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国産真空管アンプの雄! トライオード「TRV-A300XR」の魅力

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ハイエンドオーディオ担当の "あさやん"です。
本日は、銘真空管「300B」を搭載したプリメインアンプ「TRV-A300XR」の魅力に迫ります。真空管の魅力を具現化してきたトライオードの至高の一台です。

株式会社トライオードと山崎順一氏

株式会社トライオードは、1994年に有限会社トライオードサプライジャパンとして、現在の代表取締役(社長)である山崎順一氏によって設立されました。

山崎氏の姿勢は設立当初から一貫しており、「低価格で魅力ある商品を!」をコンセプトに、数多くの製品を発売してきています。

また、「オーディオ機器とは音楽を演奏する楽器であり、機器の性能競争よりも音楽を音楽らしく再生することが大切なので、例えローコストであっても音楽の感動を伝える魅力には変わりがない。」と、当初から考え方も全くブレることなく、一貫しています。

ちなみに、私と山崎氏とは同社設立当時からの旧知の仲です。

当時私は、河口無線の店長で、そこに山崎氏がTRIの第一弾製品「VP-300BD」を持って、来店されました。おそらく、飛び込みセールス的な訪問だったと思います。(当初のブランドは「TRI」でした)

その際、会社設立の経緯をお伺いした中で、山崎氏が会社設立以前は国鉄(現JR)の車掌であったことや、趣味が高じて会社設立に至ったことなどをお話しくださいまして、興味深く拝聴したのを今でもはっきり覚えています。

山崎氏のオーディオに対する姿勢や考え方に対し、当時私は「この会社は絶対に成功するであろう」と確信したものでした。

その私の予想した通り、トライオードは今年で創業22年目を迎えました。

その間、多くの有名メーカーが音響部門から撤退したり吸収合併されたりと、国内オーディオメーカーの数は激減してしまっています。

そんな中、トライオードは真空管に特化したことが幸いして、着実に製品を市場に投入し、充実したラインナップを築いてきたのです。

同社をこれだけの規模のオーディオメーカーに育て上げたことは、ひとえに山崎氏の手腕の賜だと思います。

そんな同社は、今となっては非常に希有な歴史を持つ、国内オーディオメーカーであるとも言えます。

トライオードは真空管アンプの製造にとどまることなく、2003年には英国スペンドール、2014年カナダのKRONOSの日本総代理店となり、さらには、トライオードブランドのCDプレーヤーやフォノイコライザーなどの製品化も行っています。

また、別会社として、ゴールドムンドジャパン株式会社を設立。ゴールドムンド製品をはじめ、カクテルオーディオ、独BMC製品の日本総代理店ともなっています。

今回ご紹介するのは、同社第一弾の製品でも使われ、山崎氏にとって非常に思い入れの強い銘真空管である「300B」仕様のA級シングルの最新プリメインアンプ「TRV-A300XR」です。

真空管の魅力を具現化してきた同社が、これまでの真空管アンプのノウハウを凝縮して創り上げた、至高の一台です。

プリメインアンプ「TRV-A300XR」

300Bから始まったトライオード社の歴史の中でも、2003年発売の「TRV-A300」シリーズはロングセラーを続けており、2011年の「TRV-A300SER」を経て、今年2016年に「TRV-A300XR」となって登場したのです。

同社22年の歴史の中で、本機は14作目にあたる300B搭載アンプです。それほど、山崎氏の「300Bへのこだわり」は半端ではないのです。

この「TRV-A300XR」は、初段に双三極管の12AX7(ECC83)を1本、続くドライバー段に12AU7(ECC82)を2本、そして出力段は300BによるA級シングルという構成です。

従って、定格出力は8W+8Wという、通常のアンプからするといかにも小さくみえますが、どうしてどうして、このパワーでも余程の低能率スピーカーや特別大音量を要求しないなら、十分な音量は得られます。

それはご存知のように、真空管とトランジスタでは歪みの出方やその質の違いによるものです。

フロントパネルには高級感のある分厚いアルミが使われており、本体のシャーシも非常に頑丈で、叩いても鈍い音しかしないほど。よくある自作の真空管アンプで使われるような肉厚の薄いシャーシとは雲泥の差です。


フロント部

フロントにある2個のノブはもちろん、脚にもアルミの削り出しが使われており、ここにも手抜かりはありません。

入力はリアパネルに、フォノ(MM)が1系統、LINEが2系統、前面パネルにもLINEが1系統あり、いずれもRCA端子です。さらに、フロントにはヘッドホン端子があります。

スピーカー出力は、6Ωと8Ωを切替ではなく、繋ぎ替える方式です。リアには、REC OUTも設けられています。

電源は、IECインレットによる着脱式で、ケーブルの変更も可能です。音量の上下とミュートが可能なリモコンも標準装備されており、このあたりは今風です。

本機は本来、固定バイアス方式ですが、天面にはバイアス確認用のメーター、バイアス調整ボリューム、ハムバランスボリュームを設けてあり、真空管交換時にも簡単に最適な調整ができるという寸法です。

さらに、整流回路に高速デバイスであるSiCショットキーバリア整流ダイオード(前作のA300SERでは傍熱管5AR4を使用)を初めて採用することで、トロイダル電源トランスと相まって、効率・レスポンスに優れた電源回路を構成できたのです。なお、出力トランスには、オリエントコア型が採用されています。

本機ならではの機能として、天面にNFB(ネガティブフィードバック:負帰還)のON/OFFを切替え出来るスイッチが設けられており、ユーザーの好みで設定変更が可能です。

NFBをONにすると、僅かに音量(3dB)が下がり、S/Nが向上するようです。私としては、A級真空管アンプの良さを味わいたいので、OFFの方が好みではあります。

さて、そのサウンドは如何に?

いつものように、日本橋1ばん館で試聴機をお借りして、ハーベスのスピーカー「HL COMPACT 7ES-3」使用して、試聴しました。

真空管ならではの温かみや豊潤さを讃えつつ、艶やかで張りのあるサウンドでありながら、真空管からイメージする古めかしさを感じさせない、若々しい音離れの良い明るめのサウンドがハーベスから聴けたのです。

ジャズでは、わずか8Wの出力とは思えないほどの厚みとパワーを感じさせ、ここでもレトロな真空管アンプとは次元の違う、立ち上がりの良いキビキビしたサウンドでした。

一方、ボーカルは予想に違わず、肉声や人肌の温かさを感じさせるリアルさは、真空管アンプの面目躍如といったところです。「これぞ、真空管!」と納得しました。

わずか8Wの300Bアンプの魅力は、トランジスタアンプにはない滑らかさと肉質感が表現出来ることであり、大音量さえ望まなければ、ハイエンドなオーディオ機器でさえ実現できないようなリアルなサウンドが再現出来ます。

きっと最新のスピーカーでも、従来と違った魅力を引き出してくれることでしょう。

また、300BをPSVANE製のWE300B仕様に変更した「TRV-A300XR-WE300B」も用意されています。

最後に

このアンプは、「一度は真空管アンプを…」とお考えのオーディオファンをはじめ、ハイエンドのオーディオシステムをお持ちで、時には気分転換にサブで300Bアンプを使ってみたいとお考えの方にもお勧めします。

トライオード「TRV-A300XR」は、貴方を魅惑の真空管アンプの世界に誘ってくれることでしょう。

ただ今、「TRV-A300XR」はジョーシン日本橋1ばん館にて試聴可能です。機会がございましたら、ぜひお立ち寄りください。

(あさやん)


レコードを手軽にハイレゾ化! ソニー「PS-HX500」の魅力に迫る!!

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ハイエンドオーディオ担当の "あさやん"です。
本日は、「アナログを単なるブームで終わらせたくない!!」との思いから、レコードが手軽にハイレゾアーカイブ化できる、ソニーのアナログプレーヤー「PS-HX500」を取り上げます。

レコードを気軽に聴きたい

最近のアナログブームについて、オーディオ歴の長いオーディオファイルからすると、「それはちょっと違うでしょ」「1万円そこそこのプレーヤーでアナログの本質が分かるはずがない」との思いが強いのではないでしょうか。

確かに、今から本格的にアナログにチャレンジするのは、コスト面を含め、かなりハードルが高いと思います。

アナログプレーヤーの数は言うまでもなく、メンテナンスやグレードアップ用のアクセサリーの種類にしても、かつてのアナログ全盛期のバラエティに富んだ製品数からすると、今となってはかなり寂しいかぎりです。

アナログを極めるにはそれなりの覚悟は要りますし、使いこなすにも一朝一夕には無理で、かなりの経験が必要なのもまた事実です。

ただ、完璧に使いこなしが出来たアナログプレーヤーの再生音の素晴らしさは、デジタルを極めたオーディオファイルでさえ、一目置かざるを得ない「至高のグレード」であり、オーディオ経験の長いオーディオファイルほど「デジタルでは到底アナログを超えられない」との強い思いもあることでしょう。

しかし、本格的にアナログ再生を目指すほどではないが、チープなレコードプレーヤーのサウンドでは満足できないとおっしゃるオーディオファンや音楽ファンも多いのではないかと思います。

思い出の詰まった秘蔵のレコードや、CD化されていないレコードを掛ける手間なく、自宅のデジタルオーディオ環境で聴いてみたい、懐かしの音源をヘッドホンで屋外でも聴きたい、とお考えの方も多いことでしょう。

今回は、これらの方々にも十分ご満足いただけるグレードで、レコードのデジタルアーカイブ化が、PCMはもちろん、DSDでも可能な話題のアナログプレーヤー「PS-HX500」をご紹介します。

この「PS-HX500」は、今年4月の発売開始以来、生産が追いつかず、ずっと品切れが続いておりましたが、なんとか増産体制が整ったとのアナウンスがSONYから入りましたので、今回細かくレポートいたします。

ソニーのアナログプレーヤー「PS-HX500」

アナログブームが訪れた7~8年前から、国内外を問わず、比較的ローコスト(高くても10万円台)のレコードプレーヤーが多数発売されました。

その殆どが、本来の単機能アナログプレーヤーではなく、フォノイコライザーはもちろん、A/Dコンバーターを内蔵し、USB出力を持った製品でした。

ただそれらはことごとく、PCMファイルへのデジタル化にのみ対応しているプレーヤーであり、機能や性能においては、あくまで入門層を意識したものが多く、一部を除き、音質的には今一歩という製品が多かったのも正直なところです。

そんな中にあって「PS-HX500」は、まったく新しいコンセプトに基づいたアナログプレーヤーといえます。初めてのプレーヤーとして、比較的低価格を維持しながらも、オーディオマインドへのこだわりもしっかり具現化しています。

また、レコード再生能力の高さに加え、レコードの再生音を192kHz/24bitリニアPCMでのデータ化はもちろん、本機の最大の売りとなっている5.6MHz/DSDのハイレゾデータとして、高度なデジタルアーカイブ化できるのも特徴です。

こういうところは、かつてDSDやSACDを提唱した「ソニーならでは」の製品といえるのではないでしょうか。

「PS-HX500」のオーディオマインドへのこだわり

では、各部のこだわりについて、説明していきましょう。

【トーンアーム】

新設計の軽量シェル一体型ストレートトーンアームを搭載。カートリッジから受ける上下動に対して、軸が回転運動を起こさないための安定したトレースを実現。レコード盤から情報を正しく読み取ることで、正確な左右のバランスを再現できたといいます。

また、シェル一体型とすることで強度を確保でき、カートリッジの支持が安定したとのことです。


【カートリッジ】

専用のMM型のカスタム仕様で、丸針を採用。

シェルを軽量化し、角の部分での共振を抑えるため円形にしたことで、カートリッジとアームの特性上の最適化が図られ、トレース能力が高まっています。

ただ残念ながら、カートリッジの交換機能は見送られました。


【キャビネット】

本体には、30mm厚の音響用高密度のMDFを採用。

インシュレーターには、中心のゴム部分を独特の形状にして偏心させた、ソニー独自のものを搭載することで、外部振動に強い構造としています。


【ターンテーブル及び駆動方式】

コストの関係もありベルトドライブではありますが、ここにも従来の入門機に比べ、センタースピンドルの精度を追求し、強度の高いベアリング構造(ボールレス)としています。

また、ターンテーブルをアルミダイキャスト製とすることで、強度を確保しています。

ターンテーブルシートも新設計の5mm厚ゴムシートを採用。レコード盤との密着性を高め、共振を抑えています。


【内蔵フォノイコライザー】

高音質パーツを採用したMMカートリッジ専用のフォノイコライザーを搭載。

本格的なガラスエポキシ基板を採用し、同一基板内のアナログ回路とデジタル回路を電気的に完全分離。相互の影響を排除することで、S/Nを向上させ、アナログ独特のニュアンスの再現を目指したとのことです。私はここに、ソニーのサウンドへのこだわりを見ました。

なお、内蔵フォノイコライザーには、ON/OFFスイッチのあるRCAアナログ出力とUSB出力を装備しています。

レコードプレーヤーとしてのクオリティ

内蔵フォノイコライザーを通し、アンプのLINE入力で聴きますと、アナログらしい腰の強い低域が特徴で、中高域はノイズ感が少なく、雑味のないもので、自然な空間を感じることが出来ました。

決して高価なカートリッジではないのですが、専用トーンアームと一体化することで、バランスの良い十分なレンジ感を実現できたのだと思います。

入門機とは思えない、安っぽさのないサウンドと感じました。

ハイレゾアーカイブ化の手順

本機には、新開発の専用アプリ「Hi-Res Audio Recorder (※)」をお持ちのパソコンにインストールすることで、簡単に録音・編集・パソコンへの保存が出来ます。
※Windows OS、Mac OSのいずれにも対応した「PS-HX500」専用ソフトウェア

アーカイブ化はまず、DSD5.6MHzなどの録音するフォーマットを選択。

録音レベルは予め設定されており、調整は不要です。これは、付属カートリッジと内蔵フォノイコライザーに最適化されているためで、カートリッジの交換を捨てた理由がここにもあります。

あとは、アプリ上の録音ボタンをクリックし、レコードの演奏を開始するだけです。

録音後、アプリ上で「不要部分のカット」「トラックの分割」「アルバム名」「アーチスト名」「曲名」などのタグ情報を編集し、パソコンへ保存することで、ハイレゾアーカイブ化が完成です。

DSDでハイレゾアーカイブ化した音源を聴きました

レコードで直接聴くよりも、良く感じたのは不思議です。

もちろん、USB-DACやアンプは違いますが、DSD独特の粒子の細かい滑らかさはきちんと表現できており、ウーファーを揺らすほどの超低域はさすがに無理ですが、低域は弾力感に富んだ自然なもので、立体感を伴ったものでした。

正直、予想よりかなりハイレベルでのアーカイブが可能だと思います。

こんな方に「PS-HX500」をお勧めします

・ハイレゾ配信が充実しているが、お気に入りのレコードがまだほとんどハイレゾ化されておらず、ハイレゾを諦めていたオーディオファン。

・メンテナンスや使いこなしに神経を使うことなく、鮮度の良いアナログサウンドの良さをいつでも手軽に味わいたい音楽ファン。

・アナログレコードをPCMやDSDでハイレゾアーカイブして、そのニュアンスの差を楽しみたいオーディオファイル。

そして、既にレコードの再生環境を処分してしまった方のレコード復帰の第一歩として、ピッタリはまるレコードプレーヤーです。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

【クラフトマンシップの結晶を採用】オヤイデのスピーカーケーブル『ACROSS 3000』のご紹介です!

