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【美音系!】Purist Audio Designのスピーカーケーブル『GENESIS』のご紹介です!

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いつもJoshin webをご利用いただき、誠にありがとうございます。

最近、体重が70kgを突破したボーダーです、こんにちわ。


以前もどこかのブログで書いたかもしれませんが、20代の中盤期はおよそ55kgでした。身長175cmで、ソレだったので結構痩せていたと思います。

ほっぺたも今に比べればだいぶコケてましたし、最近、久しぶりに会う人に軒並み「太った?」とタモリさんばりのインタビューを受けることもしばしば…。

これから暑くなりますし、河川敷で汗をかきながら動くのが気持ち良い季節ですよね。よし、絶対やってみよう。


そういえば、この前、ちょこっと走ってみたら、自分の胸が揺れているのを感じましたよ。これはヤバイ。


さて、本日はPurist Audio Designのスピーカーケーブル『GENESIS』をご紹介します。



PAD
Purist Audio Design GENESIS Speaker Cable
GENE-SPK1.5


~商品概要~

Purist Audio Design(以下PAD)のスピーカーケーブル『GENESIS』は、PADの「ルミニスト・レビジョン」エントリークラスのスピーカーケーブルです。

以前、レビューも含めブログに書いた、RCAケーブル『GENESIS』のスピーカーケーブルバージョンですね。(確かに2つとも似た被覆でした。)


RCAケーブル『GENESIS』でも書きましたが、ルミニスト・レビジョンは”全てのケーブルの設計、デザイン、組立精度を刷新し、導体も一新”することをテーマとして製造されています。

アメリカ本土での企画、設計、製作にこだわり、製品への信頼性は非常に高いレベルにあると思います。


導体に無酸素銅OFCを採用し、超低温電磁界処理「CryoMagトリートメント」も施され、開放的でエネルギー感あるサウンドを特徴としているそうです。

ダンピング材は中空、後ほどレビューを書きますが、端子は両端ともYラグとなっており、バナナプラグ仕様は特注となっております。


果たして、どのようなサウンドを聴かせてくれるのか…?



~レビュー~

一聴して感じたのは、「低音がかなり太め」に出てくるということです。

ドラムサウンドの響き、ベースのうねりなどが非常に生々しく感じられ、どちらかというとジャンルとしては、クラシックなどに相性が良く感じられました。ドラムだけでなく、コントラバスなどの弦楽器が表情豊かに再生され、残響感を含め、とても心地良く聴くことができたのです。

翻って、R&Bなどのジャンルでは、低音が目立ちすぎる印象がありました。アンプのトーンコントロールで少し絞り目に調整すれば、より楽しめるかもしれません。


そして高音、中音については、ボーカルの非常にリアルな質感を感じます。スピーカーの前面でボーカルが聴こえ、そのサウンドはとても立体的。声の強弱や歌う表情がとても現実的で、そのまま見えてくるような、そんな感覚でした。

女性ボーカルは、優しく艶やかに、曲の後半の盛り上がり部分では、本当に聴き入ってしまうような心地良いハリを感じます。


GENESISの取り回しですが…見た目に反して柔らかい。ケーブルの内部が中空になっているのも関係しているのかもしれません。触ってみると『ブヨ』っとした感覚です。私の自宅システムの背面は、ヒト一人がギリギリ通れるぐらいしか幅は無いのですが、それでも取り回しは苦では無かったですね。逆に、Yラグを固定するのに手間取ったぐらいで…。


音場もとても広く、部屋全体をカバーするかのように、包み込んでくれるようでした。


Purist Audio Design(PAD)のスピーカーケーブル『GENESIS』は、高音・ボーカルを伸びやかに聴かせる「美音系」のスピーカーケーブルに感じました。

見た目に反して、取り回しもやりやすいと思いますので、ぜひ一度ご検討下さい。


それでは、いつもお買い得なJoshin webでお待ちしております。


SOUND WARRIOR 新型D/Aコンバーター「SWD-DA20」の魅力に迫る!!

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こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん"です。
本日は、超小型ハイレゾ・オーディオ・コンポ「SWDシリーズ」から、USB入力付きのD/Aコンバーターの最新機「SWD-DA20」を取り上げます。私自身、第一級の評価をした前作と比較して、どこがどう変わったのか、試聴結果とともに、魅力に迫ってみます。


SOUND WARRIORのヒットシリーズ「SWD」

SOUND WARRIOR(訳すと「音の戦士」)は、長野県上田市に本社を置く「城下工業株式会社」のオーディオ・ブランドです。

同社は、大正12年に生糸製造所として創業しました。昭和36年に法人へ改組後、電線・電子部品の製造を経て、現在は音響・通信機器を中心とした、電子製品の企画・開発・製造・販売を行っています。

SOUND WARRIORを含む自社ブランドの製品と、多くのメーカーにプロ用機器やハイエンドブランドのOEM製品を供給しており、そのOEMで培った技術を投入して、2014年3月に当時大きな話題を集めた、超小型コンポ群「SWDシリーズ」を投入。

その凝縮感・完成度の高さからヒットシリーズとなり、その中でも特に人気を集めたのが、USB入力付きのD/Aコンバーター「SWD-DA10」でした。

ちなみに、「SWD」の「D」は「Desktop-Audio」を意味し、気軽にハイレゾ音源再生のできるハイレゾ入門機として企画されたものです。

本シリーズは入門機とはいえ、国内生産にこだわり、中級クラス以上のスペックを持つ最先端のデジタル技術と高品位アナログ技術において、同社が持つノウハウを融合し、特に音質にこだわって製品化されました。

「SWD-DA10」については、私自身もその音質では、第一級の評価をしました。>>詳しくはこちら。

その「SWD-DA10」を大きくグレードアップした後継機こそが、今回取り上げる「SWD-DA20」です。それでは、前作からの改善点・新規フィーチャーを、実際に操作し、前作との比較試聴を交え、ご紹介してまいります。

最大でPCM 384kHz・DSD 5.6MHzまでのアップサンプリングが可能に!
最新機「SWD-DA20」での最も大きな改善点は、DSDやPCM 384kHzへのアップサンプリングが可能となったことです。

前作「SWD-DA10」でも、PCM 192kHzまでのアップサンプリングは出来たのですが、それはあくまで外部クロックを使った時だけでした。

例えば、CDをリッピングしたデータは、44.1kHzの整数倍である88.2kHzや176.4kHzのクロック信号を入れた場合に、2倍、4倍にアップサンプリングされるだけで、それにはワードクロックが必需でした。

しかし「SWD-DA20」では、44.1kHzのデータは、最大でPCM 384kHz・DSD 5.6MHzまでと、本機だけでアップサンプリングが可能となったのです。さらに、PCM 192kHzのデータならDSD 11.2MHzにアップサンプリングできます。

これらが可能になったのは、今回新たにDACチップをESS製「ES9018K2M」に変更したためです。これにより、DSD 11.2MHz・PCM 768kHzまでのUSB入力にも対応できるようになりました。

なお、Windowsパソコン用のドライバーは、前作「SWD-DA10」にも使える最新版(V1.0.4)を使うことで、最新機能が利用可能になります。

アップサンプリングには精度の高い変換フィルターを採用しており、ハイレゾ音源のさらなる高音質化やPCM・DSDの相互変換も可能となっています。



フロントパネルの「SRC(サンプリングレートコンバーター)」ボタンを押すことで、周波数の切替が可能(長押しで戻る)で、上段に並んだ周波数のうち、光っているものが入力データの周波数で、下段で光っている周波数のPCMやDSDにアップサンプリングされたことを示しています。もちろん、「SRC」を通さない「BYPASS」モードも備えています。

また、お持ちのCDプレーヤーのデジタルアウトを、本機の同軸や光デジタル入力に接続することで、高次のPCMやDSDにアップサンプリングができます。これは実に画期的な機能といえます。

音質の変化を楽しんだり、SACDに近いDSDのハイレゾ再生を楽しめるなど、CDサウンドを自由自在に変化させるという、従来にはなかった新しいオーディオの楽しみ方も可能です。さらには、ストリーミング・サービスの音源さえもアップサンプリング可能とのことです。

そして、もう一つの魅力は、前作にもあった外部クロックの接続が可能なことです。同社には、比較的ローコストなクロックジェネレーター「SWD-CL10」と、さらに精度を高めたOCXO水晶発振器搭載で数量限定の「SWD-CL10OCX」が用意されており、これらを追加することで、クロック強化による効果として、立体感・空間感の表現が確実に改善されます。

ここまで「SWD-DA20」をD/Aコンバーターとして紹介してきましたが、本機はアナログ(LINE)入力も装備しており、ボリューム調整も可能なプリアンプとしての機能もあります。

アンプ内蔵スピーカーを組み合わせれば、シンプルなシステムも構築できます。さらに、必需品でもあるヘッドホンアンプ(MAXIM社のMAX97220A採用)にも、手抜きはありません。

試聴しました


SWD-DA20(左) / SWD-DA10(右)

「SWD-DA20」のプレーヤーソフトには、「Foobar2000」が推奨されており、今回の試聴は最新バージョン(v1.3.10)で行いました。DSD再生は、DoPでもネイティブでも可能ですが、メーカーとしてはDoPを推奨しており、私が試聴したところ、DoPの方が安定感のあるサウンドと感じました。しかしこれらは、あくまで好みの範囲ではあります。

試聴は、ダウンロードしたハイレゾソフトとCDのリッピングソフトで行いました。まずは、前作「SWD-DA10」から。

「Foobar2000」を最新版にしたため、若干解像度が上がったように感じましたが、聴き慣れた柔らかでアナログライクなサウンドで、顕微鏡的にすべてを拾い出そうとするタイプではなく、音楽を楽しく聴かせようというタイプは、私の好みのサウンドであり、設計者の耳の良さを感じるものでした。

一方、最新機「SWD-DA20」でアップサンプリングをしない「BYPASSモード」での再生では、音の密度感が向上し、音場も少し広がったように感じました。ただ、この段階では前作との極端な差は感じませんでした。「前作もなかなかやるな~」というのが正直なところでした。

次に、「SWD-DA20」の最大の魅力でもある、アップサンプリング機能の実力を検証しました。まずは、CDからのリッピングソフト(44.1kHz)をDSD 5.6MHzにアップサンプリング。

中高域は、非常に滑らかで粒子の細かいサウンドになり、低域はより下に伸びる感じなのですが、ゴリゴリと押し出す低音ではなく、柔らかく温かで、決して輪郭が強調されたり、硬くなることはなく、人工的なものを全く感じさせない、非常にナチュラルなものでした。

全帯域にわたってアナログチックで、音楽性豊かな鳴り方で、楽器の倍音の再現性が高く、音場表現の豊かなサウンドとなりました。

そして次に、私自身初体験となるPCM 352.8kHzにアップサンプリングしたサウンドです。

非常に高解像度・高密度で、立ち上がりのスピードが速く、鮮度の高い予想通りの超ハイレゾサウンドに変身したのです。ピアノの胴鳴りやソフトに入っている暗騒音まで感じられました。それを、小音量時でも感じたのですから驚きを隠せません。

低音はDSDの時とは違い、しっかりした実体感を伴ったもので、エネルギー感がたっぷりでした。アーティストの位置や形まで分かるほどの空間表現が味わえました。CDにもここまでの情報が入ってたのだと、改めて実感しました。

今回、前作で使っていたGPSクロック(現在は生産中止)は、アップサンプリング時には使用できなかったため、44.1kHzの「BYPASSモード」でのみ使用しましたが、やはり確実に立体感や前後感が向上しており、明らかに空間の情報量は向上しました。

この効果をアップサンプリング時にも活かすには、やはり同社のクロックジェネレーター「SWD-CL10」が欲しいところです。

この「SWD-DA20」のアップサンプリングの方法は、KORG「DS-DAC-10R」が同社のオリジナル・プレーヤーソフト「AudioGate4」で行うのと違い、D/Aコンバーター自身で行っていることから、プレーヤーソフトの選択肢もあり、より汎用性の高いD/Aコンバーターといえます。

この価格のD/Aコンバーターで、ここまでの多機能を持たせたのはまさに画期的。CDリッピングソフトはもちろん、手持ちのハイレゾソフトがアップサンプリングによる様々な音質変化が味わえ、非常に楽しい『 新たなハイレゾ再生時代の到来 』を予感させてくれました。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

【機能満載のAVアンプ】デノンの7.2ch AVアンプ『AVR-X1300W』のご紹介です!

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いつもJoshin webをご利用いただき、誠にありがとうございます。

最近、仕事用シューズと仕事用パンツを新調したボーダーです、こんにちわ。


どちらも、前に買ってから時間が随分経ちました。大体、2年?いや、もっとかも…。

一日中パソコンに向かう仕事とはいえ、それでも汚れるんですよね、ふとした瞬間に。これから夏に入ると、汗もかくし、匂いも残りやすくなりそうなので、思い切って買うことにしたんですよ。

ある時はスーパーの衣料コーナー、ある時はスーツ専門店、またある時はカジュアル衣料品店、そして、ネット通販…。

『欲しい!』と言い出してから、約1ヶ月ほどかかりました。いや~長かった…。

次は腕時計を。

よし、まずは昼飯を節約してと…。


さて、本日はデノンの新AVアンプ『AVR-X1300W』をご紹介します。



デノン
HDCP2.2対応 7.2ch AVアンプ
AVR-X1300W


~商品概要~

『AVR-X1300W』は、ただいま好評ご予約受付中の、デノンの新AVアンプです。

4K著作権保護技術「HDCP2.2」、Dolby Atmos、ファームウェアアップデートが必要ですがDTS:Xにも対応する、もはや”全部入り”AVアンプなのです。(この表現、先代の「AVR-X1200W」にも使ったような…。)

最も手の届きやすいエントリークラスのAVアンプでもありますので、しばらくAVアンプ市場を賑わせてくれるモデルになるかもしれませんね。


また、この他にも、5.6MHzハイレゾ音源、ネットワーク機能、インターネットラジオ機能も搭載しています。

以前も書きましたが、このインターネットラジオは結構便利なんです。何気ないBGMに最適ですからね。家に帰ってボーッとする時、料理を作っている際にジャズチャンネルに合わせようものなら、侘しいリビングがオシャレなジャズ喫茶に早変わり。

普段、オーディオを鼻にもかけない家族ですら、笑顔になることうけあいです。


各種仕様、パーツについても、エントリークラスとは思えない十分な布陣になっていると思います。

まず、定格出力は80W、実用最大出力は175Wの7chディスクリートパワーアンプを搭載。パワーアンプ出力段のパワートランジスタの温度変化をリアルタイムにモニターすることで、従来の電流リミッター回路を排除し、ピーク電流が大幅に強化され、微小信号から大きな信号まで音色を変えることなく、さらに余裕のあるダイナミックなサウンドを楽しめるそうです。

他にも電源部に10,000μFのカスタムコンデンサーを2基搭載、D/Aコンバーターは192kHz/24bitのものを採用し、DSPについては旧型番「AVR-X1100W」の約4倍の性能を誇る32bitクアッドコアDSPを採用しています。DTS:Xなどのサラウンド音声、音場補正などの負荷の高い作業も、余裕を持って高精度に処理できるそうです。

付属マイクによる測定によって最適な試聴環境を構築する「Audyssey MultEQ XT」、全てのHDMI端子が4K映像信号に対応し、映像のダイナミックレンジを拡張する新技術「HDR」や、従来のHD映像の2倍以上の広色域表現を可能にする「BT.2020」のパススルーにも対応しています。


細かいところでは、『スピーカー端子が横一列』になっており、スピーカー差込口が真上になっています。これは、ケーブルの固定・抜けにくさを兼ね備えているそうですが、さらにケーブル同士がショートするのを防ぐためでもあるそうです。

この細かい気配り。本当にエントリークラスですかとメーカーに問いたいですね…。


デノンの新AVアンプ『AVR-X1300W』。もう、これだけ機能が満載だと、本当に自信をもってオススメできますね。

AVアンプ導入をお考えのお客様はぜひ一度ご検討下さい。


それでは、いつもお買い得なJoshin webでお待ちしております。

国産としては久々! TEACから本格的アナログプレーヤー登場!!

