立ち上がりの良い生々しいサウンドは、デジタル本来の音の良さを狙ったものではないかと思います。 ⑤ LUXMAN『 DA-250』(スタッフブログ紹介記事はこちら) ![]() DSDでは更に自然で上品な、アナログに通じるような有機的なサウンドで、ファイルオーディオであることを忘れさせてくれる程の上質なサウンドを実現します。 ⑥ TEAC『 UD-503』(スタッフブログ紹介記事はこちら) ![]() さらに、筆者は「電源こそアナログの要」との認識も持っており、「UD-503」はその電源にも大きくメスを入れています。左右チャンネルに1基ずつ搭載しているトロイダルトランスの大容量化を図っているのです。ハイエンド仕様のUSB-DACとも言えます。 ⑦ Mytek Digital『 BROOKLYN DAC』(スタッフブログ紹介記事はこちら) ![]() マイテックと、開発者のユーレビッチ氏が、一音楽愛好家の立場での試聴を繰り返しつつ製品化しており、エネルギー感たっぷりで、中域に厚みのある豊潤なサウンドを実現。圧倒的な情報量に、生音のような立ち上がりや響きを再現する、非常に説得力のあるサウンドとなっています。 ⑧ EXOGAL『 "Comet Computer DAC" COMET SL』(スタッフブログ紹介記事はこちら) ![]() 国産のUSB-DACには感じられない中低域の厚みは、アメリカ・ハイエンドにも通じる充実感を感じました。クォリティーをさらに高める「Upgraded Power Supply」を組み合わせたセットモデル『 COMET PLUS SL』も追加されています。 ⑨ T+A『 DAC 8 DSD』(スタッフブログ紹介記事はこちら) ![]() PCM信号に対しては4種類フィルターが用意されており、アナログ波形に最も近いと言われるビジェフィルターが搭載されています。サウンド全体が力強く、実に生々しく、非常に抜けの良いもので、まさにアナログそのものでした。 ⑩ Accuphase『 DC-37』(スタッフブログ紹介記事はこちら) ![]() 本格的PCオーディオ、そしてハイレゾの真の実力を発揮する「ハイエンドUSB-DAC」の決定版です。 ■最後に 新しい考え方や手法の最新鋭USB-DACや各種の音質改善アイテムを使うことで、まだまだ素晴らしいサウンドを手に入れられる可能性の大きい「PCオーディオ」の世界です。 今年こそ「PCオーディオ」のグレードアップで、貴方のオーディオライフをさらに豊かなものにしてみませんか。 今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん) |