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いつもJoshin webをご利用いただき、誠にありがとうございます。

自宅スピーカーが壊れたと思ったら壊れていなかった。ボーダーです、こんにちわ。


一昨日のことです。

風呂上りにアンプのスイッチを入れると、左チャンネルから音がしないんです。さっきまで鳴っていたのに。右からは鳴っているんですけどね。


おかしいなと思い、ボリュームを回す。鳴らない。

CDプレーヤーの出力端子かと思い、ラインケーブルを抜き挿し、左右を入れ替える。鳴らない。

アンプの出力端子かと思い、ラインケーブルを抜き挿し、左右を入れ替える。鳴らない。

アンプの左右バランスノブを右、左、右、左。鳴らない。

スピーカー背面のスピーカーケーブルを抜き挿し、左右を入れ替える。鳴らない!


『(-_-)…。』


ヤケクソ。ラックに乗せているCDプレーヤー、アンプ、スピーカーをすべて外に出し、ケーブルを全部抜いて、イチからもう一回確実に配線してやりました。…鳴りました。

どうやら、アンプ側のスピーカー端子が、自然に緩くなってたんですかね。本当にこんなことあるのか。

とりあえず風呂上りに汗だくになりながら、1時間格闘しました。お疲れ様でした。


さて、本日はオヤイデのスピーカーケーブル『ACROSS 3000』のご紹介です。


オヤイデ
スピーカーケーブル(1.5m・ペア)
ACROSS 3000 B/1.5


~商品概要~

オヤイデの『ACROSS 3000』は、初代「ACROSS 2000」の後継として2015年に発売されました。

初代ACROSS 2000は、PCOCC-A導体を採用していたとのことですが、このACROSS 3000はオヤイデの開発したPCOCC-Aに取って代わる素材『精密導体102SSC』を採用しています。

この『精密導体102SSC』についてですが、非常に詳細なページが用意されていましたね。まずはコチラをご覧下さい。


少しだけ抜粋しますと、まずは核となる銅についてはリサイクル銅を一切含まない”バージン銅”のみを使用しているとのこと。

素線の表面平滑性を高めるために天然ダイヤモンドダイスを採用し、またマイクロ単位で表面を削るピーリング加工により、不純物を100%除去するそうです。

さらに、導体の構造は「3E撚り構造」をとっており、撚り線配列を緻密化し、導体特性値の向上を図っています。加えて「ジオメトリック配置」により、素線の空隙を最小限に抑え、素線密度の向上を果たしています。


そして、その102SSCの3本撚り線を支えるのが、空気層をダンパーとする「C.I.S.ストラクチャー」。

これにより、導体は面ではなく点でサポートされ外部との干渉は最小限に抑えられるとのことです。振動を吸収するのではなく、開放することで振動対策をしている、と。これまでとは逆のアプローチということですね。

また、このC.I.S.ストラクチャーはシールドとの空気層を設けることにより、静電容量も大幅に減衰でき、高域特性の改善に繋がっているようです。

さらに、ACROSS 3000は、オヤイデの銀/ロジウムバナナプラグ「SRBN」を装備しています。


『普遍的な材料を世界最高峰の技術と品質で生産する』

…特別な思いを込めて創り上げた導体とのことです。オヤイデが自ら思い描いた導体であり、独創性、革新性、熟練のクラフトマンシップの結晶ということですね。


これは聴いてみたい!ただただ純粋に楽しみですね。


~レビュー~

さて、今回もケーブルをお借りして聴いてみました。


まず、感じるのは低音の量感。たっぷり、ゆったりと聴くことができます。

部屋を覆うような低音と、残響感も合わせ、これまで聴いてきたスピーカーケーブルの中でも、5本の指に入るのではないかと思います。

締まりの効いた低音というよりは、ゆったりと。ドラムの様子はドシンドシンと感じられますが、スネアの跳ねるビート感などは、少し薄めな感じを受けました。

ベースラインはズムムムムという、地を這うイメージが強かったです。低音の弱めなスピーカーとの相性が良さそうですね。


そして、ボーカル。これは、明瞭かつ解像度の高いボーカルを楽しめました。

高音部分は伸びやかに、倍音を含んだようなバリトンボイスは、イメージそのままに厚みのあるボーカルを聴くことができます。

女性ボーカルはスピーカーの前で歌うようなイメージと、清くさっぱりとした感じを受けました。ピキッと固くはなく、綺麗な清流のような濁りのないボーカルです。

特に手嶌葵の消え入りそうな、優しいボーカルはとても聴き応えがありました。


低音と高音の分離も良く、解像度の高いサウンドを楽しめます。

ケーブルの取り回しも、それほど苦ではありませんでした。


オヤイデのスピーカーケーブル「ACROSS 3000」は、メーカーとしてのクラフトマンシップの結晶を導体に採用した商品となっています。低音は豊かに、ボーカルは解像度高く感じられたので、ポップスなどで聴くと楽しいかと感じました。

ぜひ一度ご検討ください。


それでは、いつもお買い得なJoshin webでお待ちしております。

【低音のキレとボーカルの柔らかさ】オヤイデのスピーカーケーブル『TUNAMI Ⅱ SP-B V2』のご紹介です!

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いつもJoshin webをご利用いただき、誠にありがとうございます。

腕時計欲しいけど、ステンレスに弱い肌だった。ボーダーです、こんにちわ。


なんということでしょう。あれとか、これとか言っておきながら、実はステンレスに弱いから、そもそも体質に合わないとは。

驚愕の事実。

イチから探しなおしです。


色々、調べてみるとどうやら「チタン製」のものはステンレスに弱い体質でも、着けられるようですね。

もちろん個人差はあると思いますが、試してみる価値はありそうです。


さて、本日はオヤイデのスピーカーケーブル『TUNAMI Ⅱ SP-B V2』のご紹介です。


オヤイデ
スピーカーケーブル(1.5m・ペア)
TUNAMI 2 SP-B V2/1.5


~商品概要~

オヤイデのスピーカーケーブル『TUNAMI Ⅱ SP-B V2』は、導体にオヤイデの精密導体「102SSC」を採用したケーブルとなっております。

「102SSC」については、コチラをご参考ください。

前回の『ACROSS 3000』の時も書きましたが、102SSCはオヤイデのクラフトマンシップの粋を集めた結晶のような導体とのことです。

強い自信が窺えますね。


もう少し概要を見てみると、導体面積は5.5sqで耐電圧600V最大30アンペアというハイパワー伝送を可能にしているそうです。

導体の絶縁被覆には、高分子ポリオレフィンを使用し、一般のPVC絶縁に比べて誘電率は4分の1という低い値を示すとのこと。信号ロスを低減し、濁りの少ない再生音を可能にするそうです。

そして、シールドには「電磁波吸収帯/カーボン層/銅箔」という”3重構造”により、究極のノイズプロテクトを可能にしているそうです。外来ノイズはもちろん、内部発生ノイズ、振動によるスパークノイズまでもシャットアウト。

導体だけでなく、その他にも手抜かりなく技術を盛り込んだケーブルとなっています。


~レビュー~

さて、今回もケーブルをお借りして聴いてみました。


まず、最初に感じたことは前回の『ACROSS 3000』の時に比べると、ボーカルがかなりソフトになったということです。

明瞭さ、解像度も高く感じられるのはもちろん、さらに優しく丸みを帯びて聴こえるようでした。

女性ボーカルを聴いてみると、弱々しさに甘味が加わったような、カドが削ぎ落とされたような印象を受けます。

高音域の圧力もピキッとした鋭さは感じられず、余裕の表情で、ゆれながら歌うようでした。


そして、低音。

ACROSS 3000との違いは、キレが増したと感じられるところでしょうか。

ズムムムムと残響感が強かったACROSS 3000に比べると、ドラムやスネアに跳ねるビート感が出てきたように思います。


ケーブルの取り回しについては、ケーブルが太い分、少し苦労しました。

これも、システムと壁の間に大きく間を取ることができれば、なんてことはないのですが…。


オヤイデのスピーカーケーブル「TUNAMI Ⅱ SP-B V2」は、キレのある低音に、ソフトなボーカル・高音域を楽しめるケーブルと思います。

ぜひ、一度ご検討ください。


それでは、いつもお買い得なJoshin webでお待ちして

【ティアックの最上位ポタアン】ポータブルヘッドホンアンプ『HA-P5』のご紹介です!

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あるオーディオ誌で見かけた「スピーカー工作を夏の自由研究に!」という言葉。なんと斬新なことか。ボーダーです、こんにちわ。


なるほど、その手があったか、と。脳天に雷が直撃したような思いでした。

小さいころからオーディオに触れてもらって、中学、高校、大学となっても、いい音で音楽を楽しみたい、聴きたいと思うような文化を育む。

企画を考え付いた方は、頭が柔軟だなぁ、と。

スピーカーの構造だけでなく、実際に製作するというところが、自由研究として非常にやりがいがありそうです。


そういえば、オーディオに興味がある、好き、という若いアイドルは今もいませんか。おられませんか。そうですか。


さて、本日はティアックのポータブルヘッドホンアンプ『HA-P5』のご紹介です。


ティアック
ポータブルヘッドホンアンプ
HA-P5


~商品概要~

ティアックのヘッドホンアンプ『HA-P5』は、DSD 5.6MHzと192kHz/24bit音源に対応したティアックの最上位ヘッドホンアンプです。

ヘッドホン出力は、600Ωのヘッドホンでも十分に駆動できる160mW+160mWの出力を可能にしています。

DACチップにはバーブラウン製の「PCM1795」を採用しています。


HA-P5には、ティアックの据え置き機で培った技術が数々採用されています。少しずつ、見ていきますと…。


まずは、長時間の使用に耐えうるよう、低消費電力プロセッサのアナログデバイス製「Blackfin BF606」を採用。

これにより、膨大な情報処理を必要とするハイレゾ音源の再生でも、約5時間の再生時間を確保したそうです。


また、DACチップにバーブラウン製の「PCM1795」を採用。

これは、ティアックの据え置きヘッドホンアンプ「UD-501」や、TASCAMブランドのマスターレコーダー「DA-3000」にも採用され、さらには他メーカーの数々の機器に採用された評価の高い高性能DACチップですね。

DSDや192kHz/24bitなどのハイレゾ音源を滞りなくアナログ信号へ変換することを可能にしています。


そして、デジタル系のデータ処理にて重要な「クロック」をHA-P5は2種類搭載。

44.1kHz系と48kHz系それぞれの専用クロック(22.5792MHz、24.576MHz)を使用することで、再生するファイルのサンプリング周波数に合わせた完全な同期が可能となり、正確なD/A変換を実現するとのことです。

さらに、アシンクロナスモードにも対応し、USB接続時にはパソコンやポータブル機器側のクロックではなく、HA-P5のマスタークロックを利用することでジッターノイズを抑えたクリアな再生を可能にしているそうです。


他にも、人間工学に基づいたデザインを採用し、シンプルでスタイリッシュな筐体デザインとなっています。


~レビュー~

さて、今回も実機をお借りして聴いてみました。例によって、使用したイヤホンはUltimate Ears「UE900」と再生ソフトはfoobar2000、そしてダウンロード音源と、CDからのリッピング音源を使用しています。


まず最初に感じるのは、ボーカルの強さ。

頭の中央にぴったりと位置して、元気なボーカルを聴くことができます。

ソフトというよりは、アタックと圧力の強いボーカルと思います。明瞭さも併せ持ちますが、その表現よりも「生まれたばかりのサウンド」「力強く訴えかけるボーカル」を感じさせます。

目の表面よりも内側で、頭の中心でボーカルを感じ、その分、よりリアルな表現力が強くなるように感じます。

女性ボーカルに「パワー」が付加され、艶やかな表現にも鬼気迫るイメージが追加。バリトンボイスには、無頼な激しさを感じます。


そして、次に感じるのが「全体的に、原音に忠実な”生”の雰囲気」。とても再現度の高いサウンドを感じます。

弦楽器、ドラム、パーカッション、ホーンなどなど…、様々な楽器サウンドをとてもリアルな、高い再現性で楽しめました。

チェロは重厚にじんわりと響き、ホーンは元気に、豪快にサウンドを展開するようでした。

また、ドラムやベースの響きは、とてもタイト。残響感と沈み込む加減は、過剰ではない絶妙なバランスで楽しむことが出来ると思います。

特にスネアは、アタック強く、キレよく聴くことができました。

ただ、高音域については、ピシィッと抜ける感覚は、少し弱いかもしれません。しかし、それ以外の原音を感じるサウンドと、各楽器の再現性が素晴らしく、高音域の弱さはあまり気になりませんでした。


今回、試聴に使った音源は、ダウンロードしたハイレゾ音源に、CDからリッピングした音源などを使いましたが、クラシックやジャズなどにとても相性良く感じます。

逆に、エレクトロや現代R&B、ダンスミュージックなどの、シンセを多用したようなハイファイで豪奢なビートには、派手さが先行してしまい、音楽的なバランスが崩れるように思います。


そして、外観などについてですが、「人間工学に基づいたデザイン」ということもあってか、側面が丸みを帯びている為、とても扱いやすいです。

ボリュームノブ兼電源スイッチも、固めに作られている為、「いつのまにか電源が入っていた」「勝手に音量が上がった」などのことはなさそうです。

ヘッドホン端子周りも、分かりやすくデザインされています。このような細かい心配りが嬉しいですよね。

あとは、『筐体の仕上げ』。これは、とても高級感があります。ハイエンドオーディオブランド「エソテリック」を思わせる、とは各オーディオレビューでも見かけましたが、言いえて妙。

電源ON時や、オーディオデータの周波数ランプなどもブルーやオレンジなど、嫌みのないものでした。


ティアックの『HA-P5』は、とても原音に忠実なヘッドホンアンプと思います。各楽器の忠実さ、強いボーカルを感じられる、バランスの良さが面白いと感じました。

クラシックやジャズがお好きなお客様は、ぜひ一度ご検討下さい。


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【プリメインアンプ「PMA-50」にベストマッチ】デノンのCDプレーヤー『DCD-50』のご紹介です!