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こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん"です。
本日は、私が待ち望んでいた本格的アナログプレーヤー「TEAC TN-570」を取り上げます。レコードを再生するだけではない、色々なこだわりや機能などが沢山詰まった欲張りプレーヤーの登場です! それでは、魅力をご紹介いたしましょう。


最近のアナログブームについて

アナログブームと言われだして久しい今日この頃ですが、多くのオーディオファンがこぞって、レコードの再生に再度チャレンジされているとは、私にはどうしても思えないのです。

今回のアナログブームは、二つの世代(グループ)で構成されているのではないかと、私は考えています。

その一つは、初めてレコードというものを知り、レコード音楽の面白さやレトロ感に魅せられた、若い世代です。彼らの間では、今流行りのハイレゾブームもあり、レコードのデジタルアーカイブ化によって、携帯音楽プレーヤーなどで持ち出して聴くというスタイルが、話題になったからのブームだと考えられます。

そして、もう一つは、若い頃にレコードをよくお聴きになった世代で、大半はCDが発売された1982年10月以前から音楽に親しまれていた熟年層です。この世代がアナログに再チャレンジすることになったきっかけは「レコードが懐かしい」ということもありますが、それ以外にも理由があります。

それは、当時はレコードを聴きたくても、ある程度のオーディオシステムが必要であり、かなりハードルは高かったのが実情でした。しかし、ここに来て、前述の需要が顕在化したお陰で、一万円前後のお手軽アナログプレーヤーが続々と発売され、簡単にレコードが聴ける環境が整ったからではないかと思います。

私を含め従来、一部のマニア層でしか楽しまれてこなかったレコードの再生に、若い世代や熟年層の一部の方々がその魅力に目覚め、本格的に再チャレンジされている姿も見られるようになってきました。

しかし、本格的となるとコストが掛かる上に、操作方法はもちろん、カートリッジなどの周辺機器やクリーナーなどのアクセサリー類など、知っておかなければならないことも沢山あります。

私としては、レコードの良さを知っていただくために、最低限必要なグレードを持った上で、PCオーディオでも楽しめるデジタルアーカイブにも対応した、本格的アナログプレーヤーの出現を待っていました。そんな中、遂に自信を持ってお勧めできるアナログプレーヤーが登場したのです。

私が待ち望んでいたアナログプレーヤーがついに登場!

それは、フォノイコライザー内蔵デジタル出力付きアナログプレーヤー『 TEAC TN-570 』です。

TEACには、2014年の年末に発売され、人気となっている「TN-350」(筐体色はチェリー、翌年3月にナチュラルウッドが発売)がありますが、その上級モデルに位置します。

筐体は、MDFのベースにラバーを挟んで、人造大理石を乗せた、35mm厚の高級感のあるもの。ターンテーブルには、印象的な透明のアクリル製を採用するなど、デザイン的にも凝っています。

もちろん、使用されているアクリルは、そのデザインからだけではなく、アクリル自体の比重も大きく、制振材にも使われるくらいに共振が少ない素材でもあるためです。それを16mmの厚みを持たすことで重量は1.4kgにもなり、お手軽プレーヤーとは一線を画す、本格的ハイエンド仕様となっています。

ターンテーブルの駆動方式は、テクニクスで話題になっているダイレクトドライブではなく、高トルクDCモーター駆動のベルトドライブを採用しています。しかしここでも、お手軽プレーヤーのような原始的なメカ式ではなく、その制御には「PRS3」という回転数自動制御機構を採用しています。

これは、回転軸の直下にエンコーダーを取り付け、回転を光学式センサーで読み取り、マイコンを使ってモーターを制御する方式です。

ダイレクトドライブのように、ターンテーブルの回転を直接制御(高性能のためにはコストが掛かる)するのでもなく、一般のベルトドライブのように慣性モーメントだけに頼るのでもない、ベルトを駆動するモーター自体の回転数を微調整することで、非常に高精度な回転が維持できるとのことです。

トーンアームは、S字のスタティックバランス型の本格仕様で、カートリッジの付け替えに有効な±6mmの高さ調整や、アンチスケーティング(針先がレコードの内側に引っ張られる力を打ち消す)機構まで採用。

針先を任意の場所に手動で降ろせる、アームリフターも装備しています。さらにアームパイプ内部の導線には、PC-TripleCを採用するというこだわりようです。

カートリッジは、オーディオテクニカ「AT-100E」同等品で、使い易いVM型が付属。明るいシャキっとした抜けの良いサウンドで、当面はこれで十分楽しんでいただけると思います。

インシュレーターは、高さ調整可能なアルミ削り出しの本格仕様で、メカニカルアースも完璧に取れます。

ターンテーブルシートは一般的なゴム製ではなく、芯材に湿度による反りを抑え、適度な質量のあるストーンペーパーの両面に和紙を貼り合わせた「TA-TS30UN-BW」を採用。これにより、固有の振動をもたないため、制振効果を高め、帯電も抑制されるとのことです。このシートは、別売されており、人気商品となっています。

今までになかった、さらなる魅力とは?

そして、ここからはいままでの本格派プレーヤーにはなかったプラスαです。

「TN-570」は従来からあるプレーヤーと同様、カートリッジの出力信号を直接アンプのフォノイコライザーに入力することは可能ですが、MMカートリッジ対応のフォノイコライザーも内蔵しており、専用スイッチの切替でフォノイコのないアンプやアンプ内蔵スピーカーでも使用可能です。

また、シーラスロジック製のCS5361をチップに採用したA/Dコンバーターを内蔵しており、192kHz/24bitの出力を光デジタル(TOS)で出したり、48kHz/16bitのUSB(Bタイプ)での出力もできます。

お勧めしたい二つのこと

ここまで仕様を見てきましたが、本格的アナログ再生にもう一度チャレンジしたいとおっしゃるオーディオファンの皆様に、本機をどうしてもお勧めしたい理由が二つあります。


その一つは、トーンアームの高さが調整できることです。

従来から、同社の人気弟機である「TN-350」やONKYO「CP-1050」、そしてロングセラーのDENON「DP-500M」は、性能的には良くできているものの、残念ながら高さ調整はできませんでした。高さが調整できるということは、カートリッジやヘッドシェルの交換が容易になり、高級MCカートリッジも使うことができるということです。

さらに、フォノケーブルやシェルリード線まで交換可能で、この「TN-570」は、ベテランのオーディオファンにとっても「腕が振るえる」、久々の本格仕様のアナログプレーヤーなのです。

そしてもう一つは、何といってもデジタル出力の装備でしょう。お持ちのD/Aコンバーターに光ケーブルで接続したり、USB-DACやパソコンにつないでのPCオーディオなど、色んな使い方・音の変化を楽しむことができる、欲張りプレーヤーでもあります。

最後に

私としては、KORGのUSB-DAC「DS-DAC-10R」を使っての「DSDによる再生やアーカイブ化」も楽しいと思います。

今の時代だからからこそのアナログプレーヤー、TEAC「TN-570」の登場です。オーディオファンが一人でも多く、「本格的なアナログ再生の世界」へ来ていただくことを願うばかりです。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

【ギターアコースティック】オンキヨーのブックシェルフ型スピーカー『D-TK10』のご紹介です!

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いつもJoshin webをご利用いただき、誠にありがとうございます。

最近、クローゼットを整理していたら、高校、大学時代に使っていたMDディスクを発見した、ボーダーです。こんにちわ。


当時は通学だけでなく、遊びに行く時、休み時間の時、とにかく何かにつけて、ずっと聴いていましたね。

今では久しく見ないポータブルMDプレーヤーを当時、2台乗り継ぎました。

クローゼットから出てきたMDは、大体100枚くらいでしょうか、感慨深いものが…。

以前、私はD'Angeloの「Voodoo」が好きだと書きましたが、当時はもっとポップな明るいものを聴いていました。

その中でも、ディスクが溶けるほど聴いたのはボーイズⅡメン『Ⅱ』

特に、「I'll Make Love To You」から「Yesterday」への怒涛の流れ。これですよ。冒頭の「Around The World」も。最高。名盤。

あの頃はイヤホンでしたからね。今度、CDでも借りてスピーカーで聴いてみたいと思います。


そういえば、勉強中に音楽を聴くのは、私の体には合いませんでしたね。今も音楽を聴きながら、テレビを見ながら、では集中できない人間です。


さて、本日はオンキヨーのスピーカー『D-TK10』のご紹介です。



オンキヨー
ギターアコースティック・スピーカーシステム
D-TK10


~商品概要~

『D-TK10』は幅133ミリ、高さが276ミリの小型ブックシェルフスピーカーです。

振動板には10ミリの「A-OMFモノコックウーファー」、そしてリングツイーターを採用したモデルとなっております。


D-TK10の一番の特徴は、その筐体。アコースティックギター製造の名門「高峰楽器製作所」とのコラボで誕生した”Takamine Acoustic Voicing TECHNOLOGY”による独創的なキャビネットを備えています。

空調管理された材料から、曲げ加工・ライニング、マホガニー単板の側板に接着する力木とそのチューニング、磨き・塗装を経て製作されるそのキャビネットは、ギターと同じ製作工程とのこと。

「ギターと同じように鳴らしこむことで、変化していくサウンドを楽しみ、”楽器”の豊かな響きを活かしたこのスピーカーを楽しんで欲しい。」そんな想いが、D-TK10には込められているそうです。

オンキヨーの商品ページ内にある、『D-TK10特別ページ』には、製造工程の写真が多数掲載されています。とても興味深い内容でした。ぜひ、一度ご覧ください。


そして、各パーツ。キャビネットだけでなく採用された各パーツも厳選されています。

まず、ウーファー振動板の「10cmA-OMF」についてですが、振動板の中心と外周のほぼ中央を駆動する「バランスドライブ方式」により、ピストンモーション領域が拡大したそうです。

ボイスコイルやマグネットも、より大きく、より重いパーツを使い、正確かつ力強い再生が得られるようになったとのこと。

リング型ツイーターも駆動力の発生するボイスコイル部と振動部の距離を近づけることに成功し、ピストンモーション領域の拡大に成功したそうです。


この「ピストンモーション領域の拡大」は、振動板の正確な振幅を阻害する要因”分割振動”の抑制に繋がるとのことです。

分割振動は、振動板の部位ごとでバラバラに振動する状態を指し、周波数が高くなると発生しやすくなるため、オンキヨーでは、それらを起こさない振動板の形状や材質を追及しているそうです。


さらに低音については、スリット型バスレフダクトにより、より原音に忠実な低音再生を実現したとのこと。


さて、今回も実機を借りて聴いてみました。ギターアコースティックスピーカー。果たして、そのサウンドは…。


~レビュー~

一聴して感じるのは、「かなり優しめのサウンド」ということです。

個人的にオンキヨーのスピーカーは、「中高音が綺麗に再現され、低音は忠実なイメージ」が強かったため、このサウンドは予想外でした。


全体的に、サウンドが前に張り出してくる印象は感じられず、ボーカルはしっかりアピール、低音は少し抑え気味で背面で鳴っている印象が強かったです。

音場も広い敷地は感じられず、スピーカーの間のフィールドで音楽が鳴っている感じを受けます。


まず中高音域。これは、とても再現度の高い印象でした。キンキンとした響きはあまり感じられず、どちらかというとまろやかな、純朴さを感じました。

高音域の伸びもスラッとした細身の姿を感じ、クドさやわざとらしさは感じない、素直なイメージです。

個人的には驚いた点です。この聴きやすい、優しいイメージに、思わず目を閉じて寝入ってしまうような、そんな気持ちでした。

また、「ギター」の製作工程と同じということですが、そのギターサウンドの現実感も強く感じられます。弦がキュキュッとなる擦り音や指の弾く音、軋みなどが暖かく艶やかに響く様子を感じました。


翻って低音域は、かなり抑えめに感じます。

音場の奥でアピールする感じ、量もブワッと広がるような、膨らむような感じは受けず、さっぱりとした真面目なイメージを持ちました。

「スリット型」という形状もあってか、残響感も少なめでしょうか。スリット型の細いダクトのためか、低音の再現にスピード感やキレが加わっているように感じます。ドコッドコッというイメージでしたね。

ジャンルとしてはポップス系が合うのでしょうか。ドラムやベースが主体のジャンルでは、少し物足りなさを感じるかもしれません。


また、ニアフィールドで使ってみました。D-TK10は冒頭にも書きましたが、かなり小型です。私ボーダーがスピーカー上部から鷲掴みできるほどの大きさなので、広めのデスクならパソコンの横に置くことも可能と思います。

ニアフィールドで聴いてみると、また印象が変わり、その音は「明瞭系」で絶妙なサウンドバランスを奏でているように感じました。

高音域の再現にさらに磨きがかかり、「目の前で歌っているかのよう」の表現が似合うスピーカーでした。

低音についても雑味がさらに消え、全体のバランスを引き締めるようになりました。

『D-TK10はニアフィールドでも使える』ということを推しておきたいと思います。


ここで参考までに、デノンのプリメインアンプ『PMA-50』を。


小型の場所を選ばないプリメインアンプで、横にも縦にも置けるPMA-50。そのサウンドは折り紙つきです。

想像で書いておきながら、ちょっと試してみたくなってしまう。いつか組み合わせて聴いてみよう…。


最後に、ひとつ。D-TK10は感度が80dB/W/mとのことです。これは数値的には低めかと思います。そのため、アンプのボリュームとしては大きめに振ってあげると、より楽しめるかと感じました。

実際、私自身も、いつもより気持ち多めに、ボリュームを回して聴いていました。


オンキヨーのギターアコースティックスピーカー『D-TK10』は中高音域の再生に信頼のおけるスピーカーと思います。

”これはスピーカーではない。楽器なのだ…。”と物憂げに呟きたくなるモデルです。


ぜひ一度、ご検討ください。


それでは、いつもお買い得なJoshin webでお待ちしております。

【機能を削いでも高機能】ヤマハの5.1ch AVアンプ『RX-V381』のご紹介です!

