![]() | ハイエンドオーディオ担当の "あさやん"です。 最近、音に不満が出てきたというPCオーディオファンにも十分ご満足いただけるLUXMAN「DA-150」を取り上げます。“新世代のUSB-DACとはどうあるべきか”を感じることができるバランスの良い躍動感のあるサウンドを実現しています。 |
■PCオーディオ需要が踊り場に!?![]() 最近、PCオーディオが踊り場を迎えているとの噂も一部には聞こえてきますが、PCオーディオの可能性やそのサウンドの素晴らしさに惚れ込んだオーディオファイルは、今もグレードアップに余念がないのも事実です。 何度かのグレードアップの結果、海外製や国産の最新鋭の中高級USB-DAC機能を搭載したD/Aコンバーターをお使いの方もかなりいらっしゃいます。そして究極の超ハイレゾサウンドを楽しまれておられます。 当Joshin webでもMytek「BROOKLYN」や「MANHATTAN」、EXOGAL「COMET」、B.M.C.「Pure DAC MK2」などの海外勢や、LUXMAN「DA-250」、Accuphase「DC-37」など国産ハイエンド機がヒット商品となっています。 一方、数年前PCオーディオが話題となった時に、当時人気のUSB-DAC入門機をいち早く導入して、今もその機種を使っているのだが・・・。こんな方、結構多いのではないでしょうか?
《突破口を探る踊り場のハイレゾ》音元出版 Senka21 2016-08号より オーディオでは、市場を牽引してきた「ハイレゾ」が正念場を迎えている。ネットワークプレーヤーも需要が一巡。なかなか新規層を掘り起こすまでには至っていないのが実情。お客様・販売店の双方において、わざわざ難しいものに時間を割かなくてもと、前向きな姿勢が後退している面は否定できない。リテラシーの高い人だけが対象になりがちな現状を打破するためには、“わかりやすさ”を大前提とした創意工夫が強く求められる。 確かに前述の様なご不満の結果が、PCオーディオ需要の踊り場を作ってしまったと言っても過言ではないと思います。 ■「DA-150」が貴方のUSB-DACを“第二ステージ”に!! ![]() そこで、今回はUSB-DACを“第二ステージ”に引き上げるのに最適な、筆者一押しのUSB-DACをご紹介します。それはLUXMAN「DA-150」!すでに6月に発売され、当サイトでもヒット商品になっています。 LUXMAN「DA-150」は、2011年に発売され大ヒット・ロングセラーとなった「DA-100」のコンセプトを受け継ぎ、コンパクトな筐体(幅182mm)と本格的なヘッドフォンアンプを内蔵した音楽ファン向けのD/Aコンバーターです。 「DA-100」の発売から5年が経過し、ハイレゾの最新事情にマッチングする性能と機能を追求したフルモデルチェンジ機です。 この、スピードを要求されるハイレゾ機器の中で5年も生産が続いてきたのは、デジタルはともかく、アナログ部分の基本設計の良さから来る音の良さが「DA-100」にあったからだと思います。 「DA-150」は昨年末(2015年)登場した上位機種に当たる「DA-250」の内容を多く受け継ぎ、デジタル回路をはじめ、USB入力でのPCM:192kHz/32bit、DSD:5.64MHzへの対応、駆動力を大幅に向上したヘッドフォンアンプ回路とヘッドフォン音量を制御する電子制御アッテネーターLECUAを採用しています。 それではまずは「DA-150」のフィーチャーから DACチップには「DA-250」同様、32bit対応TI(テキサス・インスツルメンツ)社製PCM1795を採用。USB入力は、最大192kHz/32bitのPCMデータと、DSDデータ (2.82M、5.64MHz) に、S/PDIF(RCA同軸、光TOS)入力は、最大192kHz/24bitのPCM信号に対応しています。 クロック回路は、44.1kHzと48kHz系列に独立した専用の高精度・低ジッターのモジュールを搭載。USB入力はアシンクロナス通信、S/PDIFは内蔵するDAIR PCM9211の高精度クロックにより徹底した低ジッターを実現できたと言います。 さらに機能としては、これも「DA-250」と同様、PCMは32bitデジタルフィルター、DSD音源のD/A変換方式として理想的な“アナログFIRフィルター”によるそれぞれ2種類の特性が用意されており、お好みの音調を選択できます。 ライン出力は、RCA1系統で出力は固定。前面パネルで一際目立つ“LECUA(電子制御アッテネーター)”ボリュームはヘッドホンの専用で、音質劣化の少ない音量調節の実現と、小音量時のレベル偏差の極小化、高精度でスムーズな音量操作を可能にしています。なお、本機にはプリアンプ機能はありません。 電源部には、ACアダプター等を使用せず、本格的内蔵型で十分な容量を確保して、各回路独立のレギュレーターを設け、音質最優先のハイイナーシャ (高慣性) 電源環境を作り上げています。 ![]() ACアダプターを使用しない本格的内蔵型電源部 フロントパネルは、同社の高級アンプと同じく精緻なブラスターホワイトの仕上げで高級感があり、ディスプレイも視認性の良好なディマー機能付き3桁7セグLEDを採用しています。 そしてシンプルで使い易いLUXMANオリジナルの高音質音楽再生ソフト「LUXMAN Audio Player」も用意されています。FLAC/ALAC/WAV/AIFFなど数多くのフォーマットに対応しています。 ![]() 高音質音楽再生ソフト「LUXMAN Audio Player」 ここまで「DA-150」を見てきて、読者の皆様はすでにお気づきでしょうが、前述の私が予想したご不満の音質以外の部分は、ほぼ全てが解決していると思うのですが、いかがですか。 ⇒「DA-250」についてのブログもご覧ください。 ■最後に ![]() 最後に、当社日本橋1ばん館にて常用のノートパソコンをUSB接続して試聴を行いました。 音質は、力強く厚めの中域、量感のある低域、歯切れの良い高域を聴かせてくれました。同社のハイエンドアンプの穏やかで、温かみがあり、空間表現を重視したものとは若干違いが見られ、若いオーディオ・音楽ファン向きにシフトしているように感じました。 また、上級機「DA-250」が、キツさのない透明感の高いサウンドで、自然な空間表現はクラシックを表情豊かに鳴らし、アナログ指向であったのに対し、「DA-150」の立ち上がりの良い生々しいサウンドはデジタル本来の音の良さを狙ったものではないかと思います。 バランスの良い躍動感のあるサウンドに、LUXMANが目指す“新世代のUSB-DACとはどうあるべきか”をはっきり感じとることができました。 「DA-150」は「次第に音に不満が出てきた」方にも、十分ご満足いただける最新のデジタルサウンドを実現しています。 コンパクトな設置空間でハイグレードなPCオーディオ環境を完結させ、USB-DACを“第二ステージ”に進めたい多くの方に自信を持って「DA-150」をお勧めします。 今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん) |