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いつもJoshin webをご利用いただき、誠にありがとうございます。

自分にピッタリの腕時計をやっと見つけた。ボーダーです、こんにちわ。


それがコレだっ。ワンツースリー。



シチズン
アテッサ ソーラーメンズタイプ
BL5530-57L


【知性と情熱をもってビジネスに向きあい、世界を舞台に挑戦する男性たち。
その手もとにふさわしい時計とは何かを、アテッサは追求し、進化を続けます。
時代の先をゆき革新的なテクノロジーを搭載し、高い操作性と信頼性を実現すること。
心を駆り立てるスポーティさと、安らぎのあるエレガントさをともに満たす、洗練されたデザインであること。
腕時計の、ネクストスタンダード。
それがアテッサです】

…多くは語りません。そういうことなんですね。


一応、スペックとしては、ケースとバンドは【チタン】製。表面ガラスは【サファイアガラス】。クロノグラフに、パーペチュアルカレンダー。10気圧防水。

ほぼ『全部入り』じゃないか!っていう。

そして【シチズン】。これしかない。これっきゃない。

よし、まずは我が家の財務省へ陳情書を作成することにしましょう。さぁ、Wordを立ち上げてと…。


タイトル『なぜ今、腕時計が必要なのか ~スマホで確認すればいいけど~ 』


うっ。ダメだ。説得できる気がしない。


さて、本日はデノンのCDプレーヤー『DCD-50』のご紹介です。


デノン
CDプレーヤー(プレミアムシルバー)
DCD-50


~商品概要~

デノンのCDプレーヤー『DCD-50』は、スロットインCDメカニズムを採用し、筐体サイズがコンパクトなCDプレーヤーです。

デノンのプレミアムアンプ『PMA-50』の親戚機ですね。


特徴としては、やはりその精悍かつスタイリッシュなルックスと、コンパクトサイズであることでしょうか。

本体上下のパネルに3mm厚のアルミニウムを使用し、剛性を確保。また、表面の仕上げはサンドブラスト加工を採用し、上品かつプレミアムな質感を実現したとのことです。

そして、『PMA-50』と同じく、筐体はコンパクトサイズ。横置き時のサイズが、幅200mm、高さ86mm、奥行240mm、とおよそA4用紙に近い寸法になっています。

『PMA-50にベストマッチ』と謳われておりますが、まさにその通りですね。

もし、頻繁に片付けたり、セッティングしたり、ということがあれば(無いとは思いますが)、重宝しそうなCDプレーヤーとなっています。

おまけに、横置きも縦置きも可能。縦置きの時はディスプレイ表示も回転しますので、視認性は抜群です。


さて、DCD-50のスペック面に目を向けてみましょう。

まず「スロットインCDメカニズム」ですが、これは横置きでも縦置きでも、どちらでも安定した動作ができる新開発のものとなっています。

デスクトップで使用しても回転音が邪魔をしないようにCDスロットを特殊素材でカバーし、回転音を抑えているとのこと。また、音飛びも防止する「ショックプルーフ」機能も搭載しています。

そして出力端子は、アナログライン出力(RCA)を1系統と、同軸デジタル出力を1系統装備しています。

プリメインアンプの『PMA-50』とデジタル接続することにより、CDの読み込みから増幅まで、すべてをフルデジタルで処理することが可能とのこと。

これにより、D/A変換やA/D変換を繰り返すことなくデジタルデータ処理を可能にし、「PMA-50」に搭載されているデノン独自技術「Advanced AL32 Processing」によって、デジタルデータをハイビット、ハイサンプリング化することを可能にしているそうです。単純な補間処理ではなく、連続的に変化する音楽信号から本来のあるべきデータを推測し、デジタル変換の過程で失われた本来のアナログ信号の滑らかな波形を再現をすることができるそうです。

ちなみに、CD-RやCD-RWに記録した「MP3」「WMA」のファイル再生にも対応しています。


DCD-50は、『PMA-50』と合わさると、とてもスタイリッシュにまとまると思いませんか。

従来のオーディオ機器に見られる無骨な見た目ではなく、コンパクトさも相まって、現代風のおしゃれな居住スペースに、とても似合いそうです。

年齢層の若い方に、一度ご覧頂きたい機種と思います。


デノンのCDプレーヤー「DCD-50」はコンパクトかつスタイリッシュ。デノンのプリメインアンプ『PMA-50』にベストマッチするCDプレーヤーです。

2機を合わせて、デスクトップに置けるオーディオ機器としても使えると思います。

ぜひ、一度ご検討ください。


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上級機とは違った魅力を持つ「アキュフェーズ C-2850」とは?

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ハイエンドオーディオ担当の "あさやん"です。
本日は、アキュフェーズのフラッグシップ「C-3850」の弟機ながら、別の魅力を身につけ、さらに完成度を高めたプリアンプ「C-2850」を取り上げます。

プリアンプ「C-2850」の位置付け

昨年2015年6月にリニューアルし発売された、アキュフェーズのフラッグシップのプリアンプ「C-3850」。

その完成度の高さゆえ、国内オーディオ市場においては標準機的な扱いをされ、各種試聴会や競合メーカーの新製品発表会にまで「リファレンス・プリ」として、採用されるに至っています。

アキュフェーズの良い意味での常套手段である「上級機の開発で培った数々のテクノロジーを下位の機種に採用していく」という流れから今回発売されたのが、弟機にあたる「C-2850」です。

私のようなオーディオ歴の長い人間にとって、「C-28xx」と聞いて真っ先に思い浮かべるのは、CD発売直後の1982年12月に発売された「C-280」ではないでしょうか。

その理由は、同社創業時に発表され、その後もバージョンアップを繰り返していた「C-200」シリーズにおけるデザインのメカメカしさやクールさとは異質の、ウッドケースに収まった高級感漂う「C-280」が、当時アキュフェーズアンプの新時代到来を予感させたからでした。

その後、1987年の「C-280L」、1990年の「C-280V」、1993年の「C-290」となり、一度ウッドケースを外したこともありましたが、1998年の「C-290V」で再びウッドケースが復活。

そして、2002年の「C-2800」、2006年の「C-2810」、2011年の「C-2820」と、確実にバージョンアップを遂げてきました。

その間の2010年には、最上級機となる「C-3800」が登場。プリアンプのフラッグシップの座は譲りましたが、「C-28xx」は現在に至るまで、アキュフェーズ プリアンプのメインストリームを歩み続けているのです。

先だって発売された「C-3850」と、今回取り上げる「C-2850」は、兄弟機ではありますが、両機の大きな違いは、アキュフェーズのオリジナル技術である「AAVAボリューム」が、「C-3850」ではバランス構成に対し、「C-2850」ではこれをシングル構成としながらも同様の改良を施し、より一層の高精度化を果たしているところです。

さらに、パーツ類や構造も「C-3850」開発時のノウハウを受け継ぎ、細部がグレードアップされています。

最も注目すべき点は「AAVAボリューム」を搭載していること

AAVAボリュームはアキュフェーズ独自の方式で、ラダー型DACのように、2分の1ずつ重み付けされたV-I(電圧→電流)変換アンプ 16個の組み合わせで構成されており、2の16乗通りの電流値が得られるという技術です。この電流を再度、電圧信号に戻すことで音量調節ができる、デジタルボリュームではなく、純粋なアナログボリュームです。

今回の最も大きな変更点である「AAVA方式ボリュームコントロール」は、最上位ビット用のV-I変換アンプを2パラから4パラに強化。また、I-V変換部のアンプに低ノイズのオペアンプを採用し、さらに使用する抵抗を低雑音タイプにすることで、S/N比を従来機「C-2820」から1.5dB改善できたといいます。僅か1.5dBですが、されど1.5dB。このレベルまで来ると、僅かな数字の違いが大きく、音場感や静けさの表現にモノをいいます。

近年、オーディオ機器の性能指標で、基本中の基本ともいえるS/N比の向上に、最も注力してきたアキュフェーズだからこそ実現出来たともいえます。S/Nの向上と一口でいいますが、「C-2850」のようなハイエンド製品ともなると、それは並大抵の技術では不可能です。元々、世の中に存在する数あるアンプの中でも、同社製品は最高クラスのS/Nの高さを誇っているのですから、尚更です。技術的には「S/Nの限界値 = 熱雑音のレベル」であることから、この僅かな数値の向上でも、並大抵な努力では実現できないのです。

同社プリアンプのボリューム回転時の感触は、往年の最高級アナログボリュームを思わせるような粘着性があり、以前から定評があります。今回、ノブ回転用モーターの振動を筐体に伝わらなくするため、ボリューム機構をフローティングすることで、リモコン操作時の静穏化も実現できたといいます。

また、プリとしては異例の片チャンネルに2個、計4個搭載されている大容量のフィルターコンデンサーは、本機用に新たに開発されたモノが採用されています。

ディスプレイもユーザーの高齢化を意識してか、ドットマトリックスLEDから大型7セグメントLEDに変更され、視認性が高められました。

また、内部の発熱箇所を分散させて熱の集中を防止することで、さらに信頼性が高められたといいます。

前面パネル内の各種ツマミ類も14mmから16mmに大型化され、質感を高めた、無垢のアルミ材としています。

従来機から踏襲されている箇所

電源用のトロイダルトランスからLRを完全に独立させた「デュアルモノラルコンストラクション」、入力端子と増幅回路との「最短距離接続」、音声信号回路の基板に低誘電率の「ガラス布フッ素樹脂」、接続される他のオーディオ機器に合わせるべく「ゲインや位相の切替機能」、近年重視される「高品位なヘッドホンアンプ」、そしてもちろん「豊富な入出力端子群」も踏襲されています。

なお、今回のリニューアルに伴い、「C-2850」のリアパネルのスロットに収納してアナログレコードが再生可能となるオプションのフォノイコライザーは「AD2850」に変わっています。MC用には超低雑音トランジスター、MM用には超低雑音FETを作動増幅回路として新たに設計。低雑音と低歪みを両立し、さらに消費電力も低減させたといいます。

試聴しました

先日、ジョーシン日本橋1ばん館のリファレンスルームで、前作「C-2820」や上級機「C-3850」と比較しながら「C-2850」の試聴を行いました。

私の試聴ノートの冒頭には、『音の芯がしっかりしていて中低域が厚い。実にハイエンドっぽいサウンド…』と書いてあります。特に、ジャズの瞬発力が素晴らしく、抜けの良いクリアな低域には、従来のアキュフェーズの一糸乱れぬハイファイサウンドとは少し違った、ちょっぴりスパイスの効いた、活きたサウンドを感じたのです。

また、ボーカルではそのS/Nの良さからザワザワ感が皆無で、ボーカルの後ろが見渡せるほどの透明感がありました。ここでも、ボーカルの芯がしっかり出てくることで、説得力の高い生身の人間を感じることができました。

クラシックでは音の粒子が非常に細かく濃密で艶っぽく、滑らかなアコースティックなサウンドに聴き惚れてしまいました。オーケストラではスケール感を伴った説得力のある力強いサウンドで、この色彩感は従来のアキュフェーズサウンドになかったものと感じました。

最後に

上級機「C-3850」が円熟した落ち着きのあるフラット指向の同社のフラッグシップとしての貫禄のあるサウンドに対して、弟機「C-2850」は低域に若干の力強さ、伸びやかさを持たせ、中高域は鮮度の高いクリアなサウンドに仕上がっています。

多少遊び心や人間らしさも引き出し、従来のアキュフェーズの「超まじめなサウンド」とは少し傾向の異なる、どこか海外のハイエンド機に通じるような活き活きしたサウンドと感じました。

今回の試聴も踏まえて、「C-2850」は、製品ラインナップから想像される単なるフラッグシップ機の下位モデルというだけではなく、その表現力にはアキュフェーズの目指す新しいサウンドが垣間見えたような気がしました。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

懐かしさを感じさせるデザイン。TEAC スピーカー『 S-300HR 』の魅力に迫る!!