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いつもJoshin webをご利用いただき、誠にありがとうございます。ボーダーです。こんにちわ。


いよいよ、コチラのシーズンですね。



アース製薬
アース渦巻香 アロマ ジャンボ50巻缶入

夜中の寝静まったころに不快な音を立てながら近付く、あの虫をなんとかしたい!

そんな皆様に強い味方となってくれる、この商品。

「アロマ」の香りでさらに使いやすいですね。

今夜から、これで熟睡できそうです。


さて、本日はヤマハのAVアンプ『RX-V381』のご紹介です。



ヤマハ
HDCP2.2対応 5.1ch AVアンプ
RX-V381


~商品概要~

『RX-V381』は機能をシンプルにまとめた、5.1chのAVアンプです。

ハイレゾ音源などの再生機能は削ぎ落とし、基本的な機能に絞り、「まさにエントリー」なAVアンプとなっております。


「削ぎ落とし…」とは書きましたが、こと映像関連の機能については、充実しているように思います。

4K著作権保護技術「HDCP2.2」と次世代の高画質技術「HDR」と「BT.2020」にも対応。オーディオリターンチャンネル(ARC)にも対応しますので、テレビがARC対応であれば、HDMIケーブル1本で接続が可能です。

これまでに各メーカーから発売されたAVアンプにも、これらの対応をなされているモデルはありますが、『値段の手頃さ』で言えば、1歩リードしていると思います。

Dolby AtmosやDTS:Xなどの、最新サラウンドフォーマットには対応しませんが、「基本的な機能だけで良い」「でも映像美はガッチリ楽しみたい」というお客様におすすめできるかもしれませんね。


機能面について見てみますと『YPAO』が搭載されていますね。これは、ヤマハ製AVアンプで必ずと言っていいほど搭載されている便利な機能です。RX-V381付属のマイクを使って室内の音響特性を自動的に計測、補正する視聴環境最適化システムで、これにより音量バランスや総合的な周波数特性を最適化することができます。高音質設計とシネマDSPの臨場感が更に活かされるということですね。
さらに、室内の音響特性に合わせて音場効果を最適化する「DSPエフェクトノーマライゼーション」も、このRX-V381クラスのAVアンプのシネマDSPに初めて装備されたそうです。

また、サラウンド(リア)スピーカーをメイン(フロント)スピーカーと並べて前方に設置した状態でも、5.1chサラウンド再生が楽しめるバーチャルサラウンド技術「バーチャル・シネマフロント」も搭載しています。視聴したい位置よりも後にスピーカーを設置できない場合でも5.1chサラウンド再生が楽しめるとのこと。
また、センターに定位する中音域について、セリフなどを聴き取りやすくする3段階可変の「ダイアログレベル調整」も新たに装備。さらには、本体の設定や調整に便利な多言語(日本語含む)対応カラーOSD(オンスクリーン・ディスプレイ)に高精細フォントを採用したデザインを新しく採用し、操作性をさらに高めたそうです。


その他にも、フロントスピーカーにコンパクトスピーカーを使用する場合や、サブウーファー無しのシステムでも重低音や躍動感を手軽に感じられる「Extra Bass」、RX-V381と周辺機器の接続、機能設定、調整をガイドするアプリ「AV SETUP GUIDE」(タブレット専用)も用意されています。

こう見ると、う~ん…充実している…。


ヤマハのAVアンプ『RX-V381』は、機能を削ぎ落としたエントリークラスのAVアンプです。

しかし、搭載されている機能は、充実の内容になっておりますので、AVアンプを検討中のお客様はぜひ一度、ご検討ください。


それでは、いつもお買い得なJoshin webでお待ちしております。

ラックスマン、本気の純A級プリメイン登場!!

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こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん"です。
本日は、ラックスマンが発売した中級価格帯の純A級プリメイン「L-550AXII」を取り上げます。スペックもさることながら、音質も素晴らしく、ラックスマンが本気を出して完成したプリメインアンプといっても過言ではない仕上がりになっています。


A級アンプの良さを改めてご紹介

私がA級アンプを好む理由は、A級アンプが持つ独特の「粒子の細かな滑らかな音」「暖かく穏やかでマイルドな音」「血の通った人肌の温もりを感じさせる音」などなど、数え上げればキリがありません。

お詳しい方も多数いらっしゃると思いますが、今一度、A級アンプについてご説明いたします。

A級アンプは、アンプの動作方式としては、最も音質が良いとされています。

本来、アンプの増幅特性は、リニア(入力信号に正比例した出力信号が得られること)であることが理想でありますが、トランジスタの特性上、どうしても小信号時では増幅率が低くなってしまいます。

そこで、A級アンプでは回路にバイアス信号をかけることで、増幅特性がリニアな部分だけを使用して、増幅率を音量に関わらず一定に保てるのです。

B級アンプでは、より大出力を得るために、信号波形の+側と-側をそれぞれ別の素子で増幅を行うのですが、それらを合成する際、どうしても出力が交差する部分で信号が歪んでしまう「クロスオーバー歪み」は避けて通れないという欠点があります。


ラックスマンホームページより


これは、A級アンプでは理論的に起こりえません。これらのメリットによって、純A級アンプの特徴的な音質を実現しているのです。

ちなみに、A級アンプのデメリットとしては、無信号の状態でも常にバイアス電流をかけ続けるため、発熱や消費電力が大きく、効率は良くありません。

また、大出力のアンプを作ろうとすると、大規模なアンプとなってしまい、実用的ではありません。

中級価格帯のA級アンプがヒットし続けている!

エソテリック「F-03A」、アキュフェーズ「E-600」、ラックスマン「L-590AXII」と、純A級プリメインアンプはいくつか存在しますが、いずれも50万円を超えるハイエンド製品ばかりです。

そんな中、唯一従来からラックスマンだけが、30万円台の中級価格帯で「L-550AX」(2011年2月発売)を発売しており、ヒットし続けて来ました。

今回ご紹介する「L-550AXII」は、5年ぶりにリニューアルした、「L-550AX」のマーク2モデルとなります。

ラックスマンにとって、トランジスタ式プリメインアンプ「Xシリーズ」の第2世代モデルの第2弾という位置付けであります。

直系の上位機である「L-590AXII」や、セパレートアンプの「900シリーズ」「700シリーズ」の開発で培われた、多くの技術やノウハウをフィードバックしてついに完成に至ったのです。

新製品「L-550AXII」の特徴と、従来機「L-550AX」との比較

外観上は、従来機「L-550AX」からほとんど変更はありません。別の見方をすると、それ程に完成度が高かったといえます。

まず、同社のプリメインアンプのデザイン上の特徴である、LED照明付きのやや黄色みを帯びた針式アナログメーターを踏襲。

各種コントロールつまみも従来機同様に、富士山のフォルムをモチーフとした上質な「富士ノブ」を採用。これらはアルミ切削加工されており、触感や質感にもこだわっています。

アンプ部には、ラックスマンのオリジナル技術であるODNF(Only Distortion Negative Feedback)の最新バージョン「ODNF Ver.4.0」(従来機はVer.3.0)を採用していて、これは「M-700u」や「L-590AXII」で初めて採用されたものと同じ方式のNFBです。

出力信号の歪み成分のみをフィードバックさせることで、初期スルーレート(立ち上がり)の速さと超広帯域再生によるナチュラルな音質を実現できたといいます。

さらに、「ODNF Ver.4.0」により、高域の歪特性とS/Nを大幅に改善できたことに加え、3段ダーリントン・パラレルプッシュプル構成の大規模なパワーアンプ回路を搭載することで、純A級で定格20W+20W(8Ω)の出力を実現。

A級アンプとして、高い駆動力を実現できたのです。

また、近年のラックスマン製品の最大の特徴でもある、独自の電子制御アッテネーター LECUA(レキュア:Luxman Electric Controlled Ultimate Attenuatorの略称)には、上位機「L-590AXII」と同等の最新バージョン「LECUA1000」を搭載しています。

プリアンプ部分で最も重要な役割を果たすのが音量調節部です。

今回の「LECUA1000」は従来機に対し、入力段のバッファー回路を刷新し(フラッグシップ「C-900u」と同等)、88ステップという細かな音量調節が可能です。

また、切り替え音も大幅に低減しています。付属リモコンでの音量調節でも、通常の摺動型ボリュームの直感的なフィーリングを持たせ、高い質感も実現しています。

電源部も改良が加えられており、新たに振動対策を施した、高いレギュレーション性能のEI型電源トランスと、従来機同様の10,000μF×4本の大容量ブロックコンデンサーを組み合わせたハイイナーシャ(高慣性)電源を搭載しています。

内部構成としては、接点をパラレル接続して、抵抗値を下げた大型のスピーカーリレーを採用。また、スピーカー端子へダイレクト配線することで、ダンピングファクターを従来機の160から200へ向上させています。

とにかく音声信号を、スピーカーまで最適最短ルートで届けようとする徹底ぶりです。

基板のパターンにも電流をスムーズに流すべく、ラウンドパターン(基板配線が直角に曲がらないようにする)を採用しているとのことです。

機能的にも従来機を踏襲。MM/MC対応のフォノアンプ、トーンコントロール、プリ/パワーの分離機能を搭載。電源ケーブルも、同社の人気製品「JPA-10000」が付属しています。

なお、重量は従来機と全く同じ24.3kgです。

さて、その音質は?

日本橋1ばん館のリファレンスルームで、十分暖まった(A級なので熱くなった)状態で聴きました。

音出しを始めた瞬間、思わず「いい音や」と唸ってしまいました。まさに、こんな音で鳴らしたいと思うような音で鳴ってくれたのです。

しかも、「これは実際よりいい音で鳴っているのでは?」との疑問符が浮かぶほど、滑らかな音だったのです。この密度感は、やはり純A級ならではのもので、ラックスマンのいう「浸透力(心に染みる)のある上質サウンド」であり、思わずその魅力的な音に引き込まれてしまったのでしょう。

また、通常音量ではパワー不足は全く感じられませんでした。能率80dB程度の低能率のブックシェルフでない限り、一般家庭ではパワーが不足することはないと見ました。

従来機同様、繊細な音楽信号の純度の再現性は保ちながら、パワーアンプ回路を見直したことで向上した駆動力により、純A級増幅方式ならではの艶と密度感のある音を獲得しながら、クラスを超えた解像力と表現力を実現できたのです。

一体型アンプとしての魅力度や完成度をさらに高めた「L-550AXII」は、音楽ソースのできるだけいい部分を前面に出しつつ、そうでない部分は控えめにすることで、細部を突き詰めるオーディオ的な聴き方とは一線を画す、ゆったりと心ゆくまで音楽との濃密な時間を過ごすためのアンプではないでしょうか。

この「L-550AXII」は、国産の雄である「ラックスマン」が本気を出した『 中級プリメインアンプ 』といえます。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

【音質にもコダワリ】デノンの7.2ch AVアンプ『AVR-X2300W』のご紹介です!

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いつもJoshin webをご利用いただき、誠にありがとうございます。最近、腕時計を探しているボーダーです。こんにちわ。


以前のブログでオリエントの腕時計に魅かれた私ですが、最近発売された新商品が、さらに私の物欲を刺激する結果に。

それがコチラ。



オリエント
ソーラーモデル クロノグラフ メンズタイプ
WV0051TY

どうですか、この出で立ち。クドくない程度の絶妙な色味と、燻し銀のような渋さの一体感。バンドのカラーもシックな「黒」で他とは違う個性を醸し出し、クロノグラフが大人の感性を匂わせます。

日にち表示も見やすい位置ではないでしょうか、日付数字は黒で、背景が白色でとても見やすそうです。

10気圧防水にサファイアガラス採用で、ビジネスだけでなくプライベートでも重宝しそうです。

これで私にも少しは「アダルト」な大人の色香が…。


さて、本日はデノンのAVアンプ『AVR-X2300W』のご紹介です。



デノン
7.2ch AVアンプ
AVR-X2300W

『AVR-X2300W』は、先日ブログに書いたデノン「AVR-X1300W」の上位機種です。7chのディスクリートパワーアンプに、Dolby Atmosなどのサラウンドフォーマット対応も積んだモデルで、基本的な機能については、AVR-X1300W同様にほぼ網羅しています。Dolby AtmosやDTS:X(※無償アップデート対応)、HDCP2.2や、ハイレゾ音源などですね。そしてネットワーク再生機能も搭載しています。

AVR-X1300Wの時も、旧モデルの時も書いたかもしれませんが、「迷ったらコレですよ!」と。

AVアンプをお探しのお客様は、まずはこれらデノンの2アイテムから候補に入れていただければと思います。


また最近、各種オーディオビジュアル雑誌でキーワードとして見かけた「BT.2020」「HDR」にももちろん対応。

すべてのHDMI入出力端子が最大毎秒60フレームの4K映像信号に対応しておりますので、4K/60p入力対応のテレビと接続することで、4K映像ならではの高精細、スムーズな映像を楽しめるようになります。また、「4K/60p/4:2:2/36bit」などの映像フォーマットにも対応。色情報の密度と階調性のなめらかさを両立した映像表現と、映像のダイナミックレンジを拡張する「HDR」や従来のHD映像の2倍以上の広色域表現を可能にする「BT.2020」のパススルーにも対応しています。

噛み砕いていえば、「これまでより、さらに高画質に映像コンテンツを楽しむことができる」ということですね。


機能面についてはAVR-X1300Wと似通ってはいますが、AVR-X2300Wは、より『音質』にこだわった面があるようです。

パワーアンプの差動増幅段に高性能デュアルトランジスタを採用し、微小信号の表現力を高め、低域の安定性を向上させているそうです。


ところで『4K』…。イベントなどで、映像コンテンツを見る機会がありますが、やはり綺麗さが全然違います。

写真がぬるぬると動くような、流れるような感覚で映像を楽しむことができて…。

私は自宅でテレビ放送を録画する時は容量の関係で、「SD画質」で録画しますが、やっぱり『高画質』に憧れますよね。

今まで見たことないような綺麗な映像で、映画やテレビを見たりしたい。そういえばAVR-X2300Wには【4Kアップスケーリング】という機能もありますね。DVDビデオやブルーレイディスクなどのSD/HD解像度の映像信号(HDMI入力)を、最大4K(3,840×2,160ピクセル)/30pまでアップスケーリングして出力することができるようになっています。