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ハイエンドオーディオ担当の "あさやん"です。
本日は、往年のオーディオファンには懐かしく、若い方には新鮮なフォルムの同軸2ウェイ・コンパクトスピーカー『 TEAC S-300HR 』を取り上げます。

シリーズ初代のTEAC「S-300」から、TEACスピーカーの歴史を紐解いてみる

TEAC「S-300」という型番は、40歳以上のオーディオファンには懐かしい型番ではないでしょうか。なにしろ、デビュー当時はオーディオ全盛期の真っ只中でもあり、オーディオビギナー層向けのエントリークラススピーカーとして、一世を風靡したのですから…。

その「S-300」は今から27年前、バブル絶頂期の1989年夏に発売されました。当時のTEACはカセットデッキやCDプレーヤーがメインの時代で、スピーカーのイメージは全くなかったのですが、突然、BOXERシリーズと銘打った「S-300」が登場したのです。

今でもそうですが、TEACは元々、英国TANNOYの輸入元であり、当時自社ブランドのスピーカーは業務用やAV用以外には発売していなかったため、発売当初「S-300」はあまり注目されることはありませんでした。

しかし、次第にその音の良さが認められるようになり、前述のように、オーディオ入門層の定番スピーカーとして、また、マニアのサブスピーカーとしてヒット商品となり、現在まで記憶に残る、数少ない小型の国産スピーカーとなったのです。

この「S-300」は、今なら一般的な小型スピーカーの大きさですが、当時はダイヤトーンやオンキヨーが発売する59,800円(ゴッキュッパ)の大型30cm・3ウェイスピーカーが大ヒットしていて、コンパクトサイズの「S-300」は、超小型スピーカーというイメージで捉えられていました。

当時大人気の超小型スピーカーは「101MM」をはじめとする「BOSE 101シリーズ」でした。

BOSE「101MM」のカラッとして、小型らしからぬパワー感のあるサウンドとは対照的に、「S-300」は比較的ナチュラルなサウンドと、同軸のメリットを生かした定位の良さで、オーディオ誌での評価も高く、本格的オーディオへの入門機として、広く推奨され大ヒットしたのでした。

また、能率も大きさの割には比較的高く、非力なアンプでも鳴らし易いというのも、入門機としてはうってつけでした。

ユニットは同軸(コアキシャル)の2ウェイという、当時の国産スピーカーとしては珍しいもので、構造もTANNOYやKEFの同軸ユニットとは違い、ツイーターがウーファーの前に剥き出しなのが、かえってマニアックで人気となったものでした。

「S-300」はその後、1990年「S-300Pro」、1991年「S-300R」、1993年「S-330」、1995年「S-350」と続きましたが、1990年代の後半、輸入スピーカーの台頭によりシリーズが終了してしまいました。

それから15年が経った2011年に「S-300NEO」として、シリーズが復活を果たしました。現在も型番は変更されましたが、「S-300NEO-SP」として継続販売されています。

そんな中、今年になって新たに、新開発のワイドレンジ・コアキシャル2ウェイユニットを搭載し、「ハイレゾ対応」と謳ってバージョンアップした「S-300HR」が登場しました。

発売当初はあまり注目されなかったのですが、発売から半年が経過した今になって、その実力が徐々に認められ話題になってきています。

正直、私自身も「S-300NEOのマイナーチェンジ」としての認識しかなく、詳しく内容を確認したり、試聴することもありませんでした。

しかし、偶然にも「S-300HR」の試聴機をお借りすることができたので、試聴してみた結果、「ぜひ紹介すべき製品」だとの結論に至ったのです。

TEAC「S-300HR」の魅力はここ

ユニットの見た目は従来機を踏襲した同軸2ウェイなのですが、現在オーディオの必須条件でもある広帯域再生が必要なハイレゾ音源に対応するため、ツイーターを刷新したのです。

初代の「S-300」から続けてきたソフトドームに替えて、チタン・ドームツイーターとすることで、高域の再生帯域を「S-300NEO」の33kHzから50kHzに伸ばしたのです。

また、ツイーターの保護用プロテクターには、高い開口率と強度を併せ持ったステンレス製が採用されています。

さらに、高域の伸張に合わせるべく、キャビネットの内容積を増やして、低域も充実させています。

ウーファーは従来機同様に13cm口径ですが、内蔵ネットワークを高品位な空芯コイルと高音質フィルムコンデンサー各1個だけという、シンプルな-6dB/oct.のものとしています。

これは、小型ユニットを使った自作スピーカーでよく使われる手法でもあり、これにより位相の回転が抑えられ、音像定位や音場感の再現には間違いなく有利に働きます。

背面の入力端子は、金メッキされたバイワイヤリング・バナナプラグ対応。

エンクロージャーはリアダクトのバスレフタイプで、高密度のMDF材が使用され、表面は光沢のある天然木の突板がおごられており高級感があります。

カラーは、チェリー(赤みのある茶色)とブラックが用意されています。サランネットはスッキリとして、バッフルに穴のないマグネット吸着式となっています。

TEACお得意の3点支持スパイクとスパイク受けも付属されています。着脱可能なスパイクにより、部屋に合わせた理想の音質へのチューニングを施すことも可能です。

試聴しました

ソースは例によって、USB-DACによるハイレゾ音源を中心にアナログを含めて聴きました。

高域レンジはやはり従来機より広くは感じましたが、それ以上に高域の滑らかさと反応の速さの改善が顕著でした。

低域の伸びは大きさから来る限界は感じましたが、中低域から低域の質感はなかなかのもので、中高域との音色的な繋がりもこのクラスとしては立派なものです。

さらに、本機の最大の特徴でもある同軸2ウェイの効果から、立体感のあるボーカルが空間に浮かび上がり、ゾクっとするような実在感もありました。 従来機のソフトドームではボーカルの子音や金属楽器で若干抜けの悪さを感じたのですが、子音は強調されることなく伸びやかで、金属楽器の響きは豊かで倍音はクリアで、減衰していく様子も自然でした。

また、ジャズでも余程の大音量再生をしない限り迫力のあるサウンドは楽しめますし、クラシックでのオーケストラでもスケール感こそ大型スピーカーにはかなわないまでも、十分楽しめるサウンドを聴かせてくれました。

私が提案する使いこなし術あれこれ

付属のスパイクを別の軟性のインシュレーターに変更したり、入力端子のジャンパーを変更したり、バイワイヤリングの際の高・低域用のケーブルをそれぞれ吟味したり、サブウーファーを追加したり、また新たに発売された専用スピーカースタンドを利用することで、さらに本機のパフォーマンスを発揮させることも可能です。

また、左右のスピーカーは出来るだけ離して設置することで、音場のリアリティがさらに高まると思います。

こんな方にこそお勧めします

オーディオビギナーで、コストは抑えつつも本格的なサウンドを目指される方。PCオーディオをデスクトップで音質重視で聴きたい方。また、オーディオファイルのサブスピーカーとしても、十分お使い頂けます。

この「S-300HR」は、その大きさや価格からは想像できない、上質な音色とエネルギー感をハイレベルで実現できている、数少ない国内ブランドの小型スピーカーだと思います。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)


【明るい曲にマッチ!】フルテックのスピーカーケーブル『Evolution Speaker Ⅱ』のご紹介です!

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いつもJoshin webをご利用いただき、誠にありがとうございます。

スマホのニュースサイトで『俳優の○○さん、□□さんらが東海地方でオーディ…』というニュースを見たボーダーです。こんにちわ。


待 っ て い た ぞ 。 こ の 時 を 。

来たか…。

ついに来たか…。

そう。そうなんですよ。やはり、こういう試みも必要なんですよ。若い人達、とりわけ若い女性の方々に、見て聴いていただく機会を設けるには、イベントに足を運んでもらうきっかけには、やはり親近感のある、人気のある俳優さんにMCをしてもらうのも、面白いのではないかと思いますね。


もちろん、これをキッカケに「参加してすぐに興味が沸いて欲しい」なんて言いません、ただ『聴いたことがある』ということですよね、重要なのは。これは楽しい体験になると思うんです。


あの衝撃を。

なにより感動を。


そういうことなんだと個人的には思います。

さて、東海地方のどこなんですかね。栄か、大須か。はたまた岡崎、いや静岡…?



『俳優の○○さん、□□さんらが所属する芸能事務所が東海地方でオーディションを開催。対象は12歳から…』



…「オーディ」の次は「オ」と勝手に脳内で変換していた私…。無念。


さて、本日はフルテックのスピーカーケーブル『Evolution Speaker Ⅱ』のご紹介です。


フルテック
スピーカーケーブル(3.0m・ペア)
Evolution Speaker Ⅱ 3.0m(ペア)


~商品概要~

フルテックの『Evolution Speaker Ⅱ』は、μ-OFCを素材としたα-導体を採用したスピーカーケーブルです。

標準で、アンプ側にフルテックのハイエンドYプラグ「FP-218(G)」、スピーカー側にフルテックのハイエンドバナナプラグ「FP-202(G)」を採用しています。


メイン導体である「α-OFC導体」ですが、これはα-OCC導体、μ-導体、μ-OFC導体のいずれかを素材とし、フルテックの【αProcess処理(-196℃の超低温処理&特殊電磁界処理)】を施したものとのことです。これにより、エネルギー感の向上、スケール感の向上、聴感上のレンジ感の拡大が得られるそうです。

そして、Yラグ「FP-218(G)」は、純銅を使用し、非磁気性金メッキ処理を施して、音質向上を追及。

バナナプラグ「FP-202(G)」は、確実な接続を実現するロック機構と、特殊構造のピンにより接触面積が増加し、パワフルな信号伝送と安定性を確保しています。こちらも、非磁気性金メッキ処理を施しています。


フルテックの完成品スピーカーケーブルの中では、最も廉価なタイプのケーブルです。

普段、電源関連の製品で市場を賑わせているメーカーではありますが、個人的にスピーカーケーブルに興味がありました。

同じタイミングで、電源ケーブルもお借りできたので、後日、ブログに書き起こしたいと思います。


~レビュー~

さて、今回もデモケーブルをお借りして聴いてみました。例によって、使用した音源は、ダウンロードしたハイレゾ音源と、CDからのリッピング音源となっています。


一言で言い表すと、「Solid Sound」。

かなり骨太な、元気なサウンドと感じました。特に印象的だったのが、ボーカル。

パキッとしたイメージが強く、元気いっぱいに歌い、目の前に迫ってくるような印象を持ちました。少し乾き気味なサウンドが、ポップスなどの明るい楽しい気持ちになりたい曲調に合いそうでした。

逆にジャズやスローバラードには、声にキツさが出てくるようにも思います。


重低音については、こちらも太く楽しむことができました。

D'AngeloのアルバムVoodoo収録の『Africa』において、冒頭のベースは大きく沈む低音と、残響感は少なめに切り上げてしまうサウンドを感じました。

バスドラムのアタックは強めに感じ、Solidな印象をより強く感じました。

全体的に低音が主張しやすいかもしれません。


高音については、もう少し…もう少しだけ伸びる感覚があれば…というような印象でした。

清水翔太『366日』は、男性でありながら綺麗な高音の伸びと圧力を感じられる、とても好きな曲なのですが、Evolution Speaker ⅡのSolidさ、言い換えると無骨な面が感じられ、手嶌葵の細いボーカルは、少し元気さが増したようでした。

いつも、華奢な細腕のようなか細さを感じる所が、肉付きの良い太さに変わったような。

もう少し、高音に伸びと、細さを感じられたらと思いました。

しかし、ポップス系の楽しい曲には、バチッッとフィットする印象です。


また、ケーブルの取り回しですが、扱い難さは感じられません。

バナナプラグ「FP-202(G)」の特殊な機構も面白いです。ネジを緩めてバナナ部分を細くし、端子に接続したらネジを締めて、バナナ部分を押し広げ、結果的に接着面が大きくなる。

なるほど、と。信頼性の高さを感じた点でした。


さて、ここまでEvolution Speaker Ⅱについて、レビューしてみましたが、先程も書きましたが、電源ケーブルも合わせてお借りしています。

近々、書いてみたいと思いますので、今しばらくお待ちください。


フルテックのスピーカーケーブル「Evolution Speaker Ⅱ」は、ソリッドで骨太なサウンドを楽しめるケーブルと思います。

楽しく、明るい曲調のものがお好きなお客様に、一度ご検討をおすすめいたします。


それでは、いつもお買い得なJoshin webでお待ちしております。

A級アンプの美学がここに!『 Firstwatt F7 』が持つ魅力とは?

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ハイエンドオーディオ担当の "あさやん"です。
本日は、ネルソン・パス氏によるハンドメイドのA級パワーアンプ「F7」を取り上げます。20W+20W(8Ω)とパワーは大きくないものの、スペック以上の駆動力が備わっているので、比較的小さめの部屋で小さなスピーカーでも十分なパワー感も得られると思います。

Firstwattについて

Firstwatt(ファーストワット)は、Pass Laboratories創設者のネルソン・パス氏によるハンドメイド製品の米国ブランドで、彼のプライベートブランドでもあります。

同社は、実効能率の高い、高品質のスピーカーのために、非常にシンプルな回路構成のAクラス動作を採用した低出力オーディオアンプの開発を目指し、2005年に創立されました。

増幅コンポーネントとしてのオーディオアンプはどうあるべきか。その命題について、実験を重ね、製作をしています。

また、理想的なアンプの増幅動作を達成するために、三極真空管シングルアンプの音質の魅力を、半導体アンプで実現しようと試みています。

Firstwatt F7とは

最新パワーアンプ「F7」のパワーアンプ回路は、片チャンネルあたり、入力に2基のJ-FETと、電力出力に2基のMOS-FET、そして、4個の抵抗器だけという、実にシンプルな構成です。


信号経路には、コンデンサーやトランスは一切挿入されていません。

シングルプッシュプルのA級動作で、両チャンネル駆動 20W+20W(8Ω)、30W+30W(4Ω)の小出力ながら、ピーク出力では、A級でも50Wを確保しています。

周波数特性は、100kHzで-3dBと広帯域化され、歪率も1W出力時で0.05%と低く抑えられています。

音の立ち上がりに寄与するダンピングファクターは、前作「F6」の16に対して100と、同社の歴代製品の中でも桁違いの大きさです。

またフィードバックは、増幅回路を安定させるためだけの僅かなポジティブ・フィードバック(正電流帰還)に抑えられています。これにより、増幅率や歪率、過渡特性などの周波数帯域による変化を回避しています。

前述のようなシンプルな回路構成を採用した結果、アンプゲインは一般的なパワーアンプより10dB以上低い14dB(ちなみに、アキュフェーズのパワーアンプは28dB)しかありません。本機は、比較的能率の高いスピーカーとの組み合わせが推奨されています。

今一番欲しいアンプは?と聞かれたら…

この問いに対して、私は「F7」と答えてしまうかも知れません。

それは、以前に試聴した「F6」より明らかにレンジが広く伸びやかで、ナチュラルな鮮度の高いサウンドが聴けたからです。

その違いは、「F-6」では信号の入力直後にトランス(Jensen製高品質入力トランス)が介在しており、そのための音質傾向の差とも考えられます。

前作の「F6」は、穏やかで温かみのあるA級アンプならではの音色で人気は高いのですが、「F7」ではさらに透明度が上がり、しなやかなサウンドで、楽器の倍音の再現が真空管アンプのように柔らかく豊かで、「これが本当に半導体のアンプの音なのか?」と疑いを持ってしまいました。

特に、私が好きなジャンルである女性ボーカルとの相性は抜群で、ジェニファー・ウォーンズ「ハンター」での声のみずみずしさや滑らかさは、かつて経験のないレベルのものでした。

ボーカルだけではなく、そのサウンドは音楽ジャンルに関係なく、とにかくナチュラルで、素直な立ち上がりと正確な音色の再現性は、余計なものが加わっていない、原音そのものを聴かせてくれていると感じました。

確かに、パワーは大きくないため、小型の超低能率スピーカーでは、その真価を十分発揮できないかもしれません。

しかし本機には、スペック以上の駆動力が備わっているため、余程の大音量を要求しない限り、小型スピーカーを比較的小さなお部屋で聴かれるなら、十分なパワー感も得られると思います。

さらに、高能率スピーカーでは、十分な低音の量感・力強さも得られます。

こんな考えをお持ちの方には、本機をお勧めできません…

・オーディオは、部品や筐体に物量を投入しないと良い音は出せない。
・アンプはパワーが重要で、スピーカーをねじ伏せてこそ、良い音が得られる。
・アンプの部品が少なく、中味が空気だけのアンプで、良い音が出るはずがない。
・デザインに凝ったアンプこそ、高級機である。
・海外製アンプは、なんだか信用できない。
・大音量再生がオーディオの魅力である。

お勧めできない方が多くなってしまいそうで申し訳ないのですが、「F7」の本質である『 A級アンプの美学 』を知っていただいた上で、このサウンドに惚れ込んだ人だけに得られる満足感・充実感は、オーディオを「レコード再生芸術」の域にまで押し上げる魅力があると思います。

重厚長大一辺倒の国産オーディオ機器に対し、海外製としては比較的低価格のFirstwattのアンプの存在こそが、米国のオーディオ産業の懐の深さを感じさせてくれます。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

【音の垣根を取り払う】フルテックの電源ケーブル『The Empire』のご紹介です!

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いつもJoshin webをご利用いただき、誠にありがとうございます。

1日が『36時間』くらいあったらいいのに。ボーダーです、こんにちわ。


別にそれだけ長く働きたいわけではないのですよ。

何が言いたいかというと、単純に毎日があっという間に過ぎてしまうことに、恐れおののいているのです。

昔は、こんなに1日、1週間、1月、1年は早くなかった…。日曜日のサザエさんから、次週のサザエさんまで凄く長かったのに…。

高校生の3年間なんて、最近の私の感覚で換算すると【5年】ぐらいあったのではないかと思います。特に、高校2年の1年間なんて、今では計り知れないほど価値のある期間でした…。


驚くべきことに、あと少しで9月です。Septemberですよ。アース・ウィンド・アンド・ファイアーですよ。

9月が過ぎれば、10月。気付いたら11月で、振り向いたら12月になっていそうですよ。それで1月になって、なんやかんやでまた12月ですから。

本当に、1日36時間ぐらいになりませんかね。

せめてあと、6時間延びれば…。


さて、本日はフルテックの電源ケーブル『The Empire』のご紹介です。


フルテック
オーディオグレード電源ケーブル(1.5m)
The Empire

~商品概要~

フルテックの電源ケーブル『The Empire』は、導体にPC Triple-Cを採用した電源ケーブルです。

電源プラグに「FI-11M(G)」、インレットプラグに「FI-11(G)」を採用し、ケーブル内部はノイズ対策を万全にするため、特殊な隔離構造をとっています。これにより、パワフルで安定感の高い電流伝送を可能にしたそうです。


ケーブルの構造としては、PC Triple-Cの導体3極を特殊耐熱のオーディオグレードPVCでそれぞれ包み、それを包括するインナーシース、OFC編組のシールド、またさらにアウターシース、その上からナイロン糸のスリーブを施す、といった頑丈な作りになっています。

アウターシースの径は16.0mmにも達し、がっちりした感触になっています。


前回のEvolution Speaker Ⅱのブログにも書きましたが、今回もデモケーブルをお借りしています。

使用している導体自体が非常に評価が高いことに加え、比較的リーズナブルな電源ケーブルということもあり、とても楽しみでした。

果たして、そのサウンドは…。


~レビュー~

スピーカーケーブルは、前回のEvolution Speaker Ⅱのまま、アンプの電源ケーブルをThe Empireに変えてみました。一聴した感想は、


『じんわりと聴きやすい音になった…』


正直にそう感じました。

Evolution Speaker Ⅱは骨太の元気なサウンドと前回、形容しましたが、そのサウンドがThe Empireが組み合わさることによって「清流のような滑らかさ」が加わったようでした。

Evolution Speaker Ⅱが40代の大人のサウンドとすると、The Empireは20代後半のような。若返ったような、みずみずしい印象を受けました。


特に感じたのは、音の分離。

一音一音が聴き取りやすくなり、ボーカルの際立ち感、粒立ち感がガラリと変わったと感じます。なんというか、音と音の垣根が無くなったような、肩を組んでいるような。

それに伴って、より高音の伸びとハリも一段階アップしたように感じられ、低音域にも余裕が生まれ、残響感も生まれるようでした。


正直、電源ケーブルを変えたことによる恩恵に驚きました。聴いているのはCDやダウンロード音源などのデジタル音源なのですが、どことなくアナログレコードっぽい柔和なサウンドを感じさせます。


フルテックの電源ケーブル『The Empire』は、音のひとつひとつの垣根を取り払い、サウンドの解像度と距離感が向上する電源ケーブルと感じました。

ケーブルの導体に「PC Triple-C」を採用し、価格もリーズナブルに設定されていると思います。

ぜひ、一度ご検討下さい。


それでは、いつもお買い得なJoshin webでお待ちしております。

【ゾノトーン10周年記念】スピーカーケーブル『Royal Spirit SP-1』のご紹介です!

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いつもJoshin webをご利用いただき、誠にありがとうございます。

腕時計が必要なのは『Smart』だから。ボーダーです、こんにちわ。


先日『なぜ腕時計が必要なのか』スマホで確認すればいいのにという小話をブログに書きましたが、あの後プレゼンをしたわけですよ。我が家の財務省に。


ちょっと待ってくれよ、と。大の大人が、仕事で取引先との重要な商談中に、スマホをポケットから取り出して時間を確認するか?と。

あるいは、大切な会議中に、スマホを取り出して時間を確認するか?と。

正直スマートじゃないんですよね。そう。Smartじゃない。


社会人たるもの、腕をスッと寄せて、パッと時間を確認する。

やっぱり、こっちのほうがカッコイイですよね?そう、だからこそ腕時計が必要で、このシチズンの…って一生懸命話してるのに、


『じゃあ、昼飯抜きな。』


ですって。

まずは自分の食費を切り詰めろ。ですって。


さて、本日はゾノトーンのスピーカーケーブル『Royal Spirit SP-1』のご紹介です。


ゾノトーン
スピーカーケーブル(2.0m・ペア) アンプ側(Yラグ)⇒スピーカー側(バナナプラグ)
Royal Spirit SP-1 YB

~商品概要~

ゾノトーンのスピーカーケーブル『Royal Spirit SP-1』は、ゾノトーン10周年を記念したモデルとなっております。

『Royal Spirit SP-1』に使用されている導体は、「超高純度7NクラスCu」「高機能純銅線HiFC」「高純度無酸素銅線PCUHD」「高純度無酸素銅OFC」。

この各導体を、ゾノトーン独自の「DMHC」方式で組み込んだケーブルとなっています。


「DMHC」というのは、
・D…「ディスクリート:独立」
・M…「マルチハイブリッドコンダクター:多芯導体」
・H…「ヘリ/パラレル:螺旋・平行」
・C…「コンストラクション:構造」
のこと。

DMHCの構造は、「独立多芯導体を中心コアの周囲に円筒形に配置し、プラス側とマイナス側とを絶縁ダミー材を挟んで隔絶させる方式」とのことですが、SP-1はさらに一歩進化した 『DMHC-DuO方式』で製造。この方式により、SP-1は円筒状に纏った極太多芯導体をホットとコールドに分離・独立させ、大電力と共に変化する微細な信号を正確に伝送させることを可能にしているそうです。この構造がインダクタンス、キャパシタンスの低減化、位相歪み、高周波もしくは混変調歪み、クロストークなどの低減、帯域バランス特性等の改善、共振、電磁誘導、振動抑止対策、エネルギー損失の防止、等々に極めて高い効果を発揮するとのこと。


ゾノトーンは、10年のあいだ、豊かな芸術性と音楽性、なによりも感動力を重視してきたそうです。

高音域や低音域の再現性もそうですが、やはり最後は「音楽に感動できるか」どうかということですね。

10周年の記念モデルとはいえ、ただの”記念”では終わらせない。

常に新しいサウンド景色を探している様子が窺えます。


~レビュー~

今回もデモケーブルをお借りして聴いてみました。


一聴して感じるのは
『音場の広さと、粒立ち感がこれまでと違う』
ということでした。


個人的に「ゾノトーン」のサウンドというのは、上述した内容に重複しますが、「低音が快活に響き渡り、ボーカルも高音も、伸びやかに、明瞭に。とにかくオールマイティに厚いサウンドを聴くことができる」と思っています。


それに比べて、今回の『Royal Spirit SP-1』は、ひとつひとつのサウンドは、これまでの”ゾノトーンサウンド”に似通ったところがあるのですが、しかし粒立ち感に、大きな違いがあるように思います。「それぞれの音の際立ちに、さらに気高さが加わった」ような印象です。

ボーカルは中央に位置していますが、スピーカーと平行な感覚で、シャッキリと聴こえます。女性ボーカルは極めて滑らかな印象が強く、とても心地良いものでした。つまりは、「パキッとした明瞭さ」は幾分か抑えられているようです。とても聴きやすいです。

そして低音はがっちりと響き、ドラムやスネアの残響感は抑えめでタイトな低音に締まっていると思います。ベースサウンドも残響感は少なめなので、過剰な低音という印象はありません。

この辺りは『6NSP-Granster7700α』に近しいところを感じます。


しかし何よりも、今回の『Royal Spirit SP-1』で感じられるのは、『気高さ』というか”ひとつひとつの音の背が高い”というイメージというか。それが持ち前の音の分離と相まって、大きなエネルギーを感じます。

私の環境では、スピーカーは2mほどしか離れていないのですが、もっとスピーカーを離して聴いてみたく感じました。

強いエネルギー感と、粒立ち・際立ち感、そもそもの高品質サウンドが音楽をもっと聴きたいと思わせるものでした。


『ゾノトーンらしいケーブルです。ゾノトーンらしくないケーブルです。』

というコンセプトと、ゾノトーン10周年を記念したモデルということですが、単純なアニバーサリーモデルとは違うと感じました。

持ち前の技術をどっさりと注ぎ込みつつも、これまでにない新しいサウンドが完成していると思います。

ぜひ、一度ご検討下さい。


この他、ハイエンドオーディオブログでは、さまざまな機種を取り上げ、日々、記事を綴っております。ぜひ、ご一読ください。


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レコードを極めるためのプレーヤー『 Solid 113 System 』

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ハイエンドオーディオ担当の "あさやん"です。
本日は、比較的リーズナブルな価格で、アナログ(レコード)の本当の素晴らしさを可能な限り引き出すプレーヤー『 Solid 113 System 』を取り上げます。また、オルトフォンの新作カートリッジ『 SPU#1 』も併せてご紹介いたします。

アナログのデジタルファイル化

巷ではアナログアーカイブが話題となり、私自身も自宅で実際に行っていますし、このコラムでもアナログプレーヤーやA/Dコンバーターを何度もご紹介しつつ、その面白さをお伝えして参りました。

しかし、本格的オーディオにはあまり興味のない、ほとんどの音楽ファンにとっては、いわゆるUSB出力付きのローコストのレコードプレーヤーを使ってのアーカイブで、恐らく十分満足されているのだと思います。

ただ、アナログをデジタル化することで、絶対に元のアナログ音源より音質が良くなる訳がないのも自明の理です。

出来る限りその原音に近づけることこそが、オーディオファイルの目指すアナログ音源のデジタルファイル化の究極の目標でもあります。

確かにデジタルファイル化することによる便利さは図り知れません。しかし、その便利さ以外の全ての要素で勝るのは、やはりアナログプレーヤーで直接レコード演奏をして、リアルタイムで聴くことです。それはまた揺るがしようのない事実でもあります。

そんなアナログの本当の素晴らしさを可能な限り引き出すための、比較的リーズナブルな価格の海外製アナログプレーヤーを今回ご紹介したいと思います。

内製化率は95%!品質に一切妥協がないアコースティック・ソリッド社

アコースティック・ソリッド社は、ドイツの自動車工業の音響エンジニアとして、長年設計や製造に携わってきたカール・ヴィルト(Karl Wirth)氏によって、1990年に設立されました。(当時の社名は、Wirth Tonmachinenbau GmbH)

その後1997年に、シュトゥットガルト近郊でレコードプレーヤー専業メーカー「Acoustic Solid」として創業されました。

アコースティックソリッド社が理想とするアナログプレーヤーは『レコード盤に刻まれた音楽情報を全て引き出す製品であり、トーンアームやカートリッジ、レコード盤を強固に支えることでそれを可能にし、レコードの高忠実度再生が実現できる。』と言うものです。

ヴィルト氏はそれまでの経験を生かし、摩擦係数の非常に小さいベアリングを開発したのです。

ダンピング効果が抜群で、焼き付けがなく、摩擦係数が限りなくゼロに近い「側面ベアリング(Sideway lining cast)【特許取得】」をオーディオ用ターンテーブルに応用したのです。

さらに、同社は超ハイエンド機から、今回ご紹介する『 Solid 113 』シリーズに至るまで、数々の製品を手がけていますが、特殊アルミの大型ブロックからターンテーブル、土台、脚を含めて、全てのパーツを自社で削り出し、内製化率は95%にも達しており、他社に依存することがないため、品質にも一切妥協がないと言います。

同社のアナログプレーヤーの本体ベース(キャビネット)には、アルミ、木材、アクリルと、それぞれ異なる素材を採用した製品がラインナップされており、それぞれの特質を生かして精密なターンテーブルの動作を支えており、それが同社プレーヤーの特徴ともなっています。

ただ、これまでの同社のプレーヤーは、モーターが別筐体になっており、これには回転時のノイズや振動がキャビネットに伝わらないという音質上の大きなメリットはあるのですが、一方で操作方法や置き場所、メンテナンスなどの面では使い勝手を犠牲にしていました。

これが初心者やメカが不得意なオーディオファンには、若干ハードルが高かったとも言えます。

『 Solid 113 System 』とは

今回の『 Solid 113 』シリーズでは、モーターがキャビネットに固定され、一般的なプレーヤーの形態となり、使い勝手は格段に向上しています。この構造を可能にしたのは、極めて振動の少ないACシンクロナス・モーター(ドイツ Berber Lahr社製)によるものと考えられます。

『 Solid 113 』シリーズにはアームレスタイプもあるのですが、今回取り上げる『 Solid 113 System 』は、輸入元のオルトフォンジャパン特別仕様の本格的9インチタイプのスタティックバランス型S字トーンアーム「WTB211」が搭載されています。