いつか実機を借りて試してみたいですね。ゲームの映像とかも4Kアップスケールしたらどんなことに…


AVR-X2300Wは充実の機能に加え、音質にもこだわりを見せるAVアンプです。最新サラウンドフォーマット、4Kアップスケーリングも対応していますので、AVアンプを検討中のお客様におすすめ致します。

それでは、いつもお買い得なJoshin webでお待ちしております。


YAMAHAハイエンドスピーカーの歴史を変える実力機『 330シリーズ 』

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こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん"です。
YAMAHAが久々にハイエンドスピーカー「NS-5000」を発表したのが、2015年9月の東京インターナショナルオーディオショウでのことでした。それから8ヶ月、今年7月の正式発売に向けて、最後のチューニングの追い込みに入っているものと思われます。

そのYAMAHAから「NS-5000」に先駆けて、リーズナブルな価格でありながら、上級機顔負けの実力機2機種が発売されています。それが、今回ご紹介するスピーカー『 YAMAHA 330シリーズ 』です。


NS-5000で注目される、YAMAHAのエントリークラススピーカー

YAMAHAは、1968年に発売した第1号機の「NS-30/NS-20」から、「ヤマハ・ナチュラルサウンド」を標榜し、伝説の1000モニター「NS-1000M」(1974年発売)をはじめ、数々のスピーカーの銘機を世に輩出してきました。しかし近年、輸入スピーカーの台頭もあり、YAMAHAだけではなく、一部を除いて、国産スピーカー全体が冬の時代に入っていました。

そんな国産スピーカーの中で、数十年ぶりに話題の新製品と言えるのが、前述の「NS-5000」です。YAMAHAは「ヤマハ・ナチュラルサウンド」の『明日を指し示す新たな音の基準』として、現時点で考えられる最高級HiFiを、再び世に送り出そうとしているのです。

それは「ノンカラーレーション」「ワイドレンジ」「全帯域にわたる一貫した音色」「圧倒的な低歪」を目指し、ハイレゾ時代のフラッグシップスピーカーとして、当然備えるべき資質を一つ一つ科学的に究明した結果とも言えます。「NS-5000」は、日本のハイエンドスピーカーの新たな基準として、次の世代に手渡していける音を実現するという、壮大なコンセプトを持つスピーカーなのです。

この「NS-5000」の登場により、ハイエンドのYAMAHAスピーカーに注目が集まりつつある昨今ですが、エントリークラスの製品にも、従来機に比べ、一皮も二皮も剥けた、出来の良い末弟「NS-B330」「NS-F330」が発売され、ただ今人気となっています。YAMAHAとしては、Soavoシリーズ以来の本格的HiFi専用スピーカーです。

ブックシェルフ型「NS-B330」

メーカー希望小売価格(ペア) 46,440円とリーズナブルな価格であるにもかかわらず、歴としたハイレゾ対応と言える「高域45kHzまでの広帯域再生」を可能としています。

筐体は、高さ32cmと小ぶりで、ユニット構成は13cmコーン+3cmアルミドームの2ウェイ・リアバスレフのブックシェルフですが、今回の330シリーズに投入されたベースとなる技術は全て投入されています。

ユニットはいずれも新設計とのことですが、ウーファーのコーンの色は、1980年代のかつての名作「NS-1 classics」を思い起こさせます。コーン素材には、PMD(Porymer-injected Mica Diaphragm)という「NS-1 classics」直系の素材(本機のウーファーとは成形方法が異なります)を甦らせたと言います。

これによって、最近のハイレゾ音源を再生するために必要不可欠な低域の分解能や、抜けの良さはもちろんのこと、小音量時にも躍動感のある俊敏なレスポンスを実現できたのです。

ツイーターには、「NS-1 classics」のようなソフトドームではなく、新開発のブラックアノダイズド・アルミツイーターを採用しています。独自の黒色皮膜処理によって、アルミダイヤフラムという金属振動板が持つ固有音を抑制。自然で滑らかな聴き心地の良さと、ハイレゾ音源再生に最適な情報量やワイドレンジ特性を両立させています。

ボイスコイルには、CCAW(銅クラッドアルミ線)を採用して、振動板も含め、徹底的な軽量化と高剛性化を実現できたことで、ハイレゾ再生に必要な45kHz(-10dB)までの再生周波数帯域を確保しながら十分な強度も保ち、リアルで厚みのある高音再生を実現できたのです。

さらに、ツイーターの手前には、直接音と間接音との比率をコントロールする「ウェーブガイドホーン」が装着されています。これにより、一般家庭での使用時に、最適な範囲(水平135度、垂直120度)に指向特性を制限することで、高域の壁面での反射を抑え、悪影響を軽減できたのです。

これらの結果、ウーファーとの繋がりが非常にスムーズになり、YAMAHAが目指す「ヤマハ・ナチュラルサウンド」をこのクラスでも実現できたといいます。

エンクロージャーにもこだわりを見せており、側面を湾曲させて剛性を高め、同時に定在波の低減も追求した「タンブルフォームデザイン」を採用しています。また、本来のバッフル(サブバッフル)の上に、アウターバッフルを取り付けることで、バッフル面の高剛性化を図る「Wバッフル構造」としています。

アウターバッフルは黒鏡面ピアノフィニッシュとしており、カラーバリエーションのブラック木目調とウォルナット木目調のいずれのキャビネットも美しく、価格以上の高級感のある仕上げとなっています。

トールボーイ型「NS-F330」

ブックシェルフ型の「NS-B330」にウーファーを追加し、キャビネットを下方に伸ばしたようなデザインですが、工夫の跡が随所に見られます。

スペック的には、ウーファーが追加されたことで、低域再生周波数が55Hzから40Hzに、クロスオーバーが2.8kHzから3.2kHzへ、出力音圧レベルも87dBから89dBとなっており、明らかに低域特性が向上。この結果、高域のチューニングにも若干手が加えられているようです。これらにより、より広帯域での「ヤマハ・ナチュラルサウンド」が実現し、価格を超えたハイレゾ時代の大型トールボーイ型スピーカーが完成しました。

試聴しました。

ジョーシン日本橋1ばん館で、アンプとSACDプレーヤーに、DENONの「PMA-2500NE」「DCD-2500NE」を使用して、試聴しました。

ブックシェルフ型「NS-B330」から始めました。

この大きさからは信じられないスケールのサウンドに驚かされました。離れた場所からではなく、ニアフィールドより少し離れた程度の距離ではありましたが、ピントの合ったクッキリしたサウンドで、眼前での定位がピシッと決まりました。

音場感も小型スピーカーの割には自然で素直なもので、これはツイーターの素性の良さもさることながら、指向性を制御した「ウェーブガイドホーン」の効果が大きいと感じました。余韻の出方も自然で嫌みなく、まとわりつきも感じません。

特にボーカルは、13cmコーンという実際の口の大きさに近いことや、ボーカル帯域をほぼこれだけでカバーしていることもあり、口が小さく、唇の濡れ具合も感じられる程、リアルに再生されました。

一方、トールボーイ型の「NS-F330」は、音色傾向は「NS-B330」と同じく、素直で密度感を感じさせるものですが、やはり低域の再生能力には一日の長があり、ローエンドへの伸びや、低音楽器の胴鳴りを感じさせる程、十分なエネルギーを感じました。

ピアノは立ち上がりよく、クッキリと描ききる様は、「流石、ピアノのYAMAHA」と思わせるサウンドでもあります。また、ライブのソフトでのホールの響きや各楽器の実在感など、会場の雰囲気の自然な再現力にも感心しました。

最後に

ブックシェルフ型の「NS-B330」は、サイズや価格を感じさせない素直で自然なサウンドで、6畳程度の比較的小さなお部屋において、最高のパフォーマンスを発揮できると思います。この大きさながら、「ヤマハ・ナチュラルサウンド」は十分味わえました。

また、トールボーイ型の「NS-F330」は、いかなるジャンルの音楽も、誇張することなく自然に、ハイレゾを含め、あらゆるソースを破綻なく鳴らしてくれます。上級機にも全く引けを取らないエントリークラスのトールボーイ型として、自信をもってお勧めします。

いずれのスピーカーも、今後のYAMAHAスピーカーの流れを間違いなく変えるほどの出来の良さが感じられました。この夏のオーディオ業界にセンセーショナルを巻き起こすであろう、ハイエンドの真打ち「NS-5000」にも大いに期待が高まるところです。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

【4種の素材を黄金比でハイブリッド】ゾノトーンのスピーカーケーブル『6NSP-Granster 2200α』のご紹介です!

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いつもJoshin webをご利用いただき、誠にありがとうございます。中2の夏休みは朝から晩までゲームをしていたボーダーです、こんにちわ。


あれは忘れもしない、中学2年生の夏。

朝起きて。ゲーム。昼ごはん食べて。ゲーム。少し休憩を挟んで。ゲーム。ひどい時は、そんな毎日を過ごしていました。合計8時間ですね。ドハマリの時期です。

高校受験の勉強も必要なく、夏休みに入る前に夏休みの宿題を終わらせていた私にとっては、まさにゲームの為の夏休みでした。


そんなことを考えていて、ふと。「誰にも攻略情報を聞かずに、最初から最後まで完全に自分の力だけで攻略したゲームは、何のタイトルか?」と思いました。

いろいろなゲームが、今の私の血となり肉となっているわけですが、よくよく考えてみたら、必ず誰かしらから情報を得てプレイしていたということですね。

友達に情報を聞いて攻略、雑誌から得た情報で攻略、すでに誰かがやっていたのをみて攻略…などなど…。

そんな中、昔の記憶を辿って、本当に誰の助けも借りずに攻略したのは…


『レッドアリーマー(ゲームボーイ)』


だったのだと。レッドアリーマーといえば、名作『魔界村』の難敵として有名ですが、その難敵を主人公にフィーチャーした作品でした。

アクションとRPG的要素が融合し、雰囲気は魔界村を踏襲し、ホバリングや壁に掴まるレッドアリーマーを操作する面白さと、丁度良いゲーム難易度が、とても楽しい作品でした。

本当に思い出深い。…そう、あの頃のような純粋な気持ちでゲームがしたい…。


はい。今回もどうでもいい話でしたね。


さて、本日はゾノトーンのスピーカーケーブル『6NSP-Granster 2200α』のご紹介です。




ゾノトーン
切り売り/1m単位 スピーカーケーブル
6NSP-Granster 2200α


~商品概要~

『6NSP-Granster 2200α』は、導体に超高純度6NCu、高機能純銅線HiFC、高純度無酸素銅線PCUHD、高純度無酸素銅OFCをハイブリッドして使用したスピーカーケーブルです。

この4つの素材は、絶妙な黄金比でハイブリッドされているそうで、澄んだ高域、ふくよかな中域、重みのある低域の再生を可能にしたとのこと。

導体はマルチストランド・スパイラル仕上げとし、2芯シールド構造となっています。


今回は、端切れの部分も注目したのですが、本当に入念に編み込まれている様子が分かりました。

中央の太い導体を細い導体が捻じりながら取り囲むように構成され、ゾノトーンのカラーであるブルージャケットの内側をアルミでシールドするという構造でした。

実際のゾノトーンの製造現場の動画も見せてもらったのですが、本当に紡績工場のような装置で、ケーブルを製造していました。

正直、これらスピーカーケーブルがどのように製造されているかは大体予想はしていたのですが、実際の映像を見てみると、「ケーブル製造へのこだわり」を改めてひしひしと感じるものがありました。


さらに、6NSP-Granster 2200αは「エントリークラス」という位置付けである事実。素材、構造にこれだけコストを注ぎ込む気概に、尚更、意気込みを感じます。


~レビュー~

さて今回も、デモケーブルをお借りして、そのサウンドを確かめてみました。

一聴して感じたのは、「音のエネルギー感、前後感、厚み」がとても重厚に感じられるということです。

以前、ご紹介した6NSP-Granster 7700α Y2B2も「音のエネルギー、厚み、定位」がとても素晴らしく、印象的なケーブルでした。

確かに、2200αはその域には達していないようにも感じましたが、それでも非常にレベルが高く、「クラスを超えた」という表現がピッタリなサウンドと感じました。


最も印象強く感じたのは、「低域の張り出し」です。

低音がしっかり、ドッシリ感じられ、音場の基礎をがっちり作りこむようでした。

ボワボワした様子は感じられず、大きく明瞭な様子を感じます。やはりポップス、ロックなどでドラムの響きが感じられるのがとても心地良く感じました。


そして、ボーカル。ここについては7700αに微妙に届かないような、少し落ち着いた印象を受けました。

パッキリとした明瞭さでは無いように思いますが、ボヤける印象はもちろん感じません。どちらかというと、ウォーム系、丸みを少しだけ帯びた快活なボーカルと思います。乾いているのではなく、少し湿りを感じるというか…。


高音域の伸びは、スラリとしたモデルのようでした。刃物のような鋭さは控えめに、きらりと光るようなサウンドを感じました。

明瞭でピッチリしたイメージが強く、しかしキンキンするようなことは無い。寝起きに聴いたら心地良く目覚めることができそうな、健康的な体を感じるサウンドでした。


6NSP-Granster 2200αは、とてもバランスの良いケーブルと思います。

このクオリティで1メートルの切売単価が2,000円程なのです。価格的にも手頃と思いますし、ぜひ一度試していただきたいと思わずにいられません。

例えば、ホームシアターのシステム構築時には、結構なメートル数のスピーカーケーブルが必要になるかと思います。そんな時に、2200αを使っていただければ、質はもちろん、費用も抑えることができるのではないでしょうか。たとえ10m必要になったとしても…。


ゾノトーン『6NSP-Granster 2200α』は、まさに”クラスを超えた”スピーカーケーブルとして、おすすめできる商品と思います。

単価もお手頃ですし、エントリークラスとは思えないほど、素材と質に力が入っているケーブルと思います。オーディオシステムの手軽なグレードアップにぜひ一度ご検討ください。


それでは、いつもお買い得なJoshin webでお待ちしております。

いま最も注目に値するD/Aコンバーター「Brooklyn DAC」。最新技術「MQA」に対応して登場!!