このアームは上級機にも採用されている高精度でシンプルな使いやすいもので、割安な価格設定(アームレスタイプとの価格差がメーカー希望小売価格で64,000円/税別)がされており、非常にお買い得なベルトドライブプレーヤーとなっています。

キャビネットは明るめの桜材による突き板仕上げ、中抜きなしのアルミ無垢材の削り出しによるターンテーブル(プラッター)は7.5kgの超重量級で、ターンテーブルシートには本革スウェード(ベージュ色)が採用されています。

軸受けには、摩擦係数の極めて小さい同社オリジナルの側面ベアリングに、テフロン板とセラミックベースボールを上級機同様採用しています。

前述のように、同社従来機と異なりモーターやコントロール部分がプレーヤーのウッドベースに組み込まれているのですが、この本体質量(12kg)の大半を占める質量の大きなプラッターを安定的に回転させることで、再生音質に影響するモーター振動を回避しようとしていると思われます。

『 Solid 113 System 』はシンプルでコンパクトにまとめられており、設置スペースも幅470mm・奥行400mmと抑えられ、使いやすいものとなっています。

ただし、設置場所については、本機が振動を吸収タイプのインシュレーターやバネなどを使用しないリジッドな設計であるため、置き台やラックには十分な振動対策が必要なのは言うまでもありません。

音質については、カートリッジやフォノイコライザーによる影響が大きいため、具体的な言及は控えますが、サウンド傾向は軽やかで吹っ切れ感のある、反応の速いものです。

さすがに超重量級のプレーヤーに見られる重厚感や深みの表現は一歩譲るものの、全く引っ掛かりのないダイナミックでハイスピードなサウンドにより、アナログのメリットは十分過ぎる位発揮されていると思います。

やはり、このクラスまで来ると、一般的なCD/SACDやファイルによるデジタル音源とは、一線を画したリアルさが味わえ、デジタル音源で感じる天井感(ダイナミックレンジが制限されている)を全く感じることがなく、伸びやかでストレスのないサウンドが実現しています。

アナログでのアーカイブを含め本格的にチャレンジしたい、アナログを極めたいとお考えの方、また一度はアナログ機器を処分され、もう一度チャレンジしてみたいとお考えの方に、このAcoustic Solid『 Solid 113 System 』はピッタリはまる理想のアナログプレーヤーではないでしょうか。

オルトフォンの新作カートリッジ『 SPU#1 』もご紹介!

最新情報として、オルトフォンから新発売されたSPUの新作カートリッジ『 SPU#1 』も少しご紹介しておきましょう。

1959年発表の銘機『 SPU 』。その最新後継にあたる『 SPU#1 』(ナンバーワン)は、かつての「オールドサウンド」に最大限にこだわり、シェル素材にも木粉および樹脂の複合素材を採用し、当時を思わせる図太いサウンド、豊かな低域、完璧なまでの「THE SPUサウンド」を再現しています。

『 SPU#1 』は、SPUシリーズの中で最もコストパフォーマンスが高く導入し易い価格帯で、丸針の『 SPU#1S 』(Spherical Stylus)と、楕円針の『 SPU#1E 』(Elliptical Stylus) の伝統の2種類が用意されています。

この新型SPU『 SPU#1 』(自重30g)を今回取り上げた『 Solid 113 System 』でお使いになりたいというオーディオファイルもいらっしゃると思います。

その場合は、オルトフォンのオプションウエイト「Type C」を別途ご購入いただきますとお使いいただけます。

SPUならではのコテコテのアナログの世界に一歩足を踏み入れたら、きっと貴方はオーディオにさらにのめり込んしまうに違いありません。それほどに、最新デジタルとは真逆のサウンドとも言えると思います。こんな世界もあったのかと…。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

【あらゆる機能が1台に】パイオニアのネットワークCDレシーバー『NC-50』のご紹介です!

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世の中には『貼るだけピアス』という商品があるそうですよ。ボーダーです。こんにちわ。


普通のピアスは耳たぶに穴を開けて、そこにピアスを取り付ける、という方法と思いますが、前に訪れた百貨店で「貼るだけピアス」という商品を目にしたのです。

私ボーダーはピアスを開けたことはありませんし、開けたいと思ったこともありませんでしたが、今回のこれは面白いなと純粋に思いましたね。

やっぱり、世の親御さんは自分の子供が体に穴を開ける行為というのは、あまり賛成できないという気持ちと思いますし、そこまでして耳にアクセサリーを!?というのも理解できる気がします。

今回の「貼るだけピアス」は、商品名そのままに、アクセサリー部分にシールを貼って、それを耳に貼り付ける、というもののようでした。

耐久性も3日は持つということなので、まさに「いつもの装いに、少しのアクセント」という使い方ができそうでしたね。


さて、本日はパイオニアのネットワークCDレシーバー『NC-50』のご紹介です。


パイオニア
ネットワークCDレシーバー
NC-50

~商品概要~

パイオニアの『NC-50』は、CDやハイレゾ音源に加え、インターネットラジオも楽しめるネットワークCDレシーバーとなっております。

USB接続の外付けHDDにも対応し、フォノ端子も装備した便利な1台となっています。


NC-50はパワー素子に「Direct Power FET」を搭載したクラスDアンプを搭載しています。クラスDアンプならではのスピード感や低域の力強いドライブ性能によって、音楽が本来持つ躍動感や豊かな音の響きを実現しているそうです。

対応するスピーカーインピーダンスは「4~16Ω」に対応し、さまざまなスピーカーを接続可能にしております。

また、DAC部はESS社製の「SABRE32 Ultra DAC」を搭載。このDACチップは、192kHz/24bitの音声データに対応し、広帯域で低歪み特性など高い評価を得ています。これによりジッターが極めて少なく、高S/Nを可能にしているそうです。

そして、リア側のUSB端子は外付けHDDに対応し、ネットワーク構築を必要とせず、USB接続をするだけで、HDD内のハイレゾ音源などを楽しむことが可能です。

NC-50は、有線ネットワークとUSB接続経由で「FLAC/WAV/AIFF/Apple Lossless」ファイルの192kHz/24bit。DSD音源は11.2MHzまで対応しています。


CDやハイレゾ音源だけでなく、有線ネットワークにも対応するNC-50ですが、さらに筐体に3.5インチ液晶パネルを搭載。

アルバムのアートワークや、ストリーミング音楽放送の情報を高精細な液晶画面で確認することができます。

個人的には、楽曲情報が確認しやすいというのは、とても魅力を感じます。なんだかんだで、楽曲情報ってチェックしてしまうんですよね…。


この他に「Google Cast」に対応し、手持ちの端末にインストールしたGoogle Cast対応アプリから、簡単な操作で音楽を楽しむことを可能にしています。インターネットラジオの「tune in」「radiko.jpプレミアム」にも対応し、世界中の放送を楽しめます。


また、「e-onkyo music」と連携する「e-onkyo ダウンローダー」により、外出先などで購入したハイレゾ音源を、家庭内のNC-50に接続した外付けHDDにダウンロードすることも可能。
(* ファームウェアアップデートで対応)

パソコンを使わずに手軽にハイレゾ音源を楽しむことが可能です。


NC-50は、CDやネットワーク機能だけでなく、液晶ディスプレイやe-onkyo ダウンローダーなど、多くの機能が盛り込まれたオーディオコンポーネントとなっています。

1台に機能がまとまった機種をお探しのお客様は、ぜひ、一度ご検討下さい。


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【アクースティックアーツ】電源アクセサリーを2種類ご紹介します!

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ブラインドタッチが早くなりたい。ボーダーです、こんにちわ。


仕事柄、文字を打つことが多いですからね。バチバチとキーボードを打ち込むスピードは早くなりたいものです。

辞書登録とか、短縮キーとかを駆使して、なんとか早くしようと努力しますが、やはり大前提の打ち込みスピードが向上しないとダメですね。キーボードに目を落として、画面を見て、またキーボードを見て…ではね。

いよいよ、マクロキーボードや、多機能マウスを導入しなければならない日が近付いてきたのか。

集中すれば集中するほど、打鍵音が大きくなる自分の癖もなんとかしないといけないですね。


物欲が暴走する。


さて、本日はアクースティックアーツの電源アクセサリーを2種類、ご紹介します。

まずは、コチラ。


アクースティックアーツ
電源ケーブル(2m)
POWER CORD BRONZE

~商品概要~

アクースティックアーツの電源ケーブル『POWER CORD BRONZE』は、導体に純度「99.999%」のOFCを採用した電源ケーブルです。


導体に5N相当のOFCを採用した上で、プラグについては「Wattgateの特注品」を採用しています。

少し話が逸れますが、そのWattgateは【高級オーディオ機器が性能を発揮するには、高級機器に相応しいプラグ、並びにコネクターの開発が欠かせない】として立ち上げられたそうです。

ケーブルでも多大なブランド力を誇る「キンバーケーブル」のRay Kimber氏が立ち上げたWattgateのプラグを採用しているあたり、さらに信頼度が増しますね。

アクースティックアーツの地元「ドイツ」でのハンドメイドにこだわって生産されているそうです。


アクースティックアーツはハイエンドコンポーネントも多数製造しているメーカーですが、こちらの電源ケーブルについては、かなり手頃と思います。私自身、その値段を見て驚いたくらいです。

POWER CORD BRONZEには、芯線が太くなった『POWER CORD SILVER』も発売されています。

こちらも合わせて、ご検討ください。



さて、続いてご紹介するのは、電源タップ『POWER STRIP PASSIVE 6』です。


アクースティックアーツ
電源タップ(6個口)
POWER STRIP PASSIVE 6

POWER STRIP PASSIVE 6は、全てのパートにアースを設置した、6個口の電源タップです。

メインソケットは非常に低い接触抵抗で、電源プラグと完璧な接着を可能にしているそうです。

電源コードには、上述のPOWER CORD BRONZEの兄弟分、『POWER CORD SILVER』と同じものを採用し、メインプラグはもちろんWattgateを採用しています。

内部配線には、2.5平方ミリの「99.999%」純銅単線を使用し、干渉を避けるため、アース配線はスター結線で接地されているそうです。

また、外部からの過電圧を避ける、「過電圧プロテクション」も装備しています。


見た目はシンプルですが、電源コードしかり、内部配線しかり、オーディオグレードですよね。

先程のPOWER CORDE BRONZE同様、この価格帯ですから、一度聴いてみたいと思います。


こちらの、POWER STRIP PASSIVE 6にも「8個口」の『POWER STRIP PASSIVE 8』、2個のラインフィルターを内蔵した『POWER STRIP ACTIVE 6』『POWER STRIP ACTIVE 8』が発売されています。

これらも合わせて、ご検討ください。


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デノンのプリメインアンプ『PMA-50』のご紹介です!

ソナス・ファベールのブックシェルフ型スピーカー『Chameleon』のご紹介です!

ナノテック・システムズのスピーカーケーブル『SP#79 Mk-4 EXTJ』のご紹介です!


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高級USB-DAC『 Pure DAC 』がマイナーチェンジして再登場!

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ハイエンドオーディオ担当の "あさやん"です。
2014年春に登場し、高級USB-DACとしては異例のヒット作となった、独B.M.C. Audio社の「Pure DAC」が、マイナーチェンジして「Pure DAC MK2」となって再登場! 試聴できましたので、音質の違いなどをレポートいたします。

B.M.C. Audio社とは

社名にある「B.M.C.」は、バランスド・ミュージック・コンセプトの頭文字で、2009年にドイツ人の天才技術者 カルロス・カンダイアス(Carlos Candeias)氏が興したオーディオブランドです。

過去にも紹介したことがありますが、私自身、かつて彼が作ったアンプに惚れ込み、そのサウンドのキレの良さや音楽性の豊かさなど、価格を遙かに上回る性能を有していると絶賛したものでした。

そのアンプこそが、今や「幻の銘機」ともいえるCECのプリメインアンプ「AMP71」(2001年製)で、その設計者が、カルロス・カンダイアス氏だったのです。

そのサウンドは、超ハイエンドアンプとして、当時揺るぎない地位にあった、マークレビンソンのセパレートアンプのサウンドと見紛うほどの超ハイスピードサウンドで、その鮮度の高さに圧倒されたものでした。

CEC「AMP71」には、カンダイアス氏独自の当時最新技術であった「LEF」(ロー・エフェクト・フリー)が採用されていました。

このLEF回路により、純A級ながら発熱の少ない高効率ハイパワーを実現できたのでした。

また、安定したリニアリティの良い増幅が可能となったため、基本的にNFBループが不要となり、完全無帰還アンプによるストレートで最短での信号経路を実現していました。

その後も彼は、通常のアンプでのボリューム回路「アッテネーター+増幅」という構成ではなく、必要な出力に見合ったゲインとなるように増幅度をコントロールするという、ロスもS/Nや歪みの悪化も根絶する「DIGM」(ディスクリート・インテリジェント・ゲイン・マネージメント)や、ソースから電流の形でアンプに入力する「CI」(カレント・インジェクション)回路など、画期的な回路技術を次々に開発。常に注目を集めてきました。

カンダイアス氏が手掛けたUSB-DAC

カンダイアス氏が初めて手掛けたUSB-DACが「Pure DAC」です。その外観はユニークで、価格を超える高級感がありました。

サウンドはオーディオファイルからの評価が非常に高く、海外製の高級DACとしては、Joshin webでも異例のベストセラーを記録しました。

今回再登場した「Pure DAC MK2」は、機能的には前作と全く同じで、入力はUSB・光デジタル・同軸デジタル・AES/EBUという4系統のデジタルのみ、ライン出力はバランス1系統・アンバランス1系統となっています。

USB入力については、最高384kHz/32bitまでのPCMと、5.6MHz(128x)までのDSDに対応。なお、アップサンプリング機能はありません。

ヘッドホンアンプとしても従来から音質評価が高く、出力にはバランスタイプ(4-pin-XLR)と、標準プラグ対応のシングルエンドタイプを装備しています。

また本機は、ボリューム調整のできるライン出力を持つため、DIGMボリュームを搭載した高性能DAC付きプリアンプとしても機能させることができます。

輸入元の資料によりますと、前作からの主な改良点はアナログ回路部分が主で、アッテネーターを使用せず、ゲインを切り替えることで音量調整を行う「DIGM」が第二世代の「DIGM II」になったことで、S/N比とヘッドホンやパワーアンプのドライブ能力が向上しているとのことです。

その他、ライン出力にも音質が改良された新たな「LEF」モジュールを採用。さらに、完全な24bit/192kHzのSPDIF出力用の新しいデコーダーを搭載したとあります。

操作感なども前作と全く同じで、非常に扱いやすいものになっています。

試聴しました


付属のCDからドライバーソフトをインストールし、試聴には通常リファレンスとしている再生ソフト「foober 2000」に加え、最近使い始めたフリーソフト「TUNE BROWSER」(チューン・ブラウザー)も使って実施しました。

まずは、付属の電源ケーブル(何の変哲もないもの)のままで、30分プリヒートしてから、「foober 2000」で試聴しました。ボリューム位置は、手持ちのDACとほぼ同音量になるように、最大音量(66)から若干絞った60のポジションを選びました。

聴き始めは正直「いい音だが、これ前作とどう違うの?」という疑問符から始まりました。

私自身、前作を絶賛しているのですから、「あれ以上どうするの?」という気持ちがあったのも否めません。

私の試聴メモには、「しっかりしたプロっぽい音」「低域の量感はアナログっぽい」「前に張り出すサウンド」「迫力が凄い」「立体感が抜群」と記入してあり、DSD/5.6MHzのアナログレコードをアーカイブしたソフトでの試聴は、「まさにアナログを聴いているのかと思う程」と、驚きのコメントの数々が並んでいます。

しばらく聴いて、やっと前作に比べ、若干音の粒子が細かくなり滑らかになっていると感じましたし、立体感や奥行き感も少し向上しているのではないかとも感じました。

また、ボーカルや楽器の実在感、雰囲気の表現力も上回っていると感じました。

しかし、いずれも微妙な差ですが、これこそがアナログ回路のバージョンアップによるものであるのは疑いようがありません。それ程に、前作の完成度が高かったともいえます。

前作を超えてはいますが、圧倒的に違うという自信は、この時点では正直私にはありませんでした。

次に、最近お気に入りの再生ソフト「TUNE BROWSER」で試聴を始めたのですが、いきなりそのサウンドに目を見張りました。

その時の試聴メモには、「生々しい」「透明感・解像度が向上」「響きが豊か」「音の粒立ちが良くなった」「低音には圧倒的は力強さ」「音数が非常に多い」「シンバルが非常に鮮やか」とあります。

まとめると、ハイスピードサウンドで、低音は量感がたっぷりでスケールが大きい、そして何より、その「ふっきれ感」はまさにアナログそのものでした。

愛用のリファレンスソフトでの感想

リヴィングストン・テイラー「ink」の冒頭の口笛が、今まで聴いたことのない鳴り方をしたのです。唇が分厚く、しっかりした口笛に続く、ボーカルが抑揚感たっぷりで、桁外れの生々しさでした。

山下達郎「希望という名の光(アコースティック・バージョン)」でのギターのキュッというフィンガーノイズの生々しさ、自然さに加え、伸び伸びと歌い、押し寄せてくるようなボーカルは感動モノでした。

山本剛「ミスティ」は、昔聴いたアナログのような太めのピアノで厚みがあり、ピアノの筐体から出る低周波も感じられるほど低域は伸びて、ストレスを全く感じさせませんでした。一方で、デジタル音源でのカミソリのような切れ味は少し控え目に感じました。

ジェニファー・ウォーンズ「ハンター/I Can't Hide」の低域は締まり、ボーカルはクッキリとして解像度が高く、非常に楽しい鳴り方で、これも圧巻でした。

この低域の再現性こそ、今人気の小型USB-DACとはひと味もふた味も違う本格的ハイエンドオーディオの世界を感じさせてくれたと言えます。

また、「TUNE BROWSER」でCDリッピング音源をアップサンプリング(44.1kHz→192kHz)しますと、「Pure DAC MK2」のディスプレイには「HR(ハイレゾ)」とちゃんと表示が変わりました。

再生中に切り換えても、まったくノイズは出ず、スムーズでした。

最後に

この時点で、私にはこの「Pure DAC MK2」が過去に聴いた全てのUSB-DACの中でも、出色の出来であると確信したとともに、これほどまでにアナログに近く、音楽性豊かなサウンドが聴けたことに大感動でした。

また「Pure DAC MK2」を外して、私のリファレンスのUSB-DACに戻した際の虚脱感と言ったら…。

耳に残った「Pure DAC MK2」のサウンドをリセットするまで、しばらく時間が必要だったことをご報告しておきます。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

【新製品テレビボードスピーカー】ソニーの『HT-XT2』のご紹介です!

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いつもJoshin webをご利用いただき、誠にありがとうございます。

肌が弱くて、毎日の髭剃りに難儀している、ボーダーです、こんにちわ。


私のように、「T字で剃ったら、即効でカミソリ負けして、肌がざわつく」お客様に朗報朗報!

もうご覧になった方もいらっしゃるでしょうか。Joshin webの試用レポートに、新しい記事がアップされています。それがコチラ。

深剃りで夕方までツルツル!5枚刃のシェーバーの実力を3枚刃と比較!


なんというか、毎回、T字カミソリでゴリゴリ削る私にとっては、とてもためになる記事でした。

なるほど、5枚刃ですか。斬れ味はとても凄そうです。髭剃りは、どこか心許ないイメージがあって、『やはり最後に信じられるのは、自分の手のみ!』という歪んだ妄想があったのですが、ただの幻想でしたね。

T字を卒業し、髭剃りに移行するべきか。でもな~肌がビンカンだからな~。


さて、本日はソニーの新テレビボードスピーカー『HT-XT2』のご紹介です。


ソニー
テレビボードスピーカー
HT-XT2

~商品概要~

『HT-XT2』は、前機種のHT-XT1同様、ガラス天板を採用したテレビボードタイプのシアタースピーカーです。

シアタースピーカーには、バータイプとリアル5.1chタイプとありますが、このテレビボードタイプは、テレビの下に設置しますので省スペースなところが嬉しいですよね。

「ガラス天板」とのことですが、耐荷重は40kgまで。小型のテレビであれば問題なく置けると思います。


さて、前機種「HT-XT1」も高機能な機種で大人気となりましたが、HT-XT2はさらに進化を遂げているようです。


まずは、スピーカー部分。

HT-XT1ではフルレンジスピーカーと、100mmのサブウーファーを採用していましたが、HT-XT2では20mmのツイーターに40mm×100mmのウーファーを採用した『2ウェイ方式』、さらにプラスして120mmのサブウーファーを内蔵と、より高音質に、より強い迫力を楽しめるように構成されています。

また、ソニー独自のデジタル音場処理技術により、前方のスピーカーだけで仮想的にサラウンド音場を再現することが可能。後方にスピーカーを設置する必要はなくコンパクトさは変わらず、加えて壁の反射音も利用しないとのことなので、サラウンドが部屋の形状に影響されることもないようです。


そして、HT-XT2の特徴として大きなポイントは『Wireless Surround』への対応です。

これは、Wireless Surround対応のBluetoothスピーカーをBluetooth接続することで、「サラウンドスピーカー」として使えるようになる技術です。

HT-XT2だけでは物足りない…という時に、使える面白い機能と思いますね。

もちろん、ワイヤレスサラウンド機能を使わない時は、それらのBluetoothスピーカーは元のBluetoothスピーカーとして使えるわけですね。

映画などを見ない時は、キッチンとかに置いてBGM代わりに使って。映画を見る時は、キッチンから移動してリアスピーカーとして設置、ということが出来ると思います。


また、「SongPal Link」にも対応し、家庭内のネットワーク環境を利用し、スマートフォンやタブレット、パソコンなどに保存した音楽やTuneInなどのインターネットラジオを高音質に楽しめます。「SongPal Link」に対応する機器であれば、1台でも複数台でも一括で管理できるとのこと。

こうして見ると、HT-XT2はワイヤレス機能がかなり強化されているように感じますね。


この他にも、原音に忠実なサウンドを再生するデジタルアンプ『S-Master』に加え、おすすめのサウンドフィールドに自動切替する「Clear Audio+」、人の声やセリフを聞き取りやすくする「ボイスモード」、深夜の小音量時でも明瞭に聞くことが出来る「ナイトモード」など、便利な機能は網羅されています。


HT-XT2は、テレビの下に設置、コンパクトな環境で映画などを楽しむことができますので、ぜひ一度ご検討ください。


この他、ハイエンドオーディオブログでは、さまざまな機種を取り上げ、日々、記事を綴っております。ぜひ、ご一読ください。


デノンのプリメインアンプ『PMA-2500NE』のご紹介です!

エアタイトのブックシェルフ型スピーカー『AL-05 "BONSAI"』のご紹介です!

アイテックのルームチューニング『ラムダ 3.16 mini The Premium』のご紹介です!


それでは、いつもお買い得なJoshin webでお待ちしております。

【レイアウトフリー】ソニーのホームシアターシステム『HT-CT790』のご紹介です!

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いつもJoshin webをご利用いただき、誠にありがとうございます。

先日、自宅にて2日間で、3匹のゴキブリに出会ったボーダーです、こんにちわ。


『ぬおおおおおおおおおおお!! 死 と 共 に 滅 せ よ ! !』 ズギャアアアアアアン ~ K.O. ~


とまぁ、そんな感じで駆除はしたのですが、いやはや今夜もドキドキしながら眠りにつくことになりそうです。

何より大型ではなく、中型だったのが、より一層の恐怖ですよね。

1匹いれば、数十匹はいるとか…。ヒィィィィィィィィ

やはり、ここはアシダカ軍曹を我が家へご招待するしか…


さて、本日はソニーの新シアタースピーカー『HT-CT790』のご紹介です。


ソニー
ホームシアターシステム
HT-CT790

『HT-CT790』は、ワイヤレス機能に加え、4K HDRにも対応したバータイプのホームシアターシステムです。

サブウーファーは前機種「HT-CT780」と同じく、ワイヤレス接続となっています。


先日ご紹介した「HT-XT2」同様、HT-CT790も『ワイヤレスサラウンド』を特徴としています。

これはワイヤレスサラウンド機能に対応したスピーカーをリアスピーカーとしてワイヤレスで使うことで、よりリアルなホームシアター環境を構築できる機能になっています。

もちろん、HT-CT790単体でも十分に楽しむことは可能と思いますが、さらに拡張性を持った機能ということになりますね。

バーチャル的なサラウンドよりも、実際に背面にスピーカーがあるのとないのとでは、サウンドの現実感がかなり変わると思いますし、とても面白い機能と思います。


続いて特徴的なのが、そのボディの「薄さ」。バー部分の高さは5.2cmに設計され、快適なテレビ視聴を可能にしています。

やはり、テレビの前に設置する方が大半と思いますので、これは嬉しいと思います。映像にも集中できると思いますし、テレビの受光部の邪魔にもなりません。スタイリッシュですね。

さらに、付属のブラケットを使用することで「壁掛け」にも対応するそうです。”テレビは壁掛けでテレビ台とかは所有していない”お客様にはピッタリですね。バースピーカー自身も平置きか壁掛けかを自動判別するとか…。便利です。

ちなみに、サブウーファーもワイヤレス接続が可能です。2.4GHz帯のワイヤレス接続です。

すべてひっくるめて、「レイアウトフリー」です。


HT-CT790は、その音質について、原音に忠実なサウンドを実現するデジタルアンプ「S-Master」を搭載しています。

また、前方のスピーカーだけで臨場感豊かなサラウンドを実現する「S-Force PRO フロントサラウンド」も搭載。ソニー独自の高精度デジタル音場処理技術により、前方のスピーカーだけで仮想的にサラウンド音場を再現するそうです。壁からの反射音を利用せず、部屋の形状の影響も受けにくいサラウンド技術とのことです。


また、4Kへの対応については、4K映像信号をそのまま4K対応テレビへ送信する「4Kパススルー」に対応。4K放送対応チューナーを接続するための著作権保護技術「HDCP2.2」にも対応しています。さらに「HDR(ハイダイナミックレンジ)」信号にも対応し、最新 の高画質映像を高音質のまま楽しむことが可能です。


この他にも、深夜の視聴の際に小音量・高音質を実現する「サウンドオプティマイザー」や、対応する複数のスピーカーを1つのスマートフォンで一括管理・操作ができる「SongPal Link」、さまざまなサウンドジャンルに対応する「サウンドフィールド」機能を搭載しています。


映画だけでなく、スポーツやライブ、ゲームなどさまざまなコンテンツを思う存分楽しめるシアターシステムと思います。

ぜひ、一度ご検討下さい。


この他、ハイエンドオーディオブログでは、さまざまな機種を取り上げ、日々、記事を綴っております。ぜひ、ご一読ください。


アキュフェーズのプリメインアンプ『E-370』のご紹介です!

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それでは、いつもお買い得なJoshin webでお待ちしております。

究極のSACDプレーヤー、アキュフェーズ「DP-950/DC-950」いざ見参!!

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ハイエンドオーディオ担当の "あさやん"です。
本日は、“非の打ち所がない性能”と言っても過言ではない究極のSACDプレーヤー!アキュフェーズ「DP-950/DC-950」を取り上げます。 前作の「DP-900/DC-901」と比較試聴しながらレポートいたします。


アキュフェーズ「DP-950/DC-950」登場までの歩み

アキュフェーズが、自社製CDプレーヤーを初めて世に問うたのは意外に早く、CD発売から4年後の1986年7月のことで、セパレートCDプレーヤー「DP-80/DC-81」でした。それは当時、オーディオファイルには驚きを持って迎えられました。

というのも、1972年の設立以来、同社はセパレートアンプとプリメインアンプ一筋で歩んで来ており、アナログプレーヤーやカセットデッキなどの回転系には見向きもせず、ただひたすら高性能アンプの開発にこだわってきたと認識されていたからです。

1986年はCDが登場してまだ4年足らずで、SONYやDENONの売れ筋CDプレーヤーの、その後の大きな流れを作ったとも言える超ヒット作「CDP-333ESD」「DCD-1300」が登場した時期でもありました。

第一作目「DP-80/DC-81」は660,000円と当時のCDプレーヤーとしては、とんでもない価格であったのを今でも記憶しています。20万円台でハイエンドCDプレーヤーと言われた時代だったのですから・・・。その「DP-80/DC-81」は、当時珍しかった自社開発したディスクリートで組んだD/Aコンバーターと専用の光伝送を採用していました。

第二作目は1988年発売の「DP-80L/DC-81L」(730,000円)で変換精度を20bitに高めたDACにグレードアップされたマイナーチェンジ版でした。

第三作目は1992年発売の「DP-90/DC-91」(1,250,000円)と軽く100万円を突破、今日の最新鋭機までその思想が続くことになる画期的な技術を搭載し、大幅なグレードアップを果たしました。

それは20bitのD/Aコンバーターを多数個並列駆動させる“MMB(Multiple Multi-Bit)”で歪率と残留雑音を飛躍的に改善させました。光伝送も見直され超高速STリンクによる“HPC(High Performance Connection)”高品質伝送を採用していました。

続く2000年発売の第四作目「DP-100/DC-101」(1,500,000円)は、前年の1999年5月にSONYが第一弾として「SCD-1」を発売したSACDプレーヤーを早くも発売しています。

インターフェースに専用の“HS-LINK”(LANケーブル)を装備し、SACDに対応するべく画期的な“MDS(Multiple Delta Sigma)”変換方式による超高性能24bitD/Aコンバーターを採用したのです。

2006年発売の第五作目「DP-800/DC-801」(1,800,000円)は、重量級で高剛性のSACDトランスポートと、DSD信号を高精度にD/A変換する"MDSD(Multiple Double Speed DSD)"を搭載していました。

そして、2011年に現行モデルでもある第六作目「DP-900/DC-901」が登場しました。超重量級「SA-CDドライブ」のトランスポート、16回路のDAC(ES9018)を並列駆動し、変換誤差を極小化する“MDSD”方式D/Aコンバーター、そして発売当時話題になりつつあったUSB端子がすでに装備されていました。

ここまで見てきて、新製品「DP-950/DC-950」でこれ以上どんなことが出来るのか、疑問ではありましたが、『やはりまだやることがあったのだなぁ・・・』と試聴してみて実感した次第です。

前作「DP-900/DC-901」からの強化ポイントとは!?