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ハイエンドオーディオ担当の "あさやん"です。
本日は、ハイエンドDACで有名な「Manhattan DAC」の弟機にあたる「Brooklyn DAC」を取り上げます。HiResストリーミング配信の主流となりうる、新しいロスレス圧縮コーデック MQA を採用し、「Manhattan DAC」にも劣らない魅力を持つD/Aコンバーターに仕上がっています。

ハイレゾ・DSDファイル再生の先駆け「Stereo 192 DSD」に始まる、マイテックのD/Aコンバーター
米国マイテック・デジタル社は、1992年に設立された、ニューヨークに本拠地を置く、プロ用レコーディング機器メーカーです。

1993年に開発した、18ビットのA/Dコンバーターが最初の製品で、レコーディング現場からの要望にいち早く応えるとともに、その音質と操作性が、たちまち多くのプロユーザーから厚い信頼を勝ち取ったのでした。

それ以来、数多くのA/DコンバーターやD/Aコンバーターを、マスタリングやその他のプロユース用として開発してきました。

また、DSDフォーマットの確立に際しては、マスターレコーダーのプロトタイプの開発から関わり、SACDの立ち上げにも大いに貢献したのです。

マイテックのD/Aコンバーター「Stereo 192 DSD」(生産終了)は、同社としては初めての民生機でしたが、プロ機での、特にDSDに関する豊富な知識と、同社の設立者であるスタジオエンジニアのミハル・ユーレビッチ氏のオーディオファイルとしての経験から、非常に高い完成度を当初からすでに持っていました。

ミハル・ユーレビッチ氏は、オーディオファイルにプロの現場の音、すなわちスタジオスペックのD/Aコンバーターの音を聴いて欲しいとの願いから、「Stereo 192 DSD」を発売したのでした。

その名のとおり、32bit/192kHz PCMはもちろん、DSD 2.8MHz/5.6MHzにも対応した2チャンネルD/Aコンバーターで、今注目を集めるハイレゾ・DSDファイル再生の先駆けともなった、初のプロ/コンシューマ機器でした。

この「Stereo 192 DSD」は、DSDネイティブ(※)再生のパイオニア的製品としてあまりにも有名ですが、マイテック自体が最近、日本で起こったDSDブームのきっかけを作ったブランドといっても過言ではありません。※DSDは当初、DoP(DSD Audio over PCM Frames)が主流でした。

ちなみに、「Stereo 192 DSD」の機能は、今現在も進化し続けています。ドライバーとファームウェアは、マイテックの手によって常に更新され続けており、しかもユーザー自身の手でもアップデートが可能といいます。

つまり、生産を終了した今後も、トップランクの性能を保ち続ける事が出来るわけです。これは画期的で、実にユーザーフレンドリーなことです。

そして昨年、マイテックはハイエンドDACとしては異例のヒット作となったフルサイズのフラッグシップ機「Manhattan DAC」を発売したのでした。

この「Manhattan DAC」のスーパースペックは、ESS製の32bit/8ch DACを搭載し、USB2.0モードで最大 PCM 384kHz/32bit、DSD 11.2MHz(Mac 5.6MHzまで)に対応。さらに、DSDの派生フォーマットである、DXDにも対応させていました。

この度、「Manhattan DAC」の弟分ともいうべき「Brooklyn DAC」が発売されましたので、その魅力に迫ります。

高音質圧縮技術「MQA」に対応した「Brooklyn DAC」

「Brooklyn DAC」のサイズは、前述の「Stereo 192 DSD」と同じハーフサイズ(216mm)に、「Manhattan DAC」で実現した数々の機能を凝縮する形でパッケージングされています。

具体的には、デジタル入力は最大でPCM 32bit/384kHz、DSD 11.2MHz対応のUSB入力、AES/EBU 1系統、RCA同軸2系統、プロ機らしくワードクロック入出力(USB以外に対応)まで装備しています。

今回から、USB Audio Class2.0のドライバをメインに採用したことで、「Manhattan DAC」にあったFireWire(IEEE 1394)端子は省略されています。これにより、MacOSXでのドライバレスが実現。さらに、各種NASへ直接USB接続する場合の親和性も向上したのです。

アナログ入力はRCA1系統(MM/MC対応のフォノ入力との切り換え可能)、アナログ出力はRCA1系統とバランス1系統があり、高性能なボリューム(デジタルボリュームと抵抗ラダー型アナログボリューム選択可能)も搭載していることから、コンパクトなプリアンプとしても使用できます。もちろん、フロントパネルには2系統のヘッドホン出力も装備されています。まさに、至れり尽くせりといった内容です。

プロの世界で鍛えられたマイテックであることから、クロックにはやはりこだわりを見せており、高性能ESSのDACチップの直近には「Manhattan DAC」の音質向上に大いに貢献した、フェムト・クロック(100MHz)を配置しています。これは非常に高精度かつ、超低ジッターのクロックで、DACでの高い変換精度と高音質を実現できたといいます。

そして、「Manhattan DAC」にはない「Brooklyn DAC」ならではの特筆すべきポイントは、《 MQA 》に対応したことです。

MQAは、英国の老舗オーディオメーカーであるメリディアン社が提唱している新しいロスレス圧縮コーデックで、今後のハイレゾによるストリーミング配信の主流となりうるフォーマットとして注目を浴びています。

データ量の多いハイレゾファイルを一旦圧縮変換する、いわゆるFLACに似た可逆圧縮方式のような形式です。

例えば、352.8kHz/24bitのハイレゾファイルを44.1kHz/24bitにまで、実に約1/8にまで圧縮。これにより、大容量ハイレゾファイルのダウンロードにかかる大幅な時間短縮や、HDDなどストレージの節約にもなります。

この高音質圧縮技術「MQA」を、マイテックがメリディアン以外で初めてハイファイ機器で採用したことで、「マイテックといえばDSD」といわれるDSDブームを作り出したマイテックが、今度は「MQAといえばマイテック」といわれるかも知れない可能性も秘めているのです。

常に、デジタル再生の最先端を切り拓いてきたマイテックが、MQAにいち早く目を付けた意味はやはり大きいと思います。

「Brooklyn DAC」には2種類(シルバーとマットブラック)の仕上げがあり、デザインは「Manhattan DAC」同様に、高級なイメージを感じさせるものになっています。

一方、フロント・ディスプレイは一新されており、必要な情報が一元管理でき、見やすくなっています。また、この表示をシンプルなスクリーンセーバーモードにも変更できます。

最後に

これだけの内容で「Manhattan DAC」の半額以下に設定されているのですからお買い得といえます。

今回、試聴機が間に合わず、まだ試聴には至っておりませんが、過去に「Manhattan DAC」を聴いていることから、これだけの内容を盛り込んだ「Brooklyn DAC」が、期待はずれに終わるはずはないと思っています。

プロの世界で鍛え上げられたマイテックと、開発者のユーレビッチ氏が、一音楽愛好家の立場での試聴を繰り返しつつ製品化したということから、「Manhattan DAC」で聴くことができた『 あのエネルギー感たっぷりで、中域に厚みのある豊潤なサウンドや、圧倒的な情報量に、生音のような立ち上がりや響きを再現する、非常に説得力のあるサウンド 』であることは間違いないでしょう。

この「Brooklyn DAC」が、最近の少し話題不足で一服感のある「ハイレゾブーム」を、再び活性化することは確実です。この内容、この価格は、実に魅力的です。

しかも、ファームウェアの書き換えにより、常に最新バージョンにアップデートできる安心感は格別です。

高音質圧縮技術「MQA」の今後を左右する「Brooklyn DAC」こそ、今最も注目に値するD/Aコンバーターと断言します。
(あさやん)

【セパレートサウンドコンセプト】パイオニアのホームシアターシステム『HTP-CS1』のご紹介です!

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いつもJoshin webをご利用いただき、誠にありがとうございます。

先日、家のベランダでアシダカグモを見たボーダーです。こんにちわ。


いやはや、アシダカグモを始めて見たのですが、衝撃がでかすぎて、リアルに「うそやろ!!!」と叫んでしまいました。

画像検索をすればお分かりいただけると思いますが、マジで大人の手のひらぐらいの大きさなんです。そして、その巨大なクモが、ゴ○ブリ並みの速さでベランダを走り回っていて…。

ヒィィィィィィィ!!

もし、アレが何かの間違いで家の中に現れた日にはもう想像しただけで…ウヒィィィィィィィ!!

例え益虫と言えど、せめて控えめに動いて欲しい。誰ですか、あの造形にあのスピードを与えたのは。誰ですか。出てこい。責任者出てこい。


ちなみに、その後私のベランダから、隣のベランダへ移動したみたいでした。

ガラガラガラッッ!!ビシャッ!!!ドドドドガッシャ~~ン!!「やばいやばいやばい!!なん○※&%@#△……!!!」

ベランダでタバコを吸っていたのでしょうか、隣の御主人がけたたましい音を立てながら、一目散に中へ入り、状況を一生懸命説明しているのが手に取るように分かりました。


分かる。アレは怖い。


さて、本日はパイオニアのシアターシステムの新商品『HTP-CS1』のご紹介です。


パイオニア
ホームシアターシステム
HTP-CS1-B


~商品概要~

パイオニア『HTP-CS1』は、コンパクトなスピーカーが2台とサブウーファーがセットになった商品です。

これまでにパイオニアから発売されている、「HTP-S767」「HTP-SB760」とは趣が少し変わった、シアターシステムとなっております。どちらかというと、2.1chでしょうか。


最大の特徴は、そのコンパクトなスピーカーにより、「テレビ周りをすっきりさせたまま、テレビの音をグレードアップさせる」という”セパレートサウンドバーコンセプト”にあると思います。

スピーカーのサイズは、横幅が150mm、高さが57mm、奥行が88mmとかなり小さいです。2つ並べてもA4用紙の枠内に納まるほどですから、かなりコンパクトと思います。

この大きさにすることで、テレビ受光部が隠れてしまうことを抑え、すっきりとしたレイアウトを取ることができます。また、サブウーファーも横置き、縦置きの両方に対応し、すっきりした設置に一役買っています。


肝心のサウンド面については、パイオニア独自の「フェイズコントロール」など、単品AVアンプの技術も搭載し、エンジニアによってしっかりとチューニングがされているそうです。

低音から高音までバランスの良い再生音と、部屋中に響く豊かな低音を再生し、テレビのドラマ、映画はもちろん、ニュース、音楽までどんなコンテンツも臨場感たっぷりに楽しめるとのことです。


さらに、HTP-CS1には「リスニングモード」と「マナーモード」を搭載しています。

リスニングモードでは、バランスの良い自然な響きが楽しめる「ステレオ」モード、アナウンサーの声などを明瞭にする「ニュース」モード、映画やゲームに最適な低音と広がり感のある「映画/ゲーム」モード、ライブ感のあるサウンドが楽しめる「ミュージック」モードなど、様々なモードを用意。

マナーモードについては、音の迫力をそのままに低音を抑えるマナーモードと、サブウーファーからの音をゼロにすることで、バラエティ番組や報道番組の声がより聴き取りやすくなるマナーモードの2つが用意されています。


そして、入出力端子については、HDMI端子の出力が1系統、入力が3系統、光角形入力が1系統、赤白ピン端子のアナログ入力が1系統装備されています。

HDMI端子の出力についてはARC(オーディオリターンチャンネル)に対応していますので、テレビがARCに対応していれば、HDMIケーブル1本で接続可能です。

入力については、HDCP2.2に対応しているため、4K映像の伝送を可能にしており、Ultra HDブルーレイに採用されている「HDR」にも対応しています。

コンパクトなシアターシステムですが、高画質コンテンツもしっかり楽しめるようになっているのは、大きな特徴と思います。


パイオニアの新製品『HTP-CS1』は、コンパクトなスピーカーとサブウーファーがセットのホームシアターシステムです。

4K映像やHDRにも対応し、高画質コンテンツにも対応しておりますので、ぜひ一度ご検討ください。


それでは、いつもお買い得なJoshin webでお待ちしております。

世界に通用する国産ハイエンドスピーカー「YAMAHA NS-5000」を聴く!

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ハイエンドオーディオ担当の "あさやん"です。
本日は、オーディオファイルが待ちに待った、YAMAHAのハイエンドスピーカー「NS-5000」を取り上げます。新たな「ヤマハ・ナチュラルサウンド」の基準を具現化した、このスピーカーを試聴できましたので、試聴結果とともにご紹介いたします。

ついに登場!
2015年9月24日に異例とも言える「開発段階での発表」を行い、9月25日から開催された「2015東京インターナショナルオーディオショウ」で初お披露目となった、YAMAHAのフラッグシップ 3ウェイブックシェルフ型スピーカー「NS-5000」がついに完成。

Joshin webでも、予約受付を開始(発売は7月下旬)しました。

この「NS-5000」は今から8年も前に、開発に着手しています。

2015年9月の発表時点では、まだまだ完成の域には達していなかったと、後日開発者は述べています。

発表から8ヶ月、試行錯誤を重ねた結果、当時とは外観以外は全く別物と化して、完成となりました。国産では久々の「ハイエンドスピーカー」として登場したのです。

思えば1998年のDIATONE「DS-20000B」を最後に、国産ハイエンドスピーカーは市場に投入されることなく(一部のマイナーメーカー製はありました)、不毛の時代が続きました。

この間、ヨーロッパ系を中心とした海外製のスピーカーに、国産ハイエンドスピーカー市場は完全に席巻され続け、今日に至っています。

そんなハイエンドスピーカー市場に、久々の光明が射してきました。それが「NS-5000」なのです。

先日、大阪で「NS-5000」の発売を記念したユーザー向けのプレミアムイベントがあり、その開催前に、特別に機会を設けていただき、開発者のお話をお聞きしながら、じっくり試聴もいたしました。

YAMAHAスピーカーの系譜

YAMAHAは、1968年に発売した第1号機「NS-30/NS-20」から「ヤマハ・ナチュラルサウンド」を標榜してきました。

1973年発売のソフトドームツィーター/ミッドレンジを採用した「NS-690」と、翌1974年に発売したハード(ベリリウム)ドームツィーター/ミッドレンジ採用の「NS-1000M」は、30cmクラスの3ウェイブックシェルフという基本構造は同じでも、両者のテイストは対照的で、当時のオーディオファンの人気を二分しました。

今思うと、ソフトドームとハードドームのどちらを選ぶかは、リスナー自身のオーディオ観や音楽観に根ざした部分がかなりあり、答えはひとつではなかったということなのです。

以来、YAMAHAのスピーカーには、大きく分けてソフトドーム採用のグループと、ハードドーム採用のグループの二つの系譜が生まれ、それぞれの良さを理想的に兼ね備えたと言える「NS-5000」の音づくりのルーツともなっています。

新開発振動板「Zylon(ザイロン)」


ソフトドーム系スピーカーは、 その素直なワイドレンジ特性と低歪、そして、広範な指向特性が、アコースティックな表現力に長けたナチュラルサウンド・スピーカーの音のイメージを決定づけました。

そして、1988年発売の「NS-1 classics」では、新たな試みとして、振動板形状の維持に必要な、最小限の樹脂を含浸させるに留めた無着色の綿ソフトドームを採用したのでした。

一方、ハードドーム系スピーカーの系譜は、その硬度と軽さ、剛性のすべてにおいて理想の素材とされながら、現実的な加工の難しさから幻の素材とさえ言われたベリリウムを、振動板として独自技術で実用化した、世界初のベリリウムドームを開発したのです。

実用金属中最大の音速を誇る、稀有の素材特性を生かした圧倒的な開放感と透明感は、それまでの国産スピーカーの音の常識を打ち破り、初搭載となった「NS-1000M」は海外でも絶賛されました。

その後、1997年に全ベリリウムユニットの生産を終了するまで、YAMAHAにとってのハードドームは、ベリリウムドームのことであり続けたのです。

そして、このふたつの系譜は、第3の振動板素材「Zylon(ザイロン)」に到達したのです。


Zylon(ザイロン)


ピュアベリリウムに代わる理想の振動板素材を追い求めて探し当てたのが、日本生まれの化学繊維である、東洋紡が開発した「Zylon」です

この「Zylon」に、モネル合金蒸着コーティング(素材のこすれる音を抑制)を施して、YAMAHA独自の振動板が完成。

ベリリウムに匹敵する音速と、繊維特有のしなやかさとを併せ持つ素材は、ソフトドーム型とハードドーム型のそれぞれの長所を合わせ持っています。

これを「NS-5000」ではツィーターとミッドレンジのみならず、ウーファーにも採用したのです。これにより、従来成し得なかった「全ユニット間の完全な音色の統一」を果たしたのです。


ツィーターとミッドレンジ

ウーファー

ノンカラーレーション、ワイドレンジ、全帯域にわたる一貫した音色、そして圧倒的な低歪。これらは「ヤマハ・ナチュラルサウンド」の新たな基準となり、それを具現化したのが「NS-5000」なのです。

新開発R.S.(Resonance Surpression)バックチャンバー


バックチャンバー

ツィーターとミッドレンジには、通常のバックチャンバー(ユニットから背面に出る音を吸収するための小さなエンクロージャー)では避けられない管共鳴を抑制するため、R.S.バックチャンバーを新たに開発。

独自の音響解析によって配置した、2本の特殊形状管が管共鳴を打ち消すことで、各ユニットの周波数を平坦化できたのです。

このR.S.バックチャンバーは、B&Wの中高域ユニットに搭載されている角(つの)のようなノーチラスチューブと同じ働きをするのですが、特殊な形状にすることで吸音材を不要(ノーチラスチューブは吸音材を充填)とし、音楽での微小信号を損なうことなく、高解像度を実現できたのです。

伝統の直方体ブックシェルフ&新開発アコースティックアブソーバー


アコースティックアブソーバー

現在のハイエンドスピーカーの形状は、B&Wを筆頭に角(かど)のない、ラウンドエンクロージャーで縦長のトールボーイ型が主流です。

これは、キャビネットに丸みを持たせることで、内部で発生する定在波から逃れることが目的ですが、YAMAHAはあえて逆の発想をしたのです。

伝統の直方体ブックシェルフとすることで、内部の定在波を特定の周波数に集約し、それをピンポイントで打ち消す方法を考えたのです。

それが新開発のアコースティックアブソーバーです。

素材には、検討の結果、紙が選ばれました。これにより、従来大量に必要であった吸音材を最小限に減らすことができ、吸音によって失われがちであった音楽情報に含まれる、臨場感や微妙なニュアンスが再現できたといいます。

伝統の30cm 3ウェイ&YAMAHAならではのキャビネット素材・仕上げ

開発当初は、フロア型やダブルウーファータイプなど、さまざまな形状が検討されたそうですが、結局YAMAHA伝統の「NS-1000M」の流れを汲む、30cmの3ウェイ・ブックシェルフに落ち着いたそうです。

30cmの3ウェイでは、最小限の内容積(65リットル)のバスレフ型とし、キャビネット構造は総三方留め構造など、伝統的な工法で強固に組み上げられています。

また、レーザー測定器を使ったFEM解析(エンクロージャー表面の振動モードを測定)で導き出された、最適部分に補強桟を入れることで、キャビネット6面から時間差を伴って放出される、箱鳴りを根本的に解消。

さらに、バスレフの宿命でもあるバスレフポートが発する風切り音にも、ツイステッドフレアポートによって防止し、低音の解像度の向上に貢献し、S/N感も向上したといいます。

キャビネット素材には北海道産の白樺の積層合板、外装はYAMAHAならではのグランドピアノと同じ黒鏡面ピアノフィニッシュとしています。

最高級パーツによるネットワーク&こだわりのシングルワイヤー

ネットワークには、銅箔140μの極厚の両面基板を採用。

コンデンサーやアッテネーターには、独ムンドルフ社製を採用。

入力端子は一般的なバイワイヤー仕様ではなく、YAMAHA伝統のシングルワイヤーを採用しています。

試聴しました。


「NS-5000」には専用設計のスピーカースタンド「SPS-5000」を使い、アンプにはAccuphaseの「C-3850」+「M-6200」×2、SACD/CDプレーヤーにはYAMAHA「CD-S3000」で試聴しました。

ホテルの一室ということもあり、天井が低く、若干共振も感じましたが、「NS-5000」の素性の良さ、ポテンシャルの高さは十分感じられました。

私自身、過去にブラウンやATCのスピーカーを所有していたことから、大型ソフトドームによる中域再生が理想と考えており、「NS-5000」では中高域のソフトドームはもちろん、低域まで同じ素材を使用することでの一体感のあるサウンドには感心しました。

また、ソフトドームというイメージからは程遠い、色づけを全く感じさせず、立ち上がりや切り込みの良さは、素材で音は決まらないということを実証したのです。

低域は深く沈み、中低域は従来の国産スピーカーにはなかった厚みを感じました。

これは、クロスオーバーを750Hzと通常よりかなり高めに設定し、ウーファーの受け持つ帯域を広く取ったためだと思います。

ここでも同一素材の振動板を使うことでのメリットを感じました。

最後に

「NS-5000」のような本格的スピーカーが日本で開発されたことに誇りを持つとともに、ワールドワイドでのハイエンドスピーカーとして、十分通用する国産スピーカーが登場したことに、大いに拍手を送りたいと思います。

このスピーカーは、ドライブするアンプの選択やリスニング環境によっては、まだまだ素晴らしいサウンドを引き出せる可能性を秘めていると確信しました。

(あさやん)

【吸い込まれる優しさ】SHIZUKAのスピーカーケーブル『CCL-1』のご紹介です!

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いつもJoshin webをご利用いただき、誠にありがとうございます。

本当に太ってきたので、ジムにでも通おうかと思うボーダーです、こんにちわ。


昔は、それはそれはスリムな体型を維持していたのですがね。30歳を境に様子がおかしくなってきました。

しかし、このままブクブクと太るわけにもいかず、仕事柄、加速度的に体重が増えていきそうなので、ジムにでも通おうかと。

最近のジムは、トレーニングマシンとか、プールとかだけでなく、お風呂とかもあるんですね。

仕事帰りに通うサラリーマンの方もいらっしゃるそうです。凄いです。

まずは、パンフレットをもらいに行きましょう。


さて、本日はSHIZUKAのスピーカーケーブル『CCL-1』のご紹介です。


SHIZUKA
スピーカーケーブル(2.5m・ペア)バナナプラグ→バナナプラグ
CCL-1 B-B 2.5Mペア


~商品概要~

SHIZUKA『CCL-1』は、導体に無酸素銅リッツ線を採用したスピーカーケーブルです。カタログによると「自然な音場と高忠実度音楽再生」をテーマに製造されているようです。

導体についてですが、7本の単線で構成され、それぞれの線に絶縁材を施し、撚り合わせたリッツ線とのことです。表皮効果の影響が少なく、高域特性の損失が少なくなり、音の瞬発力、スピード感に優れるそうです。

また、制振性向上の為に絶縁体の外側に綿糸を撚り合わせ、さらに紙テープで保護。シールド層もカーボン素材を採用し、制振性がさらに向上するそうです。この「シールド層」は、カーボン素材で作られた導電層と二色銅線の0.12/8/24の交繊編組チューブの2重構造によって、低・高周波ノイズを低減する役割も果たしています。

そして端子は、CCL-1専用に製造。りん青銅、テルリウム銅の導電性に優れる素材を採用し、表面には光輝ロジウムメッキが施されています。


~レビュー~

今回は、両端バナナプラグ仕様のものをお借りして聴いてみました。


さて、最初に感じたことは、「ボーカル」です。


『優しい…柔らかい…耳にスッと入ってくる…』


という、”ソフト”な感覚のボーカルでした。『丸みを帯びた』とか『温かさ』といった表現のイメージではなく、極めて滑らかに、耳にスルスルと吸い込まれるような、優しいサウンドを感じました。

スピーカーの前に張り出すイメージはあります。明瞭なボーカルを聴くこともできるのですが、しかし、絶対的な主張をしてこないサウンドと思いました。トゲトゲしさは感じられません…。

全体的な音場は縦にも横にも広く感じたのですが、どちらかというと縦に広いイメージを持ちました。

ぼんやりと歌手が立っているような…。ツイーターの位置よりも一回り大きい印象を持ちました。


続いて低音。こちらは、少し絞り目になるような感覚でした。ぱちっと躾けられたような感じです。

ディアンジェロ「Africa」のベースを聴いてみると、響きは抑え目になり、最後の音のキレ。ここがサッパリとした感じになりました。

他にもエレクトロ、ロック、重いベースサウンドを聴いてみましたが、やはりいつもと違い、リバーブする感じがかなり控え目になった印象でした。

音場の後方で鳴っているようで、アピールが抑えられたサウンドでした。


そして、小音量時のサウンド。これが個人的に、一番印象に残りました。

これは日付が変わるころに、寝る準備をしながら音楽を小音量で聴いていた時のことですが、なんでしょう、すごく良かったですね。

低音は控えめで、ボーカルは前で感じられるので、音量は絞りながらも、自然な音を楽しむことが出来たのです。

ボリュームは小さいですが、サウンドがとてもみずみずしい。曲の雰囲気をピュアに、そのままに届けてくれるようでした。



『自然な音場を創造し、感動的な音楽再生を実現する』

これは、SHIZUKAのホームページにある言葉ですが、まさにその通りでした。

表現が難しいですが、本当に柔らかく、優しく聴かせるサウンドと思います。それは、最初に聴いた時の「なめらかなボーカル」「教育された低音の響き」が印象的でした。

私は「ピリッとする中高音、ボーカル」も好みですが、このCCL-1の優しさは本当に心地良い。

これまで、ゾノトーンファンダメンタルクリプトンPAD…などなど、デモケーブルをお借りして聴いてきましたが、「スピーカーケーブルでこんなに音の表情は変わるんだなぁ」と。面白いなぁと改めて感じた時間でした。


それでは、いつもお買い得なJoshin webでお待ちしております。

【小さな巨人】オーディオクエストのUSB D/Aコンバーター『Dragonfly Black』のご紹介です!

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いつもJoshin webをご利用いただき、誠にありがとうございます。

久しぶりにHTMLの復習をしようと簡単なページを作ろうとしたら、HTMLの知識を完全に忘れていたボーダーです、こんにちわ。


3年前程にHTMLの勉強をした時期がありました。フォトショップとかイラストレーターとかの勉強もして、基本的な知識は蓄えたのですが…。

時が経つって…さみしいですね。ほぼ忘れてました。

おかしいなぁ。もっと流暢にHTMLのタグやCSSの打ち込みができるはずが、まったくできない。

せっかく溜め込んだ知識なので、風化させないように、定期的に復習しないといけないですね。


ちなみに、私のハンドルネーム『ボーダー』は初めて覚えたCSSのプロパティから取りました。

『border: 1px solid #000;』とか。何回も書きましたね。


さて、本日はオーディオクエストのヘッドホンアンプ『Dragonfly Black』のご紹介です。


オーディオクエスト
USBスティックサイズ D/Aコンバーター
Dragonfly Black


~商品概要~

オーディオクエスト『Dragonfly Black』は、USBメモリー型の形状をした、コンパクトなD/Aコンバーターです。前機種の「Dragonfly Ver.1.2」を覚えている方も多いのではないでしょうか。

Dragonfly Ver.1.2については、このハイエンドオーディオブログでも取り上げたことがあります。レビューも当時していますが、本当にこのコンパクトな筐体からは信じられないほどの、高品位なサウンドを楽しめました。”重厚さ”というよりは”質感のあるサウンド”というイメージがとても印象に残っています。


今回のDragonfly Blackは、Ver.1.2と比べ、さらにブラッシュアップが施されているそうです。

まず、DACチップに「ESS sabre DACチップ 9010」を採用。加えて自然なディテールを追及し、最小位相フィルタを採用しているそうです。

そしてボリュームは、Ver.1.2と同じく「アナログボリュームコントロール」を採用。これは、デジタルボリュームコントロールの場合、ボリュームを下げることでビットが減ってしまうため、アナログボリュームのほうがサウンドアプローチが優れているためだそうです。

ちなみに、同時発売のDragonfly Redは、デジタルボリュームコントロールを採用しています。

Dragonfly Redにつきましても、このブログで取り上げる予定で、実はすでに実機をお借りして、その音も聴いております。これが実は…。


さて、対応サンプリングレートは『24bit/96kHz』まで対応しています。これにより、ユーザーは新たなドライバをインストールする必要なく、パソコンとの互換性を維持したまま、容易に使うことができるという狙いがあるようです。

また、このサンプリングレートについては、オーディオクエストの「高品質な音楽再生を最優先する」という意図により、24bit/96kHzまでのようです。

Dragonfly Blackのニュースリリースにも述べられている通り、高品質パーツの採用、高いビットレートなどへの対応よりも、あくまで「そのサウンドの質」を最も重要視しているということですね。

…なんとなく、このブログを思い出しました。


~レビュー~

さて、今回も実機をお借りして、そのサウンドを聴いてみました。例によって、ダウンロードしたハイレゾ音源、CDからのリッピング音源、再生ソフトはfoobar2000、イヤホンはUltimate Ears『UE900』で聴いています。


最初は、Dragonfly Blackを繋がずに、イヤホンを直接パソコンへ接続して音をチェック。

うん…。

私も耳が少し肥えてきたのか、言いようのない「雑味」を感じます。ごちゃごちゃしたイメージ、ざわつきを感じました。

高音と低音が入り乱れ、それを押しのけてマイクに手を伸ばすようなボーカル。

う~む。これは、音楽を聴いていてもあまり面白くない…。

そして、Dragonfly Blackを手に取ります。湧き上がる高揚感…。


最初に感じたことは「音が自我を取り戻し、落ち着く」イメージでした。

高音と低音、ボーカルのバランスが格段に良くなり、ボーカルをリラックスして楽しむことが出来ます。

そして、その高音と低音については、かなり元気な、ハツラツとしたサウンドのように思います。

高音については伸びやかなゆったりしたイメージよりも、踊るようなイメージ。低音についても、ドコドコと響く様子を感じました。

総じて、音の一粒一粒は角が取れたように明瞭になり、ボーカルもしっかりと地に足を着けて歌うイメージが強くなりました。

音場も広くなり、それに呼応するかのように音にゆとりができて、解像度があがるようでした。


『Dragonfly Ver.1.2の時も感じたけど、本当にこの筐体からは信じられないほど、しっかりした音になる…』

オーディオクエストのこだわりに、思わずうなずいてしまう。そんな感想を持ちました。


オーディオクエスト『Dragonfly Black』は、コンパクトな筐体に、価格以上のサウンドが詰め込まれた、USB D/Aコンバーターです。

PCオーディオの手軽な音質アップに、PCオーディオへの入り口に、ぜひ一度ご検討ください。


それでは、いつもお買い得なJoshin webでお待ちしております。


究極のハンドメイドモデル! ファンダメンタル「MA10」が目指したものは?