① さらに強化された《SACD/CDドライブ》メカ
ドライブメカ自体は従来機同様SONY製ですが、その強化の方法が半端ではありません。外部振動を受けにくくするため、メカベースは、アルミブロックを精密切削加工してベース厚を15mm、フレーム厚を17mmとし、総重量は従来機より1kg増加の11.7kgの超重量級としています。

またドライブ自体の重心を可能な限り下げることで、安定感を確保しています。これらにより、外部に漏れるメカ音もかなり抑えられています。

②画期的なデジタル処理《MDSD》が11.2896MHz対応に進化
DSD信号とPCM信号では処理方法は違いますが、いずれも8個のD/Aコンバーターを使って処理されています。前作「DC-901」では16個のD/Aコンバーターが使われており、今回半減されている理由をメーカー技術者にお聞きしました。

それによりますと、今回採用されたD/Aコンバーターは、ESSテクノロジー社製の最高性能を誇る最新チップである32bitアドバンスド ハイパーストリーム DAC“ES9038PRO”で、これは日本では初めての搭載になるとのことです。

このDACを8回路並列動作させることで、従来(ES9018を16個)に比べ格段の性能の向上が図れたと言うことです。数字上ではS/N比が前作の120dBに対して122dBと僅か2dBのアップですが、これが想像以上だと言うことが、試聴して納得しましたことを先に申し上げておきます。

③その他の改良点
1)ディスプレイの視認性が向上
従来機より大きい大型の7セグメントの表示器を採用しており、離れた場所からや、視力が低い方も操作し易くなっています。

2)HS-LINK Ver.2搭載
「DP-950/DC-950」間の接続に使われるデジタル・オーディオ・インターフェースである“HS-LINK”がVer.2にバージョンアップされ、従来はケーブル内の8本の芯線の内2本(±1組)で全情報を伝送していたのですが、Ver.2では6本(±3組で音声データ1組とクロック2組)を使用しているとのことです。

これにより5.6448MHz/1bitのDSD、384kHz/32bitのPCMデータの伝送が可能になったのです。規格としては将来も見据えて11.2896MHz/1bitにも対応しているとのことです。

3)PCオーディオにも万全
USB端子(タイプB)を装備しており、384kHz/32bit 2chPCM、11.2896MHz/1bit DSDのハイレゾ音源の再生が可能です。

8月初旬、ジョーシン日本橋1ばん館のリファレンスルームで「DP-950/DC-950」の試聴を、前作「DP-900/DC-901」との比較しながら行いましたのでご報告致します。

試聴しました

最初に前作を使ってのSACDソフトの試聴から始めました。

感想は、さすがに音質は貫禄があり、ダイナミックレンジが広く腰の据わった安定したもので、まったく不満のない超のつくハイエンドサウンドでした。アキュフェーズは、これ以上何をどうしようとしているのか、その時点では図りかねていました。

そして次に同じソフトを新製品「DP-950/DC-950」でPLAYを開始したのですが、十分と思っていた音場がさらに上下に広がり、音自体の彫りが深くなり、厚みの表現力も明らかに向上していました。

さらに前作では全く聴き取れなかった微細な音(楽器の移動音やシンバルに触れた音など)が聞こえたのには正直ビックリしました。

また、ボーカルの後方に多くの音が感じられ、リアルさは間違いなく前作を上回っていました。とにかく音数は、アナログでは到底不可能と思える程、デジタルならではの多さを感じさせました。

ディスクに入っている情報をすべて出し切っており、間違いなくオーディオ史上最高水準だと思います。あとは、アンプ以降のオーディオ機器の性能がそれを出し切れるかだけだと感じました。

最後に

この「DP-950/DC-950」については、最終的な音決めはアキュフェーズの熟練者が行っているのは従来通りとのことですが、設計は30代の若い技術者が行っているとのことです。若い技術者が設計したと言う「C-2850」と同様に感じた、あの『吹っ切れ感』が本機にも感じとれたのは私だけではないと思います。

このように「DP-950/DC-950」は、まさに究極のディスクプレーヤーという内容になっており、正直、非の打ち所がない性能を有していると言っても過言ではではないものです。

これこそ本当の意味で「最後のディスクプレーヤー」として、オーディオファイルにお勧めしたいと思います。少なくともSACDの再生機としては間違いなく“ファイナルモデル”ではないかと思います。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

久々に目から鱗のオーディオアクセサリー誕生!!~AiTEC(アイテック)『Λ(ラムダ)8.24 for Digital』~

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ハイエンドオーディオ担当の “あさやん“です。
本日は、劇的に静電気や電磁波を取り除く“目から鱗のオーディオアクセサリー“『Λ(ラムダ)8.24 for Digital』を取り上げます。メーカーからお借りした試作機を試してみることが出来ましたので、レポートします。

私にとって、メーカーからお借りした試作機を手放したくないと思わせたオーディオアクセサリーが久々に現れました。それがこれからご紹介しますAiTEC『Λ8.24 for Digital』です。それはアコースティックリバイブのファインメット・マルチノイズサプレッサ「FNS-RCA」以来、約1年ぶりのことになります。

かつて、オーディオファンにインパクトを与えたAiTEC『Λ3.16 series』

その製品を開発したのは、諏訪湖畔に本社のある「AiTEC」です。同社は「有限会社 AiTEC」として1983年4月に設立されたといいますから、かなり歴史ある企業です。主に音響関連機器の研究・開発及び販売を手掛けて来ました。

我々オーディオファンにインパクトを与えた同社製品は、何といっても、床に置くだけでリスニングルームの環境を一変させた『Λ3.16 series』でしょう。動作原理は私のような素人には理解し難いのですが、確かに私自身自宅で試してみて、その改善度合いには大変驚きました。

しかし、正直あまりにも高価・・・で購入を躊躇してしまったのも事実です。同社のホームページによりますと、今まで吸音材や反射材などでは、なかなか思う様に解決出来なかった、部屋などが原因で起こる音楽再生での不満は、お使いのオーディオ機器の性能の所為ではないそうです。

同社HPには、「部屋の環境(反射や吸収)や空間に存在する電磁波(静電気)などの影響により、本来出ているはずのスピーカーからの直接音が、きちんと耳に到達しないからです。」とあり、それを解決したのが前述の『Λ3.16 series』と言う訳です。また、お部屋でだけではなく、私の知人は『Λ3.16mini The premium』を自家用車に使用してカーオーディオを大いに楽しんでいます。

“静電気・磁界”からの「絶縁対策」を目指した『Λ8.24 for Digital』

さて、今回ご紹介します『Λ8.24 for Digital』は、Digital機器・ハイレゾ音源のための新時代のインシュレーター。そして“世界初!オンリーワン”というふれこみの画期的アイテムです。しかし現物を手にとった瞬間、「これが本当に?眉唾物では?」との疑問が私の脳裏をよぎりました。

それは少し大きめのペットボトルの蓋の上にちょこんと透明の半球(シリコン製)が載って、底の部分にベークライト(回路基板に使われる材料)が貼ってある、直径40mm、高さ20mm、重さ19.2gのプラスチックの物体が3個で1セットと言うモノでした。正直これが2万円弱?とも感じました(この疑問は、本品を聴いた後、完全に崩れ去るのですが・・・。)

『Λ8.24 for Digital』が、“インシュレーター”と言うカテゴリーで紹介されているため、私自身、当初その言葉のイメージから「振動対策」の製品と思っていました。しかしAiTEC社曰く、“インシュレーター”は本来“絶縁”と言う意味で、デジタル全盛の現在、オーディオリスニングにとって最も重要な“静電気や磁界”からの「絶縁対策」を目指した製品で、そのため製品名には“for Digital”と謳っているとのことです。

『Λ8.24 for Digital』は、明るいブルー(これにも意味があるそうです)のナイロン系の見た目より少し重い中味の詰まった樹脂製ですが、普通、考えられるのは型に流し込んだか、こだわったとしても樹脂の丸棒から旋盤で削ったとしか思えません。実際本品をじっくり目を凝らして見てみますと、本来旋盤で削った(刃が固定)なら、側面には横に筋が入るはずなのに、本品は非常に細い筋が縦に入っているのです。それはすなわち、本品が固定され刃の方が動いていると言うことを示しており、熟練工が一個一個削り出しているとのことです。異常な程のこだわりを感じます。

さらに、底の部分に使われているベークライトは、ちょっと見では単に底に貼り付けている様に見えますが、実は樹脂部分を底から3分の1程くり抜き、接着剤を使わずベークライトを圧入しているとのことです。これは2種類の素材の特性を最大限生かすためだそうです。

AiTEC社の説明では、“for Digital”ではあるが、アナログ機器にも効果があり、アンプやCDプレーヤーなどのオーディオ機器はもちろん、電源タップ、ハードディスクやNAS、ルーターやハブ、小型スピーカーなどにも有効とのことです。ただし、本品1個当たりの耐荷重は7kgですのでご注意下さい。

『Λ8.24 for Digital』を試してみました

『Λ8.24 for Digital』の発売日当日の8月24日から数日、自宅で試すことが出来ましたので、早速レポートして参ります。

私のオーディオシステムでは、電源タップやケーブルなどの電源系にはこだわっていますし、パワーアンプの電源には200Vをトランスで100Vに変換して使うなどの対策をしています。また、アンプやUSB-DACなどにもケーブルを含め数々の対策はしています。さらにリスニングルームには、アコリバの超低周波発生装置「RR-777」や各種振動対策は一応しているつもりではあります。

しかし、オーディオ機器以外の厄介モノであるPCオーディオ用のノートパソコンには、過去に電磁波吸収シートやオーディオ用のUSBケーブルなど色々な対策は試みてみたものの決め手に欠き、現在はほとんど手つかずの状態でした。そこで、まず『Λ8.24 for Digital』を使ってみたのはノートパソコンの下で、適当に手前に2個、奥の真ん中1個で試聴を始めたのです。

その激変ぶりに、一瞬我が耳を疑い、形容の言葉が見つからない程に打ちのめされました。それまで何となくスピーカーにへばり付くように感じて、ちょっと分解能が悪い録音なのではと感じていた楽曲が、突然、透明度が格段にアップし、低音は弾み出し、グッと超低音が伸びて来たのです。混濁感が全くなくなり分解能は大幅にアップして聴こえました。

具体的には、ジェニファー・ウォーンズの「THE HUNTER」(44.1kHz/CDリッピング)の低音がはじけ、演奏のスケールがさらに大きくなりました。一方ボーカルは口は小さ目で、一歩前に出てきて、プロポーションまではっきり見えるように感じたのです。また音離れが良く、まとわりつきがないスッキリしたボーカルは、目の前にいるようなリアル感抜群でした。

ビル・エヴァンスの「Waltz for Debby」(192kHz/FLAC)では、従来感じたことのないフワッとした空気感が出てきて、ピアノの立ち上がりも鋭く、ハッとさせられたのです。低音も弾むようになり、演奏のバックの聴衆の話まで聞こえる位に見通しが良くなりました。また、小音量再生でも生々しさは全く損なわれず、情報量もそのままでした。

高橋真利子の「No Reason 3 ~洋樂想ひ~」(96kHz/WAV) では、従来感じたことのないボーカルが空間に浮く感じで、ザワツキ感の全くないスッキリした声で、シャウトした時も耳に突き刺さる感じは皆無でした。抜けの良さが圧倒的に改善されていると思います。

そして、『Λ8.24 for Digital』をパソコンから外した時の落胆は言葉に出来ない程でした。音楽全体がべとっとした感じになり、ボーカルにもまとわりつきが感じられ、声の抜けも悪くなってしまったのです。これは、演奏途中に行っても一緒で、パソコンの下に挟み込んだ途端、元の素晴らしいサウンドに戻るのでした。

最後に

このサウンドの激変は『Λ8.24 for Digital』によって、ノートパソコンから発生し筐体内を蠢き、サウンドを汚していた静電気や電磁波が取り除かれることによってS/Nが良くなったことで、劇的に静かになり、透明度が向上し、従来ノイズに埋もれていた余韻が再現可能になったからだと思います。

さらに、私の常用のUSB-DACにも『Λ8.24 for Digital』を敷いてみました。前述のパソコンと同様の大きな変化があり、両方使いたいのですが、お借りしたのが1セットだけと言うことで、それは不可能でした。今後の楽しみに残しておきたいと思います。


さらに、電源タップやCDプレーヤーでも、パソコンやUSB-DAC程ではないにしろ、十分劇的といえる改善が見られました。久々の、“目から鱗のオーディオアクセサリー”との出会いに感動し、睡眠不足に陥ったことを付け加えておきます。

この感動を多くのオーディオファンの皆様にも共有して頂きたいと思います。それにはまずは『Λ8.24 for Digital』を1セットお試し頂くのが近道だと思います。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

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