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ハイエンドオーディオ担当の "あさやん"です。
本日は、ファンダメンタルのパワーアンプ「MA10」を取り上げます。開発者のこだわりが随所に見られる本機は、まさに至高の一台。試聴が叶わなかった代わりに、開発者に直接、製品のコンセプトをお聞きすることが出来ましたので、そちらもあわせてご覧ください。

回路技術者 鈴木哲氏とファンダメンタルブランド
2015年9月に生まれたばかりのオーディオメーカー「ファンダメンタル」。このブランドを掲げた製品には、超弩級プリアンプ(ライン専用)「LA10」やスピーカー「RM10」、さらには各種ケーブルやスパイク受けなどがあります。それらはいずれもユニークであり、開発者の顔が見える製品ということで、一部のオーディオファイルの間では、魅力的な存在となっていました。

その開発者こそ、知る人ぞ知る「鈴木哲(さとし)」氏です。

鈴木氏は、伝説的国産プリメインアンプであるNEC「A-10」の開発者であり、日本マランツでは「LHH-700」など、爆発的人気となったフィリップスブランドのCDプレーヤーを設計。マランツプロでは、業務用ながら一部のオーディオファイルの間で大絶賛された「PA01」「PA02」などのパワーアンプ群を設計されています。そして、D&Mプロを経て、2006年に株式会社CSRで高級オーディオブランド「SOULNOTE」を立ち上げました。そして9年後の2015年に独立し、「ファンダメンタル株式会社」を立ち上げたのです。

前述のプリアンプ「LA10」がファンダメンタルブランドで発売された時点(2012年)で、私には既に独立への道筋は見えていました。鈴木氏の天才的な回路設計やカリスマ性を活かすには、この路線しかないとも思っていました。

彼は回路技術者であると同時に、ミュージシャンでもあります。ギタリストとして、CDもリリースしています。以前から、山下達郎の録音エンジニアとして有名な中村辰也氏とも懇意にされており、レコーディング機器を提供したりもしていました。

鈴木氏のファンダメンタル製品に対する考え方には、「プレイヤーとリスナーの間に、あたかも何も介在しないがごとく、最善のインターフェースとして機能する」があります。一方彼は、最近の音楽及びオーディオ業界に対して、ある懸念を感じるといいます。それは、「ミュージシャンが録音機材のことを知らない。そして、録音エンジニアもオーディオのことを知らない…」と。これでは、せっかくのミュージシャンの素晴らしい演奏が、デフォルメされ、情報の欠落したサウンドのCDになってしまい、我々リスナーに最も美味しい部分が伝わってこないというのです。

パワーアンプ「MA10」登場
プリアンプ「LA10」の発売から、3年以上の歳月をかけて、ようやく完成したのがパワーアンプ「MA10」です。

この「MA10」は、鈴木氏が従来から提唱する「Non-NFB」の電圧増幅部を採用したにもかかわらず、非常に高いS/N比を実現できたといいます。また、横幅320mmのコンパクトな筐体に似合わず、広帯域にわたって、強力な駆動力を発揮するアンプとして完成しました。

電流増幅部(出力段)は、3段ダーリントン構成のシングルプッシュプルながら、通常のRCA入力によるL/Rのステレオ仕様では75W×2(4Ω)・120W×2(2Ω)、バランス(XLR)入力端子を使うことで実現可能なBTLモノラル接続では、なんと240W(4Ω)の大出力を叩き出します。

これらは、筐体内部のフロントパネル寄りに位置する1kVAの大容量を誇るトロイダルトランスと、鈴木氏の従来からこだわりの設計手法である小容量のケミコンを多数並列接続(カスタム仕様の1000μFコンデンサーを±各20個、計40個をアンプ基板の真下に配置)することで、ハイスピードな電力供給を実現しています。

さらに、この大出力とともに、DC~2MHzという超広帯域再生も同時に実現しているのです。本機は、通常のDCアンプ構成のアンプに見られる不安定さは皆無で、高い安定性を確保しているため、出力に直列に入れられるリレー接点や発振防止用コイルも不要となり、音質を劣化させることのない新開発のプロテクト回路を採用しています。

シャーシ構造にも進化が見られ、電源トランスが載った前部とアンプ基板のある後部を完全に分離。トランスの振動が基板に伝わらない「アイソレーテッド・ストレスフリーシャーシ」という独特の筐体構造をしています。高級アンプでは電源部分を別筐体にする手法はよく見掛けますが、一つの筐体でここまで効果的に振動対策を施しているアンプはないのではないでしょうか。筐体はもちろんのこと、取り付けビスに至るまで、徹底した非磁性化も図られているところも見逃せません。

リアパネル上部に突き出ているヒートシンクも凝ったもので、一般的な放熱フィンではなく、アルミの塊から削り出した鳴きがなく、放熱性に優れたチムニー型構造を採用。穴のサイズやその形状・数まで、試行錯誤の結果、導き出したといいます。

本機の心臓部である回路基板は、左右対称パターンのデュアルモノラル構成としているのですが、これにも意味があり、このアンプの開発当初の仕様であるモノ・ブリッジ使用時のアース電位の一致を目指し、あえて一枚の基板にしているといいます。

鈴木氏に直接お聞きしたところ、この基板は全て「手付けハンダ」で、鈴木氏が自ら一枚一枚作っているのだそうです。パーツの間隔や方向性の管理は、機械ハンダでは絶対に不可能だとのことです。別のハンダ職人にやってもらった結果、音が変わってしまったからだとおっしゃってました。ちなみに、ハンダも特殊なものを使っているとのことでした。

本機は前述のように、元々はブリッジ接続のモノラルパワーアンプとして設計されているのですが、切替スイッチなどの接点を嫌って、アンバランス端子とバランス端子ごとに動作モードが異なる専用設計としています。また、従来機とは違う回路を採用したことで、アンバランスでも十分なS/Nを確保できたため、ステレオパワーアンプとしても第一級のパワーアンプが完成したのです。

開発者に聞く

残念ながら、試聴機が間に合わず、私自身「MA10」を試聴することは叶いませんでした。そこで、開発者の鈴木氏に、ズバリ「MA10」の目指したサウンドについて、お聞きしました。

鈴木氏は、プリアンプ「LA10」とは別の考え方で、このパワーアンプ「MA10」を設計したとのことです。「LA10」では、鈴木氏が目指す音楽の本質や生々しさを重視し、あたかも目の前で演奏しているような臨場感、国産アンプにない音楽性や実在感を実現しようと試みたそうです。結果、ミュージシャンの熱気や魂をも再現できるアンプが完成したのでした。とにかく、「ダイレクト」がコンセプトだったのです。

一方「MA10」では、プリアンプやスピーカーの個性(それはユーザーの好みで選択されているはずとの考えから)を最大限活かすべく、最大のクオリティで色付けをせず、良い意味で無色透明を目指したのだそうです。その結果、「静か(S/Nが高く)」で、「伸びやか(広ダイナミックレンジ)」で天井を感じさせず頭を打たない、「抜けのよい(低歪み)」ストレスのないサウンドを実現できたとのことです。

また、小音量時でも決して痩ることのない充実したサウンドで、空間感も十分維持できたそうです。もちろん、立ち上がりの良さはファンダメンタルならではのものです。

さらに、鈴木氏はこうも述べています。「MA10」は、アキュフェーズのプリアンプでも、管球式のプリアンプでも、十分その良さを引き出せるパワーアンプであると断言しますと。「MA10」が同社の「LA10」のためだけのパワーではなく、その選択肢は非常に広いと自信を持っているとのことです。

「MA10」に「LA10」を組み合わせれば、勿論のことですが、水を得た魚のごとく活き活きと鳴らします。そのほとばしる鮮烈なサウンドは、まさに「ファンダメンタルサウンド」です。プレーヤーとスピーカーの間に何も介在しない「ダイレクト」感が最大の魅力でしょう。

さらに上を目指すのであれば、「MA10」2台のモノラル(バランス接続)使いです。S/Nがよくなり、大音量再生でもビクともしない、超安定したリアルサウンド(生音)を実現できるとのことです。

最後に

開発者自らが一台一台製造する究極のハンドメイドモデル「MA10」。鈴木氏によるハンダ付けもあり、受注生産のため、月間生産台数はわずか4~5台です。待ってでも、至高の一台を手にする幸せを味わってはみませんか?

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

(あさやん)

ソニーのエントリークラスAVアンプ『STR-DH770』のご紹介です!

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いつもJoshin webをご利用いただき、誠にありがとうございます。

ジムに行かなきゃ、行かなきゃと言っていたら、オーディオ担当「青汁」に先を越されたボーダーです、こんにちわ。


まさか先を越されてしまうとは。思いもしませんでした。

しかし、彼のブログによると、2年程前から痩せる痩せる詐欺をはたらいてきたようです。

私も、同じように痩せる痩せる詐欺にならないように気をつけます。


さて、本日はソニーのAVアンプ『STR-DH770』のご紹介です。


ソニー
HDCP2.2対応 7.1ch AVアンプ
STR-DH770


~商品概要~

ソニーのAVアンプ『STR-DH770』は、ソニーのラインナップでエントリークラスに位置するAVアンプです。

AVアンプのスペックで今欲しい、「HDCP2.2」「HDR」に対応し、エントリークラスでありながら7.1ch出力に対応したモデルとなっています。

スペックとしては、十分な仕様を備えている印象が強いですね。


STR-DH770のスペックを、もう少し見てみます。

まず音響的には、「フロントハイスピーカーにも対応する自動音場補正機能D.C.A.C.(Digital Cinema Auto Calibration)機能」が搭載されています。

これは、付属の測定マイクを使用することで、視聴環境に最適な音場を作ってくれる機能です。他メーカーのAVアンプにも搭載されていることが多いですね。

そして、この機能が「フロントハイスピーカー」にも対応するとのこと。

スピーカーの接続確認や、各チャンネルの距離や音量バランス、周波数特性の調整を自動で行い、最適な環境を構築してくれます。

この補正機能自身に、コンサートホール会場などで実際に行われる”マルチポイントマイク測定”に近い効果が得られるように「ペアマッチング技術」を採用しているそうです。

より自然なサラウンド効果が得られるようになっているようですね。


次に、「フロントスピーカーだけでも臨場感豊かなサラウンドを可能にする”S-Force PROフロントサラウンド”」。

これは、ソニー独自の高精度デジタル音場処理技術により、フロントスピーカーだけでサラウンドを仮想的に楽しめる技術とのことです。

後方にスピーカーを置けない場合でもサラウンドを楽しむことができ、また壁の反射音を利用しないので、部屋の形状に関係なく、サラウンドを楽しめるようにしているそうです。


そして、様々な音場モードをフロントハイスピーカーを含めた7.1chで楽しめるようになっています。

「ホール」「ジャズ・クラブ」「スタジアム」などはもちろん、映画館で聴く臨場感豊かなサラウンドを楽しめる「HD-D.C.S.」が用意されています。


こうして見ると、「STR-DH770」はフロントスピーカーを軸にした音響機能が充実しているようですね。

『家では、後方にまでスピーカーを置けない…』というお客様に便利かもしれません。


この他、深夜の映画鑑賞でも臨場感あるサラウンドを楽しめる「ナイトモード」やポータブルオーディオ機器の接続が可能、そしてそれに伴う圧縮音源の高域補正を行う「オーディオエンハンサー」を搭載しています。

また、NFCにも対応しており、対応端末を使うことで、煩わしい設定操作を必要とせずに、ワンタッチでBluetooth接続も可能にしています。


ソニーのAVアンプ『STR-DH770』は、HDCP2.2やHDRに加え、フロントスピーカーをより使いやすくする機能が搭載されたAVアンプです。

ぜひ一度、ご検討ください。


それでは、いつもお買い得なJoshin webでお待ちしております。

あなたなら、どちらのプレーヤーでオーディオを極めますか? DENON「DCD-2500NE」VS「DNP-2500NE」

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ハイエンドオーディオ担当の "あさやん"です。
今年2月に、DENONから注目の新製品『 2500NEシリーズ 』3機種が発売されました。その中の一つ、プリメインアンプ「PMA-2500NE」については以前取り上げ、新世代のプリメインとして、必ずロングセラーを続けるであろうとレポートいたしました。(詳しくはこちら)

今回は同時に発表された2機種、SACD/CDプレーヤー「DCD-2500NE」と、USB-DAC搭載ネットワークオーディオプレーヤー「DNP-2500NE」について、その実力と使い勝手を検証して参ります。


SACD/CDプレーヤー「DCD-2500NE」のスペック
まずご紹介する「DCD-2500NE」は、あえてUSB-DAC機能を搭載せず、SACD/CD再生に完全に特化したディスクプレーヤーです。

ちなみに、USB-DAC機能は後ほどご紹介します、ネットワークオーディオプレーヤー「DNP-2500NE」に任せた格好になります。

本機は、ベストセラーの前作「DCD-1650RE」の後継機にあたります。しかし、1990年のオリジナルモデル「DCD-1650」以来、25年に亘って継承してきた「1650シリーズ」から、ついに決別。DENONの新たなミドルクラス「2500シリーズ」となって、誕生しました。

内部には、上級機「DSD-SX11」と同一のオリジナルのドライブメカ「Advanced S.V.H.Mechanism」を搭載。

トップパネルは、ステンレスと銅板を組み合わせて、剛性を大幅に強化。トレイには、高級感のあるアルミダイカスト製を採用しています。

ピックアップ制御回路などを新開発。読み取り精度も従来機から、向上を図っています。

また、メカを低重心化にすることで不要な振動を排除。メカを持たないPCオーディオなどのファイルオーディオ再生に比べ、ディスク再生での最大のネックでもあるサーボ系の動作を最小限にとどめることで、無駄な制御や電流の消費を抑え、高精度かつ安定したデジタル信号の読み出しを可能としたといいます。

読み取った音楽データは、DENON独自のアルゴリズムによるアナログ波形再現技術の最新バージョン「Advanced AL32 Processing Plus」で補間処理を行い、デジタル録音時に失われたデータを復元することで、原音に近づけることを目指しています。

クロックにもこだわりを見せており、マスタークロックをD/Aコンバーターの直近に配置する「DACマスター・クロック・デザイン」を採用。余分なジッターの発生を抑え、高精度なD/A変換を実現しています。

また、周波数の変位である位相雑音を大幅に低減したクロック発振器を搭載し、電源回路も大幅に改善しています。音源のサンプリング周波数に合わせるため、44.1kHz系と48kHz系用の2種類のクロックを搭載することで、ジッターも極小化しています。

電源は、デジタル系とアナログ系をトランスから完全に分離した、2トランス構成「デジタル/アナログ独立電源トランス」とすることで、相互干渉とノイズの回り込みを排除しています。アナログオーディオ回路にも安定した専用電源を採用し、エネルギー感と緻密さの両立を目指しています。

本機は、SACD/CDの再生に加えて、DVD±R/RWに記録したDSD(2.8/5.6MHz)、PCMは最大192kHz/24bitまでの音楽ファイルに対応。CD-R/RWでも、48kHzのファイルまで再生可能です。また、デジタル入力は装備されておらず、出力はアナログはRCAのみ。デジタルは同軸とTOSとするなど、音質向上のため、極力簡略化が図られているようです。

「DCD-2500NE」のサウンド
サウンドは、従来機のDENON CDプレーヤーにあった、低重心でドッシリしたピラミッド型のサウンドというイメージとは少し違う、新しいDENONサウンドを感じました。

非常に抜けの良いクリアなサウンドで、従来からの中低域以下の安定感は維持しながら、解像度が高く、フレッシュで従来機より若干若々しく感じました。

S/Nの良さや歪み感のなさ、さらに最新の「Advanced AL32 Processing Plus」の効果もあって、非常にクリアでナチュラルなハイエンドクラスのプレーヤーに肉薄するサウンドと感じました。

また、CDとSACDで音作りに多少違いがあるようで、SACDではDSDファイル音源に通じるしなやかで空間表現が豊かでした。一方CDではPCMファイル音源に通じる低域の量感や輪郭のしっかりしたサウンド傾向が見られました。

USB-DAC搭載ネットワークオーディオプレーヤー「DNP-2500NE」とは

「DNP-2500NE」は、前述の「DCD-2500NE」とは別のアプローチとなる、ファイルオーディオ再生に徹したプレーヤーです。

「DCD-2500NE」と同様に、独自アルゴリズムによる最新版の「Advanced AL32 Processing Plus」を搭載。

「SX1」「SX11」などの上級機シリーズで培われた数々の技術(DACマスター・クロック・デザイン、デジタル/アナログ独立電源トランスなど)が投入された、DENONとしては初の本格的ネットワークプレーヤーです。

USB-B入力では、最大DSD:11.28MHz/1bit、PCM:384kHz/32bitまでの最高のスペックを実現。DLNA 1.5準拠のネットワークプレーヤー部やUSBメモリなどのUSB-A入力でも、DSD:5.64MHz/1bit、PCM:192kHz/24bitまでのハイレゾ音源再生が可能で、iPhone/iPadの再生も可能になっています。

DSDやWAVの他、FLAC、AIFF、ALACファイルなどのギャップレス再生や、AirPlay、インターネットラジオ(MP3、WMA、AACフォーマットで配信されている放送)にも対応しています。

ヘッドホンアンプにもDENONのこだわりを見せており、「PMA-50」「DRA-100」にも採用されているデジタルアンプ「DDFA」を使用したフルデジタル・プロセッシング・ヘッドホンアンプを搭載。入力されるデジタルソースを一度もアナログ変換することなく、「Advanced AL32 Processing Plus」による補間処理からボリューム調整などのすべての処理をデジタルで行うことで、原音再生が実現できたといいます。

使い勝手では、リモコンアプリ「Denon Hi-Fi Remote」に対応し、同一のネットワーク上のiPhone/iPad/iPod touch、Androidスマートフォンなどから本機の操作ができます。

電源のON/OFF、入力の切り替え、ボリューム操作に加え、PCやNAS内の音楽ファイルやインターネットラジオ局の検索も行えます。

本機のネットワーク機能をお使いになるには、別途有線または無線のLAN環境に加え、LANケーブルとオーディオ用のNAS(Network Attached Storage)が必要となります。

「DNP-2500NE」のサウンド

今回は、ネットワークオーディオ再生ではなく、USB-DACとして「DNP-2500NE」を聴きましたが、繊細さや柔らかさの再現性は、同社のハイエンドSACD/CDプレーヤーに通じるものが感じられ、そこにファイル音源の抜けの良さや歯切れの良さ、さらに躍動感が加わり、非常に魅力的なサウンドでした。

特にDSD音源では、ナチュラルで演奏会場の大きさや雰囲気までも再現するリアルさがありました。どこかアナログレコードに通じる、中低域の厚みや充実した倍音の響きも聴くことができました。

最初は「DNP-2500NE」を最高級USB-DACとしてのPC再生や、お持ちのCDプレーヤー用の新たなD/Aコンバーターとしてお使いいただき、使いこなしができてから、NASを使った本格的なネットワークオーディオ再生にチャレンジされるのが理想だと思います。

最後に

プリメインアンプ「PMA-2500NE」を含め、国内のオーディオ市場をリードするDENONの新しい考え方を具現化したコンポーネント群がここに完成したのです。

ディスク再生を極めるなら「DCD-2500NE」、PCオーディオをさらに極め、いずれはネットワークも!とお考えなら「DNP-2500NE」。さあ、貴方ならどちらをお選びになりますか?

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

(あさやん)

【小さな巨人 Part2】オーディオクエストのUSB D/Aコンバーター『Dragonfly Red』のご紹介です!

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いつもJoshin webをご利用いただき、誠にありがとうございます。

完全に冷房病に罹ったボーダーです、こんにちわ。


職場でエアコン、通勤でエアコン、定食屋でエアコン、自宅でエアコン。

そりゃ、体も壊れますわな。

頭はガンガン、けだるさは取れない、眼球が中から押し出されるよう…。

これはまずい。早く何とかしないと…。


さて、本日はオーディオクエストのヘッドホンアンプ『Dragonfly Red』のご紹介です。


オーディオクエスト
USBスティックサイズ D/Aコンバーター
Dragonfly Red


~商品概要~

オーディオクエスト『Dragonfly Red』は、USBメモリー型の形状をした、コンパクトなD/Aコンバーターです。ハイレゾ音源に対応した、非常にコンパクトなD/Aコンバーターとなっています。


Dragonfly Redは、DACチップに「ESS sabre DACチップ 9016」を採用。Blackよりも、さらに性能の高いDACチップを搭載することで、さらなる高い忠実度、ダイナミックコントラスト、S/N比を追及しています。

そしてボリュームは、DACチップ 9016に内蔵されているビットパーフェクト・デジタルボリュームコントロールを採用。先日のBlackのブログにも書きましたが、通常、デジタルボリュームは、ボリュームを下げるためにビットを減らすため、サウンドアプローチとしてはアナログボリュームに劣ることがあるようです。しかし、このDragonfly Redは、信号を漏らさず、細やかさや繊細さ、低レベルのディテールを損なうことがないとのこと。ビットパーフェクト・デジタルボリュームコントロールの恩恵を確かに受けているようです。


また、Dragonfly Redのヘッドホン出力については、Blackよりも大きい「2.1V」と高い出力を誇っています。

これにより、消費電力の大きいヘッドホンに加え、より幅広いヘッドホンを駆動することが可能です。ちなみにBlackは「1.2V」の出力を有しており、これは高効率のヘッドホンを駆動するのに十分な値とのことですが、Redは低効率のヘッドホンも駆動できるということですね。

同じボリュームでは、Redのほうが、トルク、グリップ、パワーのいずれもBlackに勝るようです。


Blackのブログにも書きましたが、オーディオクエストは高品質パーツの採用、高いビットレートなどへの対応よりも、あくまで「そのサウンドの質」を重要視していることがポイントです。

そのサウンドを聴いてみたいと思います。


~レビュー~

今回も実機をお借りしました。ダウンロードしたハイレゾ音源、CDからのリッピング音源、再生ソフトはfoobar2000、イヤホンはUltimate Ears『UE900』で聴いています。

果たして、Blackとの違いは…。


一聴して感じたことは、『音の滑らかさ』が段違いということです。

全体的な低音、高音、ボーカルのすべてが滑らかに、澄んだ水のように感じられ、よりソフトなサウンドに感じました。

特に印象的だったのがボーカル。

Blackよりも、さらにソフトなボーカルと化し、面的な感覚ではなく、球的なイメージ、奥行きを感じました。


低音については、質感が増し、響きが重厚に。ドラムやベースのリアルなサウンドが再生され、立体的な低音を感じます。

高音については、音場を構成するかのように広く伸びやかに。明瞭さを持ち合わせながら、より磨きのかかった高音でした。


総合的に、とても聴きやすく、解像度の高いナチュラルなサウンドと思います。

個人的には、本当に理想的な音質で聴けると感じています。なにより、パソコン周りに幅を取りませんしね。


オーディオクエスト『Dragonfly Red』は、コンパクトな筐体のUSB D/Aコンバーターです。とてもナチュラルなサウンドを楽しめますし、PCオーディオの音質アップにぜひご検討ください。


それでは、いつもお買い得なJoshin webでお待ちしております。

【意外にイイ音、エレコム。】エレコムのUSBオーディオアダプター『EHP-CHR192』のご紹介です!

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いつもJoshin webをご利用いただき、誠にありがとうございます。

いつも使っているUSBメモリが4GBしかなく、あまりハイレゾ音源を入れられないことに最近気づいたボーダーです。こんにちわ。

今の感覚では「64GB」程度は欲しいかなと考えています。

ハイレゾ音源が大量にあるわけではないですが、4GBでは、ほとんど入れられない。24bit/192kHzなんて…。圧縮音源であれば、必要十分とは思いますが…。


さ、それでは、まず家族へのプレゼン資料を作ることにしましょう。我が家の財務省は厳しいですからね。よし、Wordを立ち上げてと…。

タイトル ”『なぜ、今64GBのUSBメモリーが必要なのか。』” 


うわ。タイトルだけで分かる。説得できる気がしない。



さて、本日はエレコムのmicroUSBオーディオアダプター『EHP-CHR192』のご紹介です。


エレコム
microUSBオーディオアダプター(シルバー)【イヤホンつき】
EHP-CHR192GD


~商品概要~

エレコムの『EHP-CHR192』は、Androidスマートフォンでハイレゾ音源が楽しめるようになる、microUSBオーディオアダプターです。

およそ4cm四方の本体に、ケーブル直出しのアダプターとなっており、さらにエレコムのハイレゾ対応イヤホンが付属している商品となっています。

『意外にイイ音、エレコム。』

もう、すっかり浸透したこのキャッチフレーズ。オーディオアダプターだけでなく、高音質イヤホンも付属してくるということで、個人的にとても興味のあったモデルです。


商品名は「microUSBオーディオアダプター」ですが、「ハイレゾ非対応」のAndroidスマートフォンでも、EHP-AHR192を使うことで、ハイレゾ音源が聴けるようになるとのこと。


搭載のDACチップは、旭化成の「AK4430ET」。サンプリング周波数は、最大24bit/192kHzに対応しています。

クルクルと回転するクリップが装着されているので、スーツやカバンのストラップに簡単に留めることができます。

また、いたってシンプルなリモコンで、音量調整、曲送り・曲戻し、再生・停止が可能です。


接続対応機器は、Android端末の『micro USB端子を備えた、Android4.3以降で動作するスマートフォン』とのことです。

USB OTG規格対応機種であるかどうか、も確認の必要がありますね。


~レビュー~

さて、今回も実機をお借りして聴いてみました。

私の使用しているスマートフォンは、Googleの「Nexus 5」です。当時の愛機、Galaxy NoteからiPhone 5に乗り換えた翌日に発表された機種で、いろいろな意味で衝撃でした。まぁ、その話は置いといて。

聴いてみた音源は、いつものハイレゾ音源に加え、ついでに動画サイトの音声も聴いてみました。

はたして、そのサウンドは…。


まずは、付属のイヤホンだけで音を聴いてみます。付属のイヤホンは「EHP-CH2000」をもとに製造されているとのことです。


通常のサウンドについては、少し狭めの音場に、強めに出る中高音域が印象的でした。耳よりもさらに狭く、目の前よりも目の表面くらいの距離で聴こえる感じがしました。比較的低音も抑えて鳴る様子で、どちらかというとボーカル系、ポップス系に合う印象です。

普段使っているUltimate Ears「UE900」に比べると、解像度の点では劣るかもしれませんが、その代わりに高音域、ボーカルのクリアさは価格の割に、クオリティは高く聴くことができると感じました。

そして、イヤホンのケーブルの長さ。これは60cmということなのですが、EHP-CHR192と一緒に使わない場合は、延長コードなどが必要になるかもしれません。

パソコンや、プリメインアンプに接続して聴こうと思ったのですが、ケーブルが短く断念しました…。


では、続いてEHP-CHR192本体を装着。

本体を繋げることにより、そのサウンドはガラリと変わりました。まず音の分離、解像度が格段に向上します。

先程まで、近い音場で聴こえていたものが、ザザザッと周囲に広がり、それぞれの本来のポジションに陣取るようでした。このあたりは、これまで聴いてきたヘッドホンアンプと同じように感じます。

また、ボーカルなどの中高音域が目の前から離れることで、とても聴きやすくなります。音の角も優しくヤスリがかけられたように爽やかになり、はっきりした音の伸びと、粒立つサウンドを感じられるようになります。この時点でアコースティックサウンドにも対応できるようになった印象がありました。

そして、低音は質感アップ。控えめだった低音がグッと主張し始め、存在を感じさせるほどに躍動的になります。がっちりホールドされた、締まりの効いた感じとは違うかもしれませんが、先程よりも豊かに響く低音を感じられます。

EHP-CHR192本体を使うとここまで変わるか、と驚きました。


そして、操作性ですが、個人的にはそこまで悪くは感じませんでした。

初見では、曲送り/戻しとボリューム調整ボタンが分かり難く感じましたが、実際に使ってみると、意外と間違うことはありませんでしたね。

ちなみにボリュームは、スマートフォンと連動したボリューム調整となっていました。ボタンを押すと、スマートフォン画面にボリューム調整スライダーが表示されていました。



総合的には、
『意外にイイ音、エレコム。』
の通り、私の予想以上のサウンドを楽しむことができました。

私が新社会人として働いていた当時は、エレコムはパソコン周辺機器メーカーとイメージが強く、かなり廉価なイヤホンを作っているという印象しかありませんでした。それがいつの間にこんなことに…。


約1年前に『意外にイイ音』コンセプトから始まった、快進撃。下剋上。

こんなブランディングページも作成し、今では、私の中でエレコムは『新進気鋭のオーディオメーカー』と言えるくらい、その動向に注目したいメーカーであります。

そうえいば、こんなMMCXリケーブル対応イヤホンまで、製造しているんですよ。これは、もう本気なんだと。認識せざるをえないですね。

『意外にイイ音』から、次のコンセプトに昇華する時を、楽しみに待ちたいと思います。


それでは、いつもお買い得なJoshin webでお待ちしております